日本語の年輪 (新潮文庫)

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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101036014

感想・レビュー・書評

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  • かなり久しぶりの再読。日本語に対する鋭敏な感覚で、言葉のなりたちを分析していく。「かすか」と「ほのか」の違い等、なんとなく違うと感じつつ自分で言語化できなかったことをうまく説明されると爽快感がある。
    大野晋は学者としては結構癖のある人らしいけれども、言葉への感覚は一流だなと感じる。随筆として楽しみに、あるいは学問する人ならとっかかりとして読むのがよさそう。

  • 興味深いような、どうでもいいような。

  • ようやく読み切った。
    ずっと手許に置いていながら、なかなか読み進められなかった。

    古文の授業で、どんな単語帳を使っていたか。
    自分の学生時代のものは覚えていないのだけど、今は『古文単語の整理法』を愛用している。
    巷では565やマドンナが有名か。

    言葉と意味というのは、本当のところでは分かりにくいように思う。
    意味調べが、ただの調べになってしまうのは、きっとそこにある。
    言葉には繋がりがあって、背景があって、イメージがある。
    それは言語化するのに難しいこともあり、比喩を用いた方が分かりやすいこともあるだろう。

    初めの方に「きよし」と「さやけし」、「かすか」と「ほのか」という言葉を取り上げている。
    同じカテゴリの中で、どう違いを感じるか。

    そういう、言葉の持つ広がり、背景をていねいに取り上げてくれている一冊だった。
    まさに『日本語の年輪』であり、そこから、言葉を生み出した先人の目が見えるようにも感じた。

  • 高校時代、読書感想文の課題図書だったので購入。
    あの時にはひたすら消化するだけだったが、
    今、改めて読むと、日本語の面白さに感心、感動。

    こういう知識がさらっと出てくるような人になりたい。

  • 高校時代に興味をもっていた分野

  • 言葉から日本語の歴史をたどり、また、日本語が生まれ消え、変容してきた軌跡を印象的な言葉で綴る名著です。
    特に、愛するものを説く箇所で、奈良時代の女性の歌がしっかりと大地に自分で立つ印象を与える理由を妻問婚の習慣に求め、それが平安時代に以降、徐々に嫁取り婚に変わっていくのとともに、女性が日本語の歴史から姿を見せなくなっていくと論じていく箇所は畳み掛けるような説得力があります。また、源氏物語の終局の描き方に、女性の運命の大きな転換が迫っていることを平安時代に早くも観て取った紫式部の天才の発露であると説く箇所(108頁)も白眉です。

  • 知りたかったこと、知らなかったことがたくさん書かれた楽しい本でした。2014年の今読むと文体が古いけど、それもまた日本語の年輪が着々と刻まれてるのを感じて面白い。

  • 学部で、授業の最初に先生が話していた日本語の小ネタの出所を知った(笑)

    似た言葉の語源、移り変わり、用例をあげることでその言葉に対する細かい感覚が身についた気がする。

  • 言葉の変遷やルーツを辿ることは、その民族の心情や文化の歴史を辿ることだという。誠にもっともだと思う。
    日本人の宗教観についても触れられているが、個人的に日本人は特定の宗教を信仰していないだけで、宗教心自体は持っていると思う。
    外でお腹を壊した時、トイレにたどり着けるよう神に祈ったことの無い人が、完全な無神論者なのではないかな?と思ったりする次第。

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著者プロフィール

1919-2008年。東京生まれ。国語学者。著書に『日本語の起源 新版』『日本語練習帳』『日本語と私』『日本語の年輪』『係り結びの研究』『日本語の形成』他。編著に『岩波古語辞典』『古典基礎語辞典』他。

「2015年 『日本語と私』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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