- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101035215
作品紹介・あらすじ
高校の生物教科書に失望した著者は、もっと面白い生物の教科書を作ろうと思い立つ。そして生命の起源、生物の多様性、免疫とアレルギー、脳と心の問題、がん細胞と遺伝子の関係など、日常生活に関わるテーマも盛り込み、生物学特有の概念や用語を分かりやすく解説した。最新の研究成果も随所で紹介し、各章には便利なサマリー付き。知的刺激に富んだ、現代人のための新テキスト。
感想・レビュー・書評
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久しぶりに生物の本を読みました
なかなかにハードでしたσ^_^;
僕がやってた高校生物はもしかしたら中学生物の延長でしかなかったかもしれません
ようこれでセンター試験取れたもんです
同化と異化については名前はなんとなく覚えてました。
でも典型例として前者が光合成で後者が呼吸というのは完全に忘れてました。
合成と分解のところやったんですね。
また脳と心についてはこれまで読んでた本と生物学ではやっぱり少し違うなと思いました。
やっぱり心は脳の一機能と言われてもスッとは入ってこないですね。
ただこの本は娘と息子に読ませようと思います。
生物学を学ぶものとしては知っておいてほしい知識が詰まっています。 -
文系である私だが、高校の生物を少し学び直したいと思い手に取った一冊。一般向けにもわかりやすく書いてくれていると思ったが、専門的な言葉が説明なく使われていて、思っていたものとは違った。高校生物の知識がしっかりとある人向けに、教科書とは違う視点の生物の知識を提供する一冊。一応教科書の説明も引用しているが、作者も言うように高校教科書の説明は非常にわかりにくいので生物の基礎知識がないと読みにくい。
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免疫系やアレルギー、がんについての話が詳しく説明されていて面白かった。自分の高校の生物では習わなかったので。ただ、全体としては、面白く興味深い話を面白くなく書いてあるまさしく「教科書」!と言った感じの本。誰か文系の編集者さんがもう少し一般的になるように手助けした方がよかったのでは。なんか惜しい。
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大崎Lib
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試みとタイトル、中身の難易度にギャップがあり過ぎる。つまり、専門知識を持たぬ読書を置き去りにする部分が何箇所もあり、読みにくい。
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勉強になった。
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「批判的に本を読め」とはよく言われる読書法だが、それを全てのジャンルの本に適用できるとは限らない。
生物学に関しては初めて触れる内容も多く、難解。 -
遺伝というとすべての情報が遺伝子、DNAの中に書かれていると思われがちだが、遺伝子というのは生物をつくるためのパーツ設計図集の様なものではなかろうか。
著者は高校の生物の教科書を大体理解している人なら半日、そうでない人でも二日もあれば何とかなるだろうと豪語しているが、そんな生半可な本ではない。入門書レベルではあるものの生物学の本は読み慣れていると思う私でも読み流せるレベルの本ではない。元々「教科書にない生物学」という名前の書籍だあったそうだがそちらの方が本の内容にふさわしい。著者が標榜する構造主義生物学という観点から書かれた生物学の本というのが本当のところで、理科系の学問に構造主義はなかろうとも思うのだが、その内容はなかなかおもしろい。
「ダーウィンのジレンマを解く」という書物があるがこれに近い内容な気がする。主義と言うだけあって少々哲学っぽい。
曰く「死は進化の過程で獲得された」・・・地球上の大半の生物は死すべき運命にはない
曰く「進化することは宿命である」生物でありさえすれば、進化は避けがたいことであるのだ。
かなりハードな内容の本だと思うが、さらに生物学の知識を深化させたいと思わせる本である。 -
高校の生物の教科書が分かりづらい、なので新しい切り口で教科書の内容を解説しましたという本である。だが、わたしには分かりにくいままであった。結局なにを伝えたいのか、読み手は何を期待しているのかを無視して話はすすむのである。それが教科書だといわれればそうなのかもしれない(笑