夫婦善哉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 693
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101037011

感想・レビュー・書評

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  • 何故評価が高いのか不思議に思いながら読んだ。

    我慢できない男は好きじゃない。

  • そんなにおもろなかった。基本的に自分がダメ男じゃないから共感できん

  • なぜ今まで読んでなかったのだろう。夫婦善哉を含む大阪の街を舞台にした短編集。大阪に生きる人々の人情とオダサクのデカダンス。名作。

  • ひととおり読み終わった。
    印象に残ったのは「木の都」「六白金星」。大阪の谷九、上本、いくたまさん…地名がこんなに鮮やかなのはオダサクだから、かな。

  • かなたの大阪の風景に引き込まれる

  • 生誕100年!!を迎えた織田作之助さん作夫婦善哉はその処女作であり、代表的な彼の短編小説の一つ。

    短編といっても今時の小説のように改行や区切りが結構あったりするものと違ってギュウギュウに書かれておりますヽ(´Д`;)ノ
    なので最初は読みづらかったんですけど、なんか面白くて味わい深くてどんどん読めちゃうんですよね。

    で、昭和15年に書かれたというこの作品ですが。
    男と女ってえのはいつの時代も似たようなことしてるんですねヽ(´Д`;)ノ
    そしてこれも共通して言えるのですが、


    人は人を変えられない


    ってことですかね。。。
    新潮文庫では1冊に6作品収められてたんですが、ものの見事にこれが散りばめられていましたね~~

    まあ、育ってきた環境とか性質とかいろいろあるんでしょうけど、親だとて夫婦だとて、子供や夫や妻を自分の思い通りになんてできないんですよね。
    もし思い通りになってたとしてもそれはその人の本意でなく、ただ演じているだけかもしれません。

    けどお話自体は6編とも違ったテイストのそれぞれが味わい深い作品となってました。
    時代が昭和15年とかなのでその頃の様子がよくわからなくてもなんとなく雰囲気が伝わってきて想像できるような。

    そしてやってることは今も昔も変わらないっていうヽ(´Д`;)ノ
    そんな作品でした。

    ところどころツボだったのが
    芸者が母親と猫と3人(?)で

    っていう書き方とか、

    ライオンハミガキの広告灯

    とかそんな時代からあったんだ~とか。
    大阪が中心だったのでその地名がちゃんとあったんだ~とか。

    とまあいろいろ楽しかった作品でした。
    ドラマの方は最終回をちらっと見ただけでしたがオノマチがなんか違うくてやっぱり見なくてよかったかもと納得。

  • 男は何者かになり、何かを得られると根拠もなく信じ狡く気儘に生きる。女はその男を一人前にしようと裏切られながらも献身的に尽くす。しかし、二人の願いは叶わない。何度も間違いを繰り返し、その度に以前いた所よりも深く暗い生の暗がりへ落ちて行く。二人の姿はみっともないだろうか?確かにそうだ。しかし、それだけではない。この物語は胸を打つ。それは何故だろう。二人が表すのは美しい夫婦の姿なのだろうか。それは違う。惨めで悲しいものだ。この物語にあるのは、初めから掛けた部分のある人というものが他者と一緒にあることによって社会の中を生き残って行こうとする懸命な姿だ。それは共依存というものとも違う。人間の大元にあるものだ。

  • どうして、私はこの人についていくのだろうか……そう思わせる表題作。しかしそんな無頼な生き方に魅力が潜んでいるからだろう。大阪の人情を写したオダサクの小説は今読まれても古くはないのではないか。

  • ダメ男の先駆け。身にしみる。
    町蔵の「僕と共鳴せえへんか」というフレーズはこの作品からか。

  • 表題作より「木の都」や「世相」が面白い。戦中・戦後の大阪京都を描いたデカダンス文学の短編集。短いが読み応えはかなりある。

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著者プロフィール

一九一三(大正二)年、大阪生まれ。小説家。主な作品に小説「夫婦善哉」「世相」「土曜夫人」、評論「可能性の文学」などのほか、『織田作之助全集』がある。一九四七(昭和二二)年没。

「2021年 『王将・坂田三吉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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