うちのレシピ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101032818

作品紹介・あらすじ

チョコレートケーキ、すきやき、ミートソース。その味は、きっと生涯忘れない。小さなレストランを営む両親のもとに生まれた真衣。会社を辞めて店に入った啓太。ふたりの結婚は、頑固一徹の料理人と仕事命の敏腕ビジネスウーマンを結びつけた。当然そこには摩擦も起こって。私たちは、恋や仕事や子育てに日々悩みながらも、あたたかな食事に癒される。美味しさという魔法に満ちた6つの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 『煮こみ料理はなんでもそうだけど、時間をかけなきゃおいしくならないの。じっくり、じわじわ火を入れて、食べ頃になる』。

    寒い季節に『煮込み料理』は定番です。芯まで味の染みたホクホクした料理を食べる瞬間は、自身の心までホッコリしそうなそんな思いに囚われることだってあると思います。しかし、

    『だけど、そこですぐにテーブルに出さないとだめなのよね』。

    というその塩梅。料理を美味しく食べるには何らかの『秘訣』はつきものです。そこには、

    『そのまま火にかけてたら、お肉も野菜も全部どろどろに溶けちゃう』。

    という結果論が待っているからです。そんなポイントをまとめたものが『レシピ』です。そんな『レシピ』に従った先に何らかの納得のできる結果を見ると、人はそれをよりどころにしていきます。そんな『「レシピ」には「秘訣」という意味もある』ようです。ということは、それは必ずしも料理に限定されるものでもないのかもしれません。改めて書くまでもなくどんなものにも『秘訣』というものがあります。そして、日々を生きていく中では、そんな寄る術に頼りたくもなります。

    さて、ここに、『やりたいようにやったらいい』という生き方を『秘訣』としている家族が登場する物語があります。『おれはそういうふうに育てられたから』という主人公。この作品はそんな主人公の家族と、無口で頑固な料理人が父親である家族の二つの家族が繋がりを持つ様を見る物語。それは、どんな家族にも「うちのレシピ」があることに気づく、そう、そこに『家族』を感じる物語です。

    『ぼーん、と柱時計が鳴った』という気まずい沈黙を『今日は本当に申し訳ありませんでした』と破ったのは父親だったというその場。『お忙しいお仕事ですものね』と芳江さんが、『また今度、ぜひ』とは真衣がそれぞれ取り繕ったその場。『おいしかったです』と父親と店を出たものの『最後まで僕と目を合わせなかった』正造のことを気にするのは主人公の啓太。そんな啓太は、父親と二人の帰り道に『なに考えてんだよ。信じられないよ』と『母の都合で決めたにもかかわらず』最後まで現れなかった母親に憤りを感じます。『そんなに怒るなよ。美奈子さんにも悪気はないんだよ』と言う父親に『怒るっていうより、泣きたい』と思う啓太は『二年もかけて少しずつ築きあげてきた信頼関係が、これで水の泡だ』と嘆きます。『僕がコックの卵としてレストランで働いていることを、母は気に入っていない』と感じている啓太は『会社を辞めて正造さんに弟子入りしたときにも、猛反対された』ことを思い出します。『母の仕事の内容を、僕はよく知らない』という啓太は、一方で『日々の食事をこしらえ、掃除も洗濯もアイロンがけも』してくれる父親に感謝し『僕がそれなりにまともに育ったのは、父のおかげといっていい』と感じて生きてきました。そして、その晩『ごめんね、ケイちゃん。緊急事態だったの』と帰ってきた母親に『なにやってたんだよ。約束したのに』と抗議する啓太。そんな啓太は母親に約束を反故にされた食事会のあった『ファミーユ』というレストランで働いています。『その名のとおり、家族経営のレストラン』というそのお店では、『父親が料理、母親と娘が接客の担当』をしていました。そこに、『会社勤めをしていた頃』に訪れた啓太。両親に『三年、働いてみなさい』と『普通の会社員』の道を進められるも、『料理人の夢はまったく色あせなかった』という啓太は、レストランの主である正造に『料理人になりたいという夢を必死で伝え』ました。そして、会社員を辞め、『ファミーユ』で働き出した啓太。『夢をあきらめなかったんだ』と言う啓太に『大丈夫だよ。あたしたちも応援してるから』と返す真衣を『特別な存在として意識』し出した啓太は、やがて『つきあってほしいと告げ』ると『実は、ずっと待ってた』と返した真衣。そして、両家族揃っての食事会を計画したものの、母親が来ずというこの展開に愕然とする啓太。そんな啓太と真衣の家族六人それぞれに光を当てながら、それぞれの家族の『レシピ』を思い、『家族』のあり方を考えていく物語が始まりました。

