フェルメールの憂鬱 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2024年5月29日発売)
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本 ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784101033440

作品紹介・あらすじ

未発見のフェルメール作品『ニンフと聖女』がスイスで見つかった。その直後ニューヨークのメトロポリタン美術館からフェルメールの代表作『少女』が強奪され、日本人に買い取られたという情報が流れる。2枚の絵をめぐり絡み合うさまざまな思惑と、周到に張り巡らされていく幾重もの罠。天才詐欺師、悪徳画商、宗教団体教祖――くせ者たちによる騙し合いに勝利して、最後に絵を手にするのは!?

感想・レビュー・書評

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  • 16万部突破の社会派ミステリー『蟻の棲み家』の著者・望月諒子は、美術ミステリーもすごかった! 最新文庫『フェルメールの憂鬱』が本日発売。 | 株式会社新潮社のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001498.000047877.html

    小野花梨の「心に刺さったこの一行」――『蟻の棲み家』『きのうの影踏み』より | カドブン(2023年10月15日)
    https://kadobun.jp/serialstory/kokoronisasattakonoichigyou/entry-78037.html

    フェルメールの憂鬱 大絵画展 | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/book/4334911005/

    望月 諒子 - Webcat Plus
    https://webcatplus.jp/creator/758584

    望月 諒子 | Facebook
    https://www.facebook.com/ryoko.mochizuki.90/

    『フェルメールの憂鬱』 望月諒子 | 新潮社
    https://www.shinchosha.co.jp/book/103344/

  • 絵画の世界って怖い。
    贋作か本物か、価値、価格、所有する名誉。
    奪い合い、騙し合い、ちょっとややこしかったけど、美術界のあれこれ、おもしろかったです。

  • フェルメールの絵をめぐる詐欺師達の騙し合いの話。大絵画展シリーズやけど読んでなくても全然楽しめる。絵画の価値とか世界の混沌さに巻き込まれる。敵対関係とかわちゃわちゃしてしまって個人的には前作の方が好みだったかな。

  • すみません。これまで読んだ作品の中で最悪。キャラに魅力がない、ストーリーにヒキがない、文章が下手。日本語おかしい。語彙力も感じない。で、なに?っていう内容でした。すみません。

  • ストーリーの展開は面白い。かの有名な美術館の裏話、贋作の話、サイン売買の話、マネーロンダリングの話は興味深く引き込まれた。一方、あまりにあっさりとしたメトロポリタン襲撃で拍子抜け。登場人物が多く、誰が話してるのか誰が場面に登場しているのか把握しにくいと感じた。
    また、ブリューゲルが冒頭と結末の主役にも関わらず、話しの主軸がフェルメール主役で進んでいったのも違和感。
    であれば、徹頭徹尾ブリューゲル主役の作品が読みたかった。

  • 美術ミステリーが原田マハさんの作品から好きなのではと思って読んでみた。
    面白かったけど登場する作品が多すぎて、もっと知識あれば楽しめたのかなと思う。

  • もともとフェルメールが好きなので
    タイトルだけで 手に取りました。

    ページを進めていくと、
    フェルメールや、その時代を共にした画家たち、そしてその背景、
    知らなかったフェルメールに関する事柄が、たくさん詰まっていて
    資料?としての価値もありました。

    内容は、

    教会から盗まれた絵画を取り戻すため、
    フェルメールの絵画を強奪する、、なぜに??

    詐欺やマネーロンダリング、そして宗教、CIAなど、
    次から次に、絡みあい... 人と人も騙しあい、

    そのやり取りの巧妙なこと…。文章だけでもかなりの迫力。

    絵画の世界を思い知らされた感があった。

    次にフェルメールの絵画を見るときは、見方が変わるかも。。。

    中にはフェルメールの絵画がカラーページで4ページほどあり
    (36点ほど)得した気持ちになりました♪

  • 大絵画展が面白かったのでこちらも楽しみにしてました。
    シリーズ物語だけど、前作を読んでなくとも楽しめる。
    が、読んでいるとより楽しめる!
    巨悪に立ち向かう詐欺師。
    騙し合い、化かしあい、誰が誰なのか分からなくなりながらも楽しめます。
    口絵もカラーで豪華です。
    宗教法人格の売買など昨今話題でもあります。
    芸術がそのままの芸術としてあり続けるのは難しいのかな。

  • 著者の本は初見です。
    原田マハさんの美術小説が好きなので
    同じような美術ミステリーということで手に取りました。

    ベルギーの小さな村の教会の壁の絵画が盗まれ、
    そして次にニューヨークのメトロポリタン美術館で
    フェルメールの未発表の「少女」が強奪される。
    盗まれたフェルメールの絵画を巡って、
    天才詐欺師、悪徳商法、宗教団体教祖などを巻き込んだ美術ミステリー小説。

    盗まれた絵画からその絵画が本物か偽物かによって
    それに携わってくる人達の多さにも驚きますが、
    その背景に潜んでいる贋作、天才詐欺師、悪徳商法、
    そして宗教団体とマネーロンダリング、サイン詐欺など
    あまり普通では知られいない闇の部分が描かれていたので興味深かったです。

    興味をそそられるポイントは沢山ありましたが、
    その分登場人物が多くて専門的な話題も多かったので、
    誰がどの場面に登場しているのか把握しにくい場面がありました。

    フェルメールの事が話題になっていたと思ったら、
    終盤になってブリューゲルのことが話題になっていたりと
    主軸になるものが少々ブレていたような所があったので
    これも少し分かりずらかったです。

    フェルメールとその時代を共にした画家たち、
    そして知らなかったフェルメールについての作品についての
    諸々が細かく描かれいて途中で資料だと思う程の内容の充実さでした。

    近頃日本でも話題になっていたカルト宗教とマネーロンダリングを
    上手く絡めさせている所は面白かったです。

    解説を読んでみるとこの作品はシリーズ物語と
    なっていたようですが、前作を読んでいなくても楽しめました。

    専門的な事が多くて分かりずらい部分もありましたが、
    絵画を巡って騙し合いの世界を俯瞰で見ることができ、
    美術界の裏側を伺い知ることが出来る作品でした。

  • 2024年6月13日購入。

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著者プロフィール

愛媛県生まれ。銀行勤務の後、学習塾を経営。デビュー作『神の手』が、電子書籍で異例の大ヒットを記録して話題となる。2011年、『大絵画展』(光文社)で、第14回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。

「2023年 『最後の記憶 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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