左京・遼太郎・安二郎 見果てぬ日本 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2023年1月30日発売)
3.43
  • (2)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 41
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101044712

作品紹介・あらすじ

「大破局」を描いた作家小松左京は、夢の大阪万博に何を見たのか。 モンゴルの草原に憧れた司馬遼太郎のロマンと、本質的悲劇とは。笠智衆を選んだ名匠小津安二郎。その静かなる戦いと、いつかくる「最後の五分」に込めた知られざる覚悟とは……。鮮やかな着眼で巨匠たちの思考を読み解きつつ、日本の過去・現在・未来を浮かび上がらせていく。この国の大きな断面を明らかにする画期的評論!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小松左京、司馬遼太郎、小津安二郎という、一見関係が無さそうに見える3人の創作者を通じて、昭和の日本を眺めてみるという面白い切り口の著作。関係なさそうでいて、色々共通点も見いだされるところが、年齢の幅はありながらも、同じ時代を生きた故か。

  • 司馬史観成り立ちへの考察と史観そのものへの疑問

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1963年生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』(いずれもアルテスパブリッシング、吉田秀和賞およびサントリー学芸賞)、『未完のファシズム』(新潮選書、司馬遼太郎賞)、『鬼子の歌』(講談社)、『尊皇攘夷』(新潮選書)ほかがある。

「2023年 『日本の作曲2010-2019』 で使われていた紹介文から引用しています。」

片山杜秀の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×