    「うちのレシピ」という書名と、美味しそうな料理のイラストの表紙が、いかにも食の情景が登場することを暗示するこの作品。六人の登場人物が一編づつ視点の主を担当する連作短編の形式を取っています。そんな物語の舞台の一つとなるのは『フランス語で三人家族という意味』を持つ『ファミーユ・ド・トロワ』という名のレストランです。『僕たち従業員や常連の客は、短くファミーユと呼んでいる』というそのお店を中心とした物語…ここまで書くとそのようなイメージが思い浮かぶと思います。実際に、作品には美味しそうな食の場面も語られます。例えば、『ファミーユ』で提供される『ハンバーグ』です。『香ばしいにおいが漂ってくる。バター、いためた玉ねぎ、肉の脂、にんにく、何種類ものハーブ、トマトソース、他にもいろいろ、複雑にまじりあっている』というその『ハンバーグ』は、娘の真衣の大好きなものでした。しかし、あることに打ちひしがれ食が細っていることを感じた父親は、『四口か五口サイズ』という小さいサイズで彼女に提供します。『いただきます』と、口に運んだその『ハンバーグ』から『ほどよい塩気を含んだ熱い肉汁が、舌にじゅわりと広がった』、そして思わず『おいしい』とつぶやく真衣。『あたしは時間をかけてハンバーグを味わった』というこの食の情景は、ここだけ抜き出すとピンとこないかもしれませんが、前後の文脈、ストーリー展開込みで読むと、温かい感情がじゅわっと広がるのを感じる素晴らしいワンシーンです。そんな風にこの作品では食の情景が六つの短編それぞれに『ミートソース』、『コンソメスープ』、そして『おにぎり』と味わい深く登場します。しかし、ポイントは、この作品ではそんな食の情景は物語の背景の一つに過ぎないという点です。

    食のシーンが登場する作品というと柚木麻子さん「ランチのアッコちゃん」、近藤史恵さん「タルト・タタンの夢」、そして古内一絵さん「マカン・マラン」というように、食が起点となって、何かが動き出す、人生の迷いの中にいた人たちが再び歩みを始める…そんな展開がそこには用意されています。しかし、この瀧羽さんの作品は造りが根本的に異なります。この作品では瀧井朝世さんによる〈解説〉が絶品です。そんな〈解説〉で瀧井さんはこんな風にそのことを説明されます。

    『料理はあくまでも脇役であり、家族の悩みやトラブルを解決するのは、やっぱり人の思いである』。

    もちろん、上記で例に挙げた作家さんの作品も、その食の情景の裏側には、『人の思い』というものがあるのは間違いありません。しかし、表に出るのは食の情景、人の思いはその裏側に隠されています。それに対して、この作品では『人の思い』があくまで前面に登場します。私は今までに500冊近くの小説ばかりを読んできましたが、食の情景を用いながらこんな風に描かれた作品は初めてです。

    そんな作品のキーとなるのが書名の「うちのレシピ」という言葉にありました。この作品では『わが家では、厨房の奥に置いてある食器棚の、一番下のひきだしに、料理のレシピをまとめて保管している』と、『ファミーユ』で提供される数々の料理の『レシピ』が『数十年の間にたまったカードは、今やかなりの量になる』と紹介されます。しかし、全体のストーリーから、その説明は単に”食のレシピ”の話がさりげなく説明されているにすぎない印象を受けます。〈解説〉の瀧井さんはこんな風にも説明されます。

    『「レシピ」には「秘訣」という意味もある』、『あるいは、この単語には、「処方箋」という意味もある』。

    この作品の登場人物は雪生、美奈子、そして息子の啓太というサラリーマンの家族と、正造、芳江、そして真衣という『ファミーユ』を切り盛りする料理人の家族の二つの全く異なる家族の姿がベースとなって描かれています。そんな二つの家族が、『料理人の夢はまったく色あせなかった』と、両親と約束した会社員としての三年間の期限を迎えて退職し、『複雑な余韻を残すソース遣いも、めりはりの利いた味つけも、気前のいい盛りつけも、僕の好みだった』という『ファミーユ』で啓太が働き始めたところから繋がりを見せていきます。そこには、上記で書いたようなイメージから大きく膨らんでいくそれぞれの家族の姿がありました。ここがこの作品の凄さです。

    複数の登場人物に順に視点が回る連作短編は数多あり、決して珍しいものではありません。順に視点を回しながら次の短編へと移って物語は前に進んでいく、これが王道です。しかし、この作品はそのような造りを取りません。もちろん、連作短編なので全体としては違和感なく物語は過去から未来へと進んではいきますが、この作品で特徴的なのは、各短編で時間が過去の時代にポン!と飛んでいくという構成になっているところです。視点の主の幼い頃、若い頃が描写される各短編。そこには、今や父となった雪生や美奈子、正造や芳江がそれぞれの父親や母親と対峙していた時代が描かれます。娘の真衣が自分に秘密にして男友達と遊園地に行ったことを知った芳江は『隠すことはないんじゃない?お母さんをごまかして…』と詰め寄ります。それに対して『お母さんには関係ないでしょ?』と背を向ける真衣。そのシーンに重ねるように『お母さんには関係ない、とわたしもかつて言い放ったことがある』と芳江の過去が描かれていきます。そう、この作品は実は親子三世代に渡る二つの家族を見る物語でもあるのです。家族は時代が変われば、また、世代が変われば当然に価値観も考え方も変化を見せるものです。しかし、その芯の部分において幼い頃からそんな価値観や考え方の基準として植え付けられたものはそう簡単には変わりはしません。啓太は『やりたいようにやったらいい』と言われて育ちました。一見無責任にも、もしくは突き放したようにも聞こえるこの言葉、しかし、そこには『まるごと受け入れようとしてくれてるってことなのかな』という想いが隠されていることがわかります。一方で寡黙で職人気質な正造の生き方もあって繋がりが見えづらい真衣の家族。しかし、そんな真衣の家族は『わが家では、ちょっとしたお祝いごとがあったとき、家族三人ですきやきを食べる習慣になっている』と言うように、はっきりと言葉に出して繋がっていくというよりは、もっと控え目に、それでもそれぞれを大切に思いながら寄り添う家族の姿がありました。それぞれの家族にはそれぞれのやり方があって、それによって育てられた子供たちが、また次の家族を作っていく、それぞれがそれぞれの家族の良い部分を感じ取り、育んで、次の世代へと引き継いでいく、そんな家族のあり方が描かれたのがこの作品だと思いました。なんだかとっても温かいものに触れることができたと感じるこの作品、この作品はまさしく『家族』をテーマにした物語なんだ、そう思いました。

    『真衣はあきれてみせるけれど、わたしたち親子だって、傍から見ればどっちもどっちなのかもしれない』と言うように、確かに親は長い時間を生きて子を育ててきました。『本当は、なんでも話してほしい。なるべく力になりたい』と親が願うのは当然の気持ちです。しかし、そんな親にも子供時代があり、同じように彼らの親にそんな風に思われてきた歴史があります。そんな家族の歴史が、家族の中に一つの価値観や考え方を生んでもいきます。この作品では、そんな家族のあり様を二つの全く異なる家族の中にそれぞれに見ることが出来ました。

    『なに考えてんだよ。信じられないよ』、『お母さんには関係ないでしょ?』、そして『あいつも困ったもんだ、口先ばっかりで』と家族の中にもぶつかり合いは避けられません。しかし、家族とは最後に還る場所、心の安らぎを見る場所、そしてお互いの繋がりの中に自分の居場所を感じる場所でもあるのだと思います。そんな家族のことを改めて考える機会を与えてくれたこの作品。瀧羽さんらしい、どこまでも優しく紡がれる物語の中に「うちのレシピ」という書名が心の深い部分にじわっと染み渡っていくのを感じた、そんな素晴らしい作品でした。

    • shukawabestさん
      こちらこそ、ありがとうございます。
      こちらこそ、ありがとうございます。
      2022/03/22
    • shukawabestさん
      先ほど読み終えました。
      レビューの最初に書かれていましたが、
      「おれはそういうふうに育てられたから」
      啓太のこのセリフが僕の印象に一番残りま...
      先ほど読み終えました。
      レビューの最初に書かれていましたが、
      「おれはそういうふうに育てられたから」
      啓太のこのセリフが僕の印象に一番残りました。
      あと、時間を超えてのエピソードの入れ方もとてもよかったです。6人のキャラクターを存分に楽しめました。

      今回もいい作品のご紹介、ありがとうございました。
      2022/11/05
    • さてさてさん
      shukawabestさん、読み終えられましたね。
      『やりたいようにやったらいい』というのが秘訣というように育てられた主人公。それを説明す...
      shukawabestさん、読み終えられましたね。
      『やりたいようにやったらいい』というのが秘訣というように育てられた主人公。それを説明する場面、おっしゃる通り印象的ですね。キャラクターがとても生きている物語だと私も思います。
      瀧羽さんの作品、しばらく間が空いてしまっていて、読みたくなってきました。
      こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします!
      2022/11/05
  • 結婚の約束をしている啓太と真衣。
    両親が小さなレストランを営む家庭に育った真衣と、その店にコックの卵として働いている啓太。
    両家の初顔合わせの席に、バリバリのキャリアウーマンとして働いている啓太の母が現れなかったというところから物語は始まります。

