他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101035222

感想・レビュー・書評

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  • 全部知ってた。

    そんな目次だけみてみるとインパクトのあるものが並ぶ。他人と深く関わらず楽な生き方をするための考え方とそのために最適な社会制度を考察している。

    この本を読んでいて私が気がついたことは、一人で生きられない人は他人と関わって生きていかなければならないということである。

    力なきものは、他人の力を借りて自分の力の一部のにしなければ生きられないのである。それを平均化するための社会で、他人と関わるのが苦手だけど他の能力は人間としって平均以上あれば生きられることを示している。かけているものがあり、メシが食えないのであれば死んでしまうほうがいっそ清々しいかの書かれていた。

    読者を怒らせないように控えめな言い回しが目立って誰にでも同意を得られるわけではないというのを踏まえた優しさも感じた。

    楽に生きるか、楽しく生きるか、を選択するのは自分である。こういった考えを知っておくのも悪くないだろう。

    知ってたとしても感情的になって忘れてしまうこともあるけども。

  • 「他人と深く関わらずに生きるには」3

    著者 池田清彦
    出版 新潮社

    p81より引用
    “最初から無理をしなければならない頼みは、
    どんな親友の頼みでも聞かなければよいのである。”

    構造主義生物学者である著者による、
    世界との距離をうまく取りながら生きる為の人生訓。
    他人と自分の関係のあり方から、
    その関係を保って生きる為のシステムまで、
    今の世の中に対して非常にクールな視点でかかれています。

    上記の引用は、
    他人に頼みごとをする事に関しての一文。
    自分の身の丈を良く知り、
    無理をして恩を売った気分にならない事が、
    頼みごとを聞くときのコツのようです。
    他人に無理な頼みをするくらいならば、
    その事は最初から諦めるというのはどうでしょうか?
    あまりにも消極的だとは思いますけれども。
    著者は過去に山道から谷に落ちた経験があるようで、
    その事がこの本に書かれているような、
    人生観を持つきっかけになったのでしょうか。
    「自力で生きて野垂れ死のう」の章を読んでいると、
    一種悟りのような物を感じます。
    p174に書かれている内容は、
    今現在この時点に直結している困った状態で、
    とほほです。

    ーーーーー

  • 正に今、知りたいと思う事柄ずばりのタイトル!

  • 逆説ぽく過激なことを語るが本質的に訴えていることは手前の頭で考えろということ。

    他人に深く関わらずに生きるというのは世間という実態が見えない何かに依存せずに生きろと言う個人主義の薦めと読んだ。

  • なかなか面白い観点の本だった。結局のところ、一人一人が賢くならねばならないというところか?。不況脱出のために相続税増税に目を付けているのは、なかなかだと思った。

  • 他人と深く関わらずに生きたいなら、自給自足の農耕をするか採取生活をするか。
    どうして人と関わりたくないのか?
    生きるためにいやいやながらでも仕事をしなければならないのは、現在、将来に不安があるから。
    なぜ不安になるかといえば、長引く不況に雇用不安、年金や医療制度の破綻を考えるからである。
    世間、常識という枠の中にいる限り、現状からの脱却はできない。
    ひとりひとりが究極の完全個人主義を貫くこと。
    その完全個人主義が実行できるシステムを社会が構築していくこと。
    それは理想であるが、一人一人が賢くなければならないし、そのためには教育制度から見直さなくては始まらない。
    個人消費を促し、既得権益を排除し、構造改革を進め、雇用不安をなくすのは並大抵ではない。
    でも、こういう方法があるよ、とスパッと提案していて痛快だ。

  • 前半と後半のギャップが大きく、読めば読むほど面白くなくなるのが残念。特に後半はほぼ筆者の想像中の桃源郷を(極端の例だとは承知の上だが...)、愚痴を交えてる語るのが、いささか投げやりという風にも感じられた。けれども初めの主張はなかなか素晴らしい。結局のところ人は皆孤独であり自分だけが一番頼りになるから。一番感心したのは親と子供の関係の部分。

  • 車もこないのに赤信号で待っているのはバカである

  • 池田先生が好きすぎて、ついに本まで読んでしまいました。
    ずいぶんと前に書かれた本ですが、この中で指摘されている内容が、まだ改善されていないことに諦念と失望とを感じます。いつになったら目が覚めるのやら。

    2部構成になっていて、個人的には第1部の方がウィットに富んでいて好きでした。立場や国籍、性別や年齢はどうであれ、本当の意味で知恵のあるひとたちは、似たようなメッセージを繰り出すのだなと思いました。
    お酒が体に合う人もいれば合わない人もいる。合うなら飲めばいい。ただし、自己責任で。というようなことの根底に流れる、自己責任、自己決定は、この時の日本人にも、今の日本人にも足りないことなのだろうなと。

    ちょくちょくあらわれる、〜しようね、という語尾が大変可愛らしかったです。某テレビでよくお声を聴いているからか、脳内で池田先生の声に変換されるので、可愛らしいなと感じたのですが、知らずに読んだら嫌味に聞こえるのかもしれません。声とか顔の表情から得られる情報って、文章にも影響するのですね。

    第1部だけで終わっていたら、痛快だったのですが、2部で少々、説教くさくなってしまったのが残念。もっとさらっと、あっけらかんと、飄々としていて欲しかった、というのは一ファンのただの願いでしょうか。

  • 【本の内容】
    「濃厚なつき合いはしない」「社会的ルールは信用しない」「心を込めないで働く」「ボランティアはしない」「病院には行かない」―。

    息苦しい現代を乗り切る新しい生き方、“完全個人主義”。

    こんな時代だからこその、他人とウマくやっていくための新提案とは?

    思わず膝を打つ、読めば納得、目からウロコの18の視点。

    疲弊した全てのニッポン人に贈る、今日から使える新・人生訓。

    [ 目次 ]


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著者プロフィール

1947年生。生物学者。早稲田大学国際教養学部教授。構造主義生物学の立場から科学論、社会評論等の執筆も行う。カミキリムシの収集家としても知られる。『ほんとうの環境白書』『不思議な生き物』『オスは生きてるムダなのか』『生物にとって時間とは何か』『初歩から学ぶ生物学』『やがて消えゆく我が身なら』など著書多数。

「2018年 『いい加減くらいが丁度いい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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