老妓抄 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 313
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101040028

感想・レビュー・書評

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  • 文の流れが綺麗。例えば稲妻のように掠れ合う

  • 初かの子。

  • 岡本かの子さんって、育ちの良い人なんだな。と感じ入る短編集でした。嫌味とかそういった他意は一切含まず、純粋にそう思います。心地よくて、力強さみたいなものを感じる文章に気持ちが潤いました。一番好きな作品は「家霊」です。『何で人はああも衰えというものを極度に懼れるのだろうか。衰えたら衰えたままでいいではないか。人を押し付けがましいにおいを立て、脂がぎろぎろ光って浮く精力なんというものほど下品なものはない』この言葉がずっと頭に残ってしまって。

  • 言わずもがなではあるが、岡本太郎巨匠の母上。

    小説は時代を切り取って、その時代を表現する言葉を
    利用した芸術だろうと思う。
    本書は、まさに作者の生きた時代を表現し、
    読者の前に見事に現出させる言葉の魔術師だ。
    彼女にしかできないやりかかたで、きっちりと
    その時代の風景が見えてくる。
    そんな作品群を鑑賞して、在りし日の日本に思いをはせる。
    心の贅沢が得られる良書である。

  • 岡本かの子「老妓抄」読んだ。http://t.co/OuV1ClLk 苦労無く万事充たされると人は鬱屈して現実逃避したくなるのか。社会保障が充実している国の自殺率が高いこととか、バラードの小説にもちょっと通じる(つづく #金曜読書会 最近読書会に参加できてないなあ

    柚木は、漠然と絵空事に遊ぶだけでそれを実現する能力も真剣味もないし、かといって緩んだ日々に疑問や焦燥を感じない貴族的な精神を持ってもいない。努力もヒモも無理という小者で情けない。散々苦労して人の表裏を見てきたはずの老妓は、柚木のどこを見立てたのかなあ。 #金曜読書会

    いや柚木のそれが案外「まとも」ということなのか。老妓は自分の人生や半端なみち子には無い堅気の要素を柚木に見透かして託したかったのかも。老妓は柚木の逃走に妙に艶やかな気持ちになるけれど、最後の句を読むと全部織り込み済みという感もある。それこそが欲しいものというか。 #金曜読書会


    最後)みち子の自意識と子供っぽさは読んでて鼻につく。こういう人いるなあ、男も女も笑。「当てっこ」にはげんなりだ。無言無動でも異性を惹く人間に早くなりなさいな。あと内容からは離れるけど、今回は紙面の黒白配分というか字面の佇まいが気持ちよかった。こういう本を読みたい #金曜読書会

  • 下町の女性に焦点を当てた名短編。一つ一つの語彙をかみしめれば女性の苦しみが少しずつ味わえます。どんな味がするのでしょう。男の僕には想像もできません。

  • 太陽の塔を見る前に準備。

    期待せずに読んだのだが意外と良かった。

  • 食べる事と生きる事。
    生々しい生きる力を表面に押し出すのではなく、
    裏に隠しながらも溢れ出すように感じられる短編集。
    イメージ的に破天荒な作品が多いのかなあ、
    って思ったけど、そんな事はなかった。
    鮨、食べたくなりました。

  • ハードボイルドおばあちゃん。

  • 日常の贅沢さ、豊かさを実感する。
    家霊が最も胸に響き、それは歴史という大きな枠組みでは決して語られない地味でちっぽけなやりとり、
    そこに潜む人間の美しさをあぶりだし、多分に他愛を語っている。

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著者プロフィール

東京都生まれ。跡見女学校卒。1906年与謝野晶子に師事し「明星」に投稿。のち「スバル」同人として活躍。1910年画学生岡本一平と結婚、翌年太郎を出産。1929年から7年間渡欧。帰国後、1936年に芥川龍之介をモデルとした『鶴は病みき』で作家デビュー。以来、短編を中心に多くのすぐれた作品を残した。1939年没。

「2019年 『越年 岡本かの子恋愛小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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