放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.66
  • (799)
  • (669)
  • (1522)
  • (120)
  • (31)
本棚登録 : 6313
レビュー : 823
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101036151

作品紹介・あらすじ

大人でも子供でもない、どっちつかずのもどかしい時間。まだ、恋の匂いにも揺れる17歳の日々-。背伸びした恋。心の中で発酵してきた甘い感情。片思いのまま終ってしまった憧れ。好きな人のいない放課後なんてつまらない。授業が終った放課後、17歳の感性がさまざまな音符となり、私たちだけにパステル調の旋律を奏でてくれる…。女子高生の心象を繊細に綴る8編の恋愛小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 私の恋が終わろうとしている、まさに今のタイミングで読んだからなんだろうけど凄く凄くひびいた。し、今の恋にあきらめがつきました。今、私のもやもやした言葉に出来なかった感情を全部言語化してあってすっきりした。中学生の時には、エロイなあってしか思わなかったんだけど・・・やっとこの本の登場人物たちに追いつけたかな。

  • 読み終わって、思わずため息が出ました。このときの私の胸中を表す言葉はとても綺麗で良い言葉ばかりだったと思います。また、それによって心が満たされたという表現がぴったりに思いましたし、そういう言葉に似合う感情の湧き上がりが止まらなくて、その溢れを吐き出すという意味を持って、ため息が出ているようにも感じました。
    この本を読んで学べたことや感じたことをうまく吸収できれば、きっと女の子としても、女性としても、その人自身の「品」が上がるような作品なんだと思いました。
    登場人物の年齢もあって、山田詠美さんの小説は、高校生のうちに読んでおいてよかったと思わせるものが多いなと、つくづく思いました。

  • 忘れもしません。
    高校3年生の夏休み、大学進学を選ばなかったわたしは、猛勉強する友人の中でひとり、やることもなく、読書に没頭していました。
    そのとき出会ったのが、この本。
    初めての山田詠美先生の作品でした。
    オムニバス形式で読みやすく、主人公の周りの恋愛模様が、繊細に描かれ、映像が頭の中に鮮明に思い浮かべられた、そして、何より、わたしも恋がしたいと胸がきゅんきゅん、ときめいて、読み終わった後の充実感が素晴らしかったことを、随分経った今でも忘れることが出来ません。
    読み返したいのだけれども、実家でどこにしまったのか分からず、行方不明、図書館で借りてでも、また何度でも読みたい作品、何年経っても色あせない、そんな1冊です。

  • あのこもこのこもみんな恋してた。

    ちょっと目立ってたり、
    勉強ができたり、
    かっこよかったり。

    恋してる自分に溺れて、
    恋してる友達をばかにしたり。

    今思えばあれが恋って言えるのか
    中高生の頃の恋って、
    すごく曖昧なものだった気がするけど、
    すごーく苦しかったなぁ。

    「無駄づかいをしないと良い大人にはならない(文中より)」

    その通り☺︎

  • 大人と子供はざまの女子高生。
    香水に、足首で揺れる華奢なアンクレット。
    放課後に訪れる繊細で甘い時間17の少女たち

    自分ではない、友達や先輩が恋をし大人の女性になっていく過程を見つめている主人公。

    現実にこんな素敵な言葉で話す人もいないし
    もし、誰かに話したら「えっ?」ってなるだろうな。
    この本に出てくる女の子と同世代だけど、こんな
    素敵な恋をしてる子いないのが悲しい。

  • 芥川賞を受賞した綿矢りさ、金原ひとみが
    ともに影響を受けたという。

    非常に詩的かつ感傷的な作品。

    恋愛に憧れつつも
    傍観者にしか過ぎなかった私が
    最後には当事者に変わる。

    恋は人を変え、想いを変える。
    焦りや高揚、平穏や安心、悲しみ
    そういった
    多感な女子高生が
    追い求める
    何か形にならないものが
    この本のなかには
    書き記されているのだと思う。

  • 高校生の時に出逢いたかったな、と思った作品です。
    放課後の女子高生たちの、周りにはちょっと秘密な恋のお話。
    女の子たちは、いつでもどっかに秘密を持ってるんだね。
    『女の子は誰かに見せるためではなく、自分のための小道具を持っている』
    ってあったけど、私には何かあるのかな…?
    名前の出ない、純一くんのお話の女の子が好き。
    私からも、恋の香りが漂うような素敵な恋愛したいな。

  • 高校生の時何度も読み返した本。幼さと大人っぽさが共存する少女たちが魅力的でした。

  • 中学校の頃に図書室で読んでから今まで、
    もう本当に何度も何度も読み返した本です。
    好きすぎてたまらないです。
    読むたびにうっとりしています。
    この本に出てくる女の子って、みんなとっても魅力的なんです。わたしもう25歳なのに、気持ちはいつも初めて読んだ中学生のときのまま。だから今読んでも彼女たちに憧れちゃいます。
    これについて語ったら止まりません!
    読後抱きしめたくなるような、とっておきの本です。

  • なんとも甘酸っぱい小説。若い感性に溢れています。

全823件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

山田 詠美(やまだ えいみ)
1959年、東京生まれ。明治大学文学部中退。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。同作品は芥川賞候補にもなり、衝撃的なデビューを飾る。87年には『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞受賞。89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年 『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16「生鮮てるてる坊主」で川端賞を受賞している。その他の著書に『無銭優雅』『学問』『タイニー・ストーリーズ』『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』などがある。

放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)のその他の作品

山田詠美の作品

放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)に関連する談話室の質問

放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする