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- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101039138
作品紹介・あらすじ
夫の転職にともなって長崎にやってきた谷地万沙子は、祭で一心不乱に太鼓を打ち続ける信次の凛々しい姿に心惹かれる。したたり落ちる汗が太陽に輝く。男はこれほどに美しいものか。彼女のその一瞬の心の揺れが思いがけない悲劇を生んだ。不倫の汚名を着せられた信次は12年後の再会を誓って島を去った。そして今、約束の時が訪れる。-海沿いの町を舞台に描く大人の恋の物語。
感想・レビュー・書評
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解説:坂野雄一、柴田錬三郎賞
残照の海◆夜の木魂◆男、花咲く◆頑なな女◆天使のトランペット◆軍艦島◆やぶつばき◆約束詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本当に美しい、と言う文章が
ぴったりの恋愛小説。
だけれども、なまめかしい表現は
ほとんど出てこないです。
むしろ素敵なのは祭りの光景。
一人の「ワケあり」の女性の
思い出とともにその祭りの描写が
まるで目の前に見えてくるような錯覚を受けるのです。
もちろんラストは感動そのものでしょう。
そしてワケありの女性とその男性の
「ある事柄」についても
ようやく晴れ間が見えるのですから…
心が温かくなる作品でした。
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