アニマル・ロジック (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1089
レビュー : 97
  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101036199

感想・レビュー・書評

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  • 解説にあった「失敗作である」というのには同意

    山田詠美っていう人の価値観をひとりの美しい女をモチーフに語ってるだけ
    その価値観は嫌いじゃないので、それでもいいと思った

  • ありとあらゆる種類の人間が集まる街、ニューヨーク。
    そこの人間動物園「マンハッタン」に「棲息中」の
    美しい黒人女性ヤスミンを中心に繰り広げられる人間模様。

    作中には、人種差別や経済格差、児童虐待、HIVなどの
    重い問題も描きこまれているが、
    決してステレオタイプな語られ方ではされていなくて、
    これらの問題は私達が考えている以上に複雑であり、
    「誰が加害者で誰が被害者」、「何が悪いから誰が不幸」とか
    「誰の言っている事が正しくて何が非難されるべき」とか
    答えが簡単に、かつ明確に出るものではない事を教えられる。

    語り手「ブラッド」がヒロインの血液中に棲む謎の生き物、といった
    著者の発想のキレには脱帽。

    文中に散りばめられているヤスミンやブラッドの言葉に、
    はっとさせられる表現が多くあった。

  • 留学中に読んで衝撃を受けた本。
    ヤスミンの生き方ははたから見たら不道徳かもしれない。
    でも、差別や偏見と真っ向から向き合い、時にはお節介を焼いてしまう生き方はすごく素敵に思えるのです。

  • 彼女特有の形容のし方は、せいぜい中編小説までが限界だと思う。いったいなにについて書いているのか、途中でわからなくなる・・・。

  • 愛のこととか、肌の色のこととか。
    くだらないことにこだわってるより、まっすぐ生きればいいのにって思うよね。

  • 愛とセックスについて考えさせられる、長編。

  • これはめちゃくちゃ衝撃を受けました。


    英文学科的にいうと、その物語の語り手に。

    主人公はヤスミン。


    でも、一人称じゃない。

    でも、全く関係ない第三者というわけでもない。

    この物語の語り手は、ヤスミンの血液の中に住む生物。

    どうして山田詠美はこんなコト思いつくんだろう?
    このナレーターは、はたしてthird person narrativeと呼べるのか?笑

    とにかく面白かった。長編。

  • これは凄い小説・・!!厚さも凄いけど、内容が凄い!解説で花村萬月が、この小説は引用しだしたらきりがない、というようなことを言っていたんですが、まさにそのとおり!!最初は、「血液に流れるもの」、つまりブラッドの主観で話が展開していくことに戸惑い、なかなか読み進められなかったのですが・・。5章目くらいからは、流れるように最後まで読めました。ブラッドの存在は、人間というものを俯瞰するため存在するんえすけど、それだけではなく、ブラッドの世界もどんどん広がっていく。ヤスミン世界も大きく変化しながら、人種差別というテーマに囚われず、人間の本能、そして愛するということを感じさせてくれる。それも、けっしてそれらのテーマは抽象的に書かれているわけではなく、見事なまでの直球。だからこそ、素直に受け入れられる。性の快楽のみを追求し、あらゆる柵から解放されていたようなヤスミン。まさに自由に生きているようであった彼女。最後の展開を思うと、「自由」とは何なのかと考えてしまう。ブラッディやジュニアが絡んでくるアレコレは、個人的にあまり好きじゃないけれど、それらが出てこない部分は、悶えるくらい好き。

  • 誰かのために怒れるようでありたい。

    見くびられるのと、見くびらせるのはちょっと違う。

  • 人間って、どうしてこんなに愚かなんだろう。
    って思わされちゃう一冊。ちょっとファンタジーっていうか、SF?が入ってる。

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著者プロフィール

山田 詠美(やまだ えいみ)
1959年、東京生まれ。明治大学文学部中退。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。同作品は芥川賞候補にもなり、衝撃的なデビューを飾る。87年には『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞受賞。89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年 『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16「生鮮てるてる坊主」で川端賞を受賞している。その他の著書に『無銭優雅』『学問』『タイニー・ストーリーズ』『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』などがある。

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