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- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101046211
感想・レビュー・書評
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人びとが理想に向かって力を合わせるならば、
人間とは十分に何事かを成しうるのだ。
豪雪と貧困に苦しむ東北の無医村、沢内村を
日本一の福祉村に生まれ変わらせた村長 深
沢晟雄。行政の使命は村民の幸福にありとい
う信念のもと、乳児・老人医療の無料化に踏
み切り、乳児死亡ゼロを達成した。自らの命
尽きるまで村政一筋に生きた村長の生涯を描
き。自治とは何かを問いかける傑作。
ブックオフで購入。なかなかの拾い物であり
読んでいてぐいぐい引き込まれた。
昭和30年代、岩手県沢内村、深沢村長の話。
この村長。単なるバラマキとは異なる。国民
の生命と健康の保障については、すべて国の
責任で行われるべきという持論であるが国が
責任を持たないものをやむをえず村として実
施している。村長は東北の寒村を苦しめる雪
の除雪と福祉に力を注ぐが、単に医療費の無
料化を図った訳ではない。
まず、保健運動の強化により病気予防に取り
組む。保健活動と診療活動を固く結びつける
事に力を注いでいるのが面白い。(これは長
野県佐久総合病院の取り組みに通じるものが
ある)
深沢は、志半ばで病魔に斃れるがもう1期務
めていたらどのような政策を行った事であろ
うか。
国家が何をなすべきか、東北の一寒村の事例
ながら突きつけられている命題は重い。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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