ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 18929
感想 : 2159
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101036168

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の頃に読んで好きだった記憶があり再読したのだが、主人公の特別意識が凄くて疲れてしまった。
    真っ当な事を主張してはいるし、ハッとする部分もあるのだけれど……。
    好みの問題。

  • 昔の作品なのにとってもアップデートされた価値観。

    時田秀美ほ考え方とっても素晴らしかった。あとがきにもあったように、大人になった今触れられたからとっても楽しめた気がする。

    モノごとを斜めに見る目線など、深く自分に刺さる心情描写が多かった。

  • こんな高校生がいたらどうしよう。
    ある一点を除いては、素直でまともで本質をついている。いや、ある一点も人間の本質か。うーん。
    すっきりしつつも悩む本でした。

  • 再読。

    ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ―。
    カバー裏のあらすじのこの一文だけで本当にこの本が私にとって大切な本になるって思った。

    学校にいる限り勉強をしろ、と嫌でも大人には言われるけど、そんな中で勉強よりも素敵で大切なことがあると思うって考えられる秀美君は成績優秀な生徒よりももっと視野が広くて身の回りの楽しいことを見つけられる人なんだなと思う。

    私は秀美君のように人気者でも明るくもないけど、成績が悪いって点では共通してるから勝手に自分の思ってることを代弁してくれるヒーロー的存在として秀美君を見てた。

    からっと爽やかに物事を見れる秀美君は本当にかっこいいしお母さんがこれまた素敵すぎる。
    おじいちゃんもチャーミングで本当に魅力的な人しか登場しない作品。

    秀美君がかっこいいのはもちろんなんだけど出てくる女性が全員自分の芯持っていて強くて美しくて大好き。

    本当に大好きで一文一文噛み締めるように読んだ。
    全てが好きな作品だからこそ上手く感想をまとめられないのがもどかしい。
    この本と放課後の音符に出会って読書が大好きになったから再読出来て良かった。
    大人になってまた何度も読み返したい。

  • 今年の図書館イベントでゲットした本。ロングセラーだし、いつか読んでみたいとは思っていた。いや、想像以上に面白くて一気に読み終えた。自分の冴えない高校時代とは全然違うなあ。今でも、出世するよりも、モテたい。マジで。

  • 昔読んだ時とは違う感想。秀美を憧れの存在ではなく身近に感じた。

  • 主人公は男子高校生だが、中学生にも大人にも読んでほしいと思う。(ただし下ネタ注意)
    ひとつの言葉に対しておじいちゃん、お母さん、主人公それぞれの考え方をもっている感じが良かった。
    「歩く時に、右足を出した時、左腕も前に出るという事実を確認しようとでもすれば、歩くという行為自体に失敗してしまうだろう。」「考えることだって、動作のひとつだ」

  • タイトルに惹かれて読んだ。確か、昔、高校生の頃に、大学受験の過去問か何かで読んだような記憶がある。
    悩める高校生の日々を描く短編集。
    ちょこちょこ下ネタもあり。
    面白い小説、とは言えないけど、リズミカルな文体で、まあ、さくさく読める。
    主人公の秀美は、世の中の型にハマるのを嫌がっている。私が中高生の頃は、全く疑問を感じることなく世間の”一般的・常識的”な態度、考え方に適応していたなあ、秀美のように日常の一つ一つに立ち止まり「なんで?」を周りに発信するような子じゃなかったなあ、と振り返った。世の中を斜め上から見下ろして自由に発言しつつも、自分という存在にしっかり悩む秀美に、ちょっとだけ憧れる。

  • 主人公のキャラが立っている。また数年して読みたくなる作品だと思う。女慣れしているのか?していないのか?よくわからん「秀美」。男性主人公。
    タイトルに何となく惹きつけられて、読み上げたがなかなか良い作品だと思う。読みやすいのも良し。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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