- 本 ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101045412
作品紹介・あらすじ
カラスはペットにできないの? カラスの肉って食べられるの? 頭の良さで知られながら嫌われもする身近な野鳥。彼らを愛してやまない研究者がその生態と魅力を熱く語る。フクロウや渡り鳥の秘密。伝説となったドードー。カラスじゃない鳥類についても考察しつつ、気が付けばまたアイツの話に──。カラス博士による愉快でためになるエッセイ集。あなたのカラスの見方がきっと変わる!
感想・レビュー・書評
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「なんだ、カラスか」と侮蔑してしまった経験がある。身近な鳥である為、有り難みがないというかいつでも会えるイメージがある鳥、カラス。この本はカラスを愛してやまない筆者が、カラスだけを語りたい気持ちをグッと抑え(ているような気がする)、生きもの多方面にアンテナを伸ばして語ったエッセイと言えよう。
読み終わると、電線に留まったカラスに会いたくなる不思議な本だと思う。この本の構成が『カラスでないもの』にもしっかり比重をとっているにもかかわらず、かえって先生のカラス愛が際立つというか。終始楽しく読んでいくことができた。
カラスに限らず、野生動物に対して「わかりあう」のは難しい。「渡り合う」という事がお互いのためであるところに大いに共感した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カラスの飼い方の手引書ではありません。
カラス研究者が、熱く、温かく、ときどきヌルく、カラスをはじめ沢山の生き物について語っている本です。
付録のカラス情報も楽しいです。
本文より
科学を支えてきたのはその「面白い」と感じる気持ち、人間の好奇心に他ならないからだ。ただ、その根底に、生きとし生けるものへの温かい視線もあるといいな、と思う次第である。 -
もっともっとカラスについて語って欲しい。
からすのことをもっと知りたいなあ -
カラスへの愛が伝わるそんな本。
カラス以外にも鳥全般や生物に関する雑学満載。
読んでて退屈しなかった。
面白い! -
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1450727 -
書店で、帯の「カラスの肉って美味しいの?」を見て、答えを知りたくて購入。 読後はカラスの好感度が少し上がった。
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小学生の頃、実家の近くの林の小道でカラスに威嚇されたことがあったが、ヒナを守るためだったのだと、本書を読んで理解できた。それでもカラスに悪印象はなく、むしろ興味を抱き続けていた。我が家の近くにカラスたちが塒にしている林がある。身近にいるカラスと仲良くなりたいとの思いもあった本書を購入したといっても過言ではない。しかし、本書は他の鳥類の興味深い話もあったり、カラスへの偏見を払拭しようとする著者の愛も感じられる良書である。そう言えば『カラス屋の双眼鏡』が積読だった(^^;
著者プロフィール
松原始の作品





