別れてのちの恋歌 (新潮文庫 た 44-3)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101039138

作品紹介・あらすじ

夫の転職にともなって長崎にやってきた谷地万沙子は、祭で一心不乱に太鼓を打ち続ける信次の凛々しい姿に心惹かれる。したたり落ちる汗が太陽に輝く。男はこれほどに美しいものか。彼女のその一瞬の心の揺れが思いがけない悲劇を生んだ。不倫の汚名を着せられた信次は12年後の再会を誓って島を去った。そして今、約束の時が訪れる。-海沿いの町を舞台に描く大人の恋の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 解説:坂野雄一、柴田錬三郎賞
    残照の海◆夜の木魂◆男、花咲く◆頑なな女◆天使のトランペット◆軍艦島◆やぶつばき◆約束

  • 本当に美しい、と言う文章が
    ぴったりの恋愛小説。
    だけれども、なまめかしい表現は
    ほとんど出てこないです。

    むしろ素敵なのは祭りの光景。
    一人の「ワケあり」の女性の
    思い出とともにその祭りの描写が
    まるで目の前に見えてくるような錯覚を受けるのです。

    もちろんラストは感動そのものでしょう。
    そしてワケありの女性とその男性の
    「ある事柄」についても
    ようやく晴れ間が見えるのですから…

    心が温かくなる作品でした。

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著者プロフィール

1929年千葉県生まれ。小説家・劇作家。1983年『釣師』で直木賞受賞。

「2016年 『松尾芭蕉 おくのほそ道/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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