    家族って、はた目にはわからないけれど、父と母と子それぞれの思いが見えない部分で絡み合っていて、複雑な構造でできているのですね。
    連作短編の形で物語が進んでいくのですが、単発的で時系列もばらばらだけれど、6つのお話の中に、両親の出会いや子供への想いがぎゅっと詰まっていて、胸に迫るものがありました。

    食べ物の思い出が家族を優しくつないでいるような、ふたつの家族の、とても愛おしいお話です。

  • 瀧羽麻子さん4冊目。6章から成る短編連作で、2つの3人家族の全員が主人公に。普通の短編連作と一味違うのは、章ごとの主人公が語る時代がばらばらであること。最初の章の時点より随分過去に戻ったり、先の話だったりする。語り手や時代が異なることで、親の立場だった人にも若い時代があったり、逆に子供の立場の人が親になったり、人それぞれに歴史ありという当たり前なことを実感した。そして、それぞれがそれぞれの悩み、苦労を持つことも。6名の主人公のうち、2名はプロの料理人。家族経営のアットホームな食堂の描写もとてもほんわかしていて素敵だった。料理もお菓子もたくさん出てくるが、どれも美味しそうで、作中の登場人物たちもそうした料理に救われる。家族の温かさ、仕事と人生について、料理のパワー、などに触れられ、とても面白かった。ほんの少しだけだが原田マハさんの『スイート・ホーム』と似た雰囲気だと思った。

  • 2つの家族の一人一人にスポットライトをあてた物語6編。
    それぞれ思い出の料理が出てくる。
    温か~く、あったか~く、あったか~い。
    なんだか、良いな~と読後、思っていました。

  • 洋食屋さんを舞台にした6話からなる連作短編集。
    やっぱり食べ物の本が面白くて好きだなと思わせてくれる1冊。花婿のおにぎりのお話が好き。

  • 2つの家族のお話
    家族それぞれの理由があって、食べてきたものも違う
    その2つの家族が合わさったときに、良いことは広がっていって、辛いことや我慢してたことはやわらかくなって

    食べ物を通じてのお話が、家族それぞれの視点で描かれていてよかったです!

  • 6人の登場人物それぞれの視点で、美味しく温かく話が進んだり昔に戻ったり

  • あの頃の思い出を今とつなぐ思い出の味。
    こういう本を読むと自分の思い出の味は何だろうと考えたくなる。
    幼い頃におじいちゃんおばあちゃんが作ってくれたお弁当のからあげが
    大嫌いだった運動会の唯一の楽しみだったことを思い出した。
    外から見たらバランスが悪く感じるような親子関係も、信頼で繋がっている。その信頼は、息子に、そしてその今夜空車へと繋がって二つの親子を優しくつなぐ。
    何となく結婚することになったのかと思っていた啓太と真衣にもドラマがある。
    そう考えると、きっと雪生くんと美奈子さんの関係にも、正造と若江にもドラマがある。

  • ふたつの家族を結びつけたのは、
    「ご飯の力」だった。

    どちらの家族も、何かを抱えながら
    少し葛藤しながら、
    料理を通じて暖かくなっていく。

    家族の各人物の目線を通して物語が展開されるので、
    見方が変わるというか。

    どんな問題を抱えていても、
    まずはみんなで美味しいご飯を食べよう。
    みんなでご飯を食べると、
    心がほぐれて、幸せが運ばれてくる。

  • 家族経営の小さなレストランで修行している啓太と、そのレストランの看板娘の真衣。ふたりが結婚して、両家が家族になるお話。

    「博士の長靴」と同じ形式で、ひとつ(元はふたつ)の家族のいろいろな時代を切り取ったオムニバスストーリー。
    どの話も良かったけど、寡黙で感情のわかりづらい真衣の父・正造の視点で進む「コンソメスープとマーブルクッキー」が一番好き。

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著者プロフィール

1981年、兵庫県生まれ。京都大学卒業。2007年、『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、デビュー。
著書に『ふたり姉妹』(祥伝社文庫)のほか、『ありえないほどうるさいオルゴール店』『女神のサラダ』『もどかしいほど静かなオルゴール店』『博士の長靴』『ひこぼしをみあげて』など多数。

「2023年 『あなたのご希望の条件は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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