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本 ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784101044811
作品紹介・あらすじ
「亘(わたる)君、君は真実を語るべきだ」農薬コーラ毒殺魔、局部切断女、そして恐怖の三十人殺し! 昭和史に残る極悪犯罪者たちが地獄の淵から甦(よみがえ)り、現代日本で殺戮の限りを尽くす。空前絶後の惨劇に立ち上がった伝説の名探偵は、推理の力でこの悪夢を止められるのか。「疑え――そして真実を見抜け」二度読み必至の鮮やかな伏線回収、緻密な論理(ロジック)による美しき多重解決。本格ミステリの神髄、ここにあり。
感想・レビュー・書評
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「はらわた」って意味は、そういう事か…思わず、もっとエグい系かと思ってたけど…
でも、内容はエグい系やな(^^;;
何か、死刑囚を解放した感じやな。
まぁ、拘置所やなく、地獄からやけどね!
唯一の違いは、人から人へと移動できる事!これが頭痛いとこやけど。
こんな凶悪犯達が、地獄から召喚されたら、巷は騒がしくなるし、死人増える。
やりたい放題だし。
と、ここまでの設定だと、何か地獄絵図の血ドバドバの凄い事になる予感はする!
もう一人、名探偵も召喚されて、彼と助手(はらわたくん)で、事件に当たる。
確かに、特殊設定で、血ドバドバはあるけど、それが主軸やなく、あくまで正当なミステリーっ感じ。
結構、ええ感じやん!
はらわたくんの今後の活躍に期待!
地獄の次に何があるかは、分からんけど。
八つ墓村って、今の人分かるんかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昭和時代の猟奇的な事件が現代に蘇る。そして名探偵も。タイトルからしてグロいのではと危惧していたがそんな事はなかった。ただこの多重解決ミステリーはちょっと難しい。何回、どういうことか考えたかわからない。あんまり深く考えずに読んだ。いけにえも気になるところ。
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エレファントヘッドの衝撃が忘れられずこの本を手に取りました。
グロテスクな表現はほとんどありませんが、思ってた通りクセのある作品でまたまた僕の好みでした。
ブラックユーモアというか表現が独特で思わず声を出して笑ってしまうぐらいツボにハマってしまったんですが、人によっては不快に思うかもしれません。
ストーリーもオカルトチックな内容で好き嫌いは分かれそうです。
ちょっと普通のミステリ小説に飽きた人に読んでほしいです。 -
1つ目の話を読み終わった時点では、ミステリーじゃなくてオカルトかよ、っていう感想でした。2つ目の話を読んだら、なんだよオカルトじゃなくてミステリーじゃん、という感想になりました。結構がっつりとロジカルなミステリーです。
どう書いてもネタバレになるので書きませんが、いわゆる特殊設定ミステリーです。 -
個人的には、捻りの効いた推理小説を期待してたのですが、思ってたのとちょっとタイプが違った感じでした。
序盤から中盤辺りが面白くて、後半に行くほど熱量が下がった感じなのが残念。
でも、続編が出たらまた読んでしまいそう。 -
過去の猟奇的殺人事件の犯人が現代に蘇って悪逆の限りを尽くす、作者らしいぶっ飛んだ特殊設定ミステリ。
こんなアベンジャーズは嫌だ。
この作者にこのタイトルはヤバそうと思って読んだけど、他作品に比べると、グロ要素や残虐性は控えめだった、その時点でなんか感覚バグってるかもしれないが。
主人公が歴代作品トップクラスの常識人なのもあるかもしれない。(というより他作品が軒並み倫理観のカケラも人たちしかいないので...)
この設定だからこそ出来るトリックをフル活用して、綿密なロジック、そして多重解決と作者の持ち味が遺憾無く発揮されていて満足でした!
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地獄から蘇った殺人鬼達の犯罪を、これまた蘇った名探偵が推理する物語!
殺人鬼達が過去の自分の行った犯罪をトレースしていくのが面白い!
白井作品に付き物のエログロ感は薄めだが推理物としては、非常にシャープな論理によって解決される。こんなラストにするんだ〜イイね! -
202303
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純文学の鬼才、クレイジーは村田沙耶香んだと思っていて、ミステリー界では白井智之さんだと思っている。
鬼才、クレイジー白井さんにしては、ドン引きワードが控えめで、ロジックを楽しみたいという人にお薦めしやすい。
著者プロフィール
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