あしたの名医2 天才医師の帰還 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2024年10月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784101046525

作品紹介・あらすじ

海崎栄介がやってくる! 北条衛は胸を躍らせた。憧れていた「腹腔鏡界の革命児」が着任するのだ。同時に、研修医・阿佐ヶ谷ゆめが加わる。傍若無人だが高度な手技で周囲を納得させる海崎。やる気が空回りしがちな、ゆめ。新たな力を得た周産期センターに、危機的な状況に陥った妊婦が移送されてきて。そしてチームはさらなる高みを目指す。北上次郎オリジナル文庫大賞受賞作、感涙の第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 1作目が良かったので、続編も借りてみた。
    1作目で伊豆中の産婦人科チーム医療がうまく機能していたが、今作では空気を読まない天才医師と研修医2人の登場で、前半は難手術や料理の話題も薄くなり、方向が違ってきた感じ。四話、最終話で妊娠中に血栓を起こした患者がヘリで運ばれたところから、一気に緊迫してくる。腫瘍が見つかり、生存自体が危ない状態で、新生児の成長のために、いつまで出産を延長できるか。産科チームだけでなく、他科含めての応援体制が敷かれる。子どもが生まれても母親は長生きできない。そのみんなの思いに涙が溢れてくる。
    その途中でさらに緊急の患者の連絡が入る。伊豆中では禁忌の手技が遂に解禁か?

    次の続編もあるのか、余韻といろいろ疑問を持ったまま終わってしまった。

  • 静岡県は原木椎茸生産日本一だとは知らなかった。初っ端から絶品の黒鮑や、伊豆牛が描かれて食べたい思いが募る。
    北条衛のチーム、塔子、筋肉の神里真司、先輩の下水流明日香、そして禿げでずんぐりの田川誠一とこれまでのチームも健在で、そこに研修医阿佐ヶ谷ゆめと塔子の同期で三枝教授の教え子の海崎栄介が加わった。

    圧倒的な手腕の海崎先生は登場した時から自由奔放な印象だった。腹腔鏡手術の専門家でもあり、北条衛は立ち会うことができるのかが最大の興味だった。
    モクズガニや小牧寿司(マグロ)の三色丼も洋梨も美味しそう。激務の中で美味しい料理が描写されるとこちらまでホッとさせられる。世界遺産の韮山反射路まで出てきた。

    構成は5話あるが、緊迫感は次第に高まる。子宮腺筋症の術式、帝王切開における横8の字法、S状結腸切除術、そして腹腔鏡手術など具体的な描写もリアリティを高める。塔子の覚悟、そしてそこにドラマがあり、ホロリとさせられる。生と死に向き合う姿には感服させられた。

  • めちゃくちゃ面白くて入り込んだ。新たなドクターとの関係性が出る事で人物像が掘り下げられるねぇ。医療現場が素人にもわかりやすいし理解出来た。4話の麻衣子のお腹の中の子の成長を最優先して下さいと赤ちゃんの産声が聞きたいの言葉に胸が熱くなりました。こんな難しい選択を決めれるって やっぱ胸が熱くなりました。あー藤ノ木優さん出会えて良かった〜そして1を読もう

  •  腹腔鏡手術の天才が伊豆中周産期センターに異動してきた。伊豆中の産婦人科では腹腔鏡手術を行なっていないのに、、、。

     地方の医療体制とか、出生率とか考えさせられる。最後の患者さんの麻衣子さんの状況が過酷過ぎて涙なくして読めなかったよ。

     今回もね、伊豆グルメが大活躍。
    黒鮑、モクズガニ、マグロ丼。アワビを美味しいと思った事なかったけど、伊豆でもう一度食べてみようかな?と思ったり、マグロ丼の赤身を食べてみたくなって、お寿司好きじゃないけど、お高めの寿司屋で好きなネタ(赤身とイカと鯵)だけ食べてこようかな?怒られるかな?って思ったりしました。(蟹は無理そうでした。)

    グルメライターだったの?って思ったら、お医者様でした。ビックリ。

     続きは出るのでしょうか?
    1,2は図書館で借りましたが、3は買います。買って推します。

  • 正解のない選択をするとき、
    どちらをとっても良い結果にはならないとき、
    どちらを選ぶか。どちらを選んでも悔いが残るとわかるとき、どのように選択するか。
    このような場面は、臨床現場ではよくあることだ。その際、正解を選ぼうとするのではなく、結論に至るまでの話し合いの過程が重要なのだ。

    患者が選んだ選択を、チームで最善を尽くして支える。選べるように情報提供を惜しまない。
    チーム医療のお手本と言える内容だった。

    読みながら、ボロボロ泣いてしまった。命は慶びをもたらす可能性を秘めながら、不条理とともにある。難しい局面を打開し、前を向いていくためには、チームの力が必要だ。
    私自身もチームに救われながら仕事をしている。日頃言えないけれど、この場を借りて感謝したい。

  • 藤ノ木優『あしたの名医2 天才医師の帰還』
    2024年 新潮文庫

    シリーズ2作目。
    前作が本当に感動的で、のめり込んでしまったので続編を期待していたので凄くうれしい!
    産婦人科の医師たちの苦悩や葛藤、そして喜びがふんだんに詰まった作品です。
    3章までは今でとの変革期の前兆としての流れ、そして4章からは胸に迫りくる展開。もう涙で読むのが辛くなるほど。
    描写もそうなのだけど、著者は現役の産婦人科医なので、心の機微や変化の繊細なところまでが伝わってきます。
    新たなチームも誕生し、さらに彼らの発展と取り組みに目が離せなくなりました。
    ぜひともまた続編をお願いしたいです。

    #藤ノ木優
    #あしたの名医2
    #天才医師の帰還
    #新潮文庫
    #読了

  • あこがれのドクター海崎がやってくる!
    主人公北条衛が心躍らせた「腹腔鏡界の革命児」海崎と、やる気があるのに現場のスタッフとぎくしゃくしている研修医ゆめ。どうなるんだ伊豆中…
    個性豊かなメンバーが直面するのは命の限界との闘い。
    産婦人科という生と死のはざまにある場所で彼らは自分の能力最大限を使いながら毎日奮闘している。その奮闘ぶりにはたとえ小説とはいえ本当に頭が下がる。
    子どもを産むということ。新しい命を生み出すということ。その使命の尊さと残酷さに彼らは自分の命を削りながら仕事をしているのだろう。
    三枝教授を「善ちゃん」と呼ぶ海崎が、伊豆中の周産期外来を変えていく。
    医療というのはつくづくチーム戦なんだな、と思う。
    彼らの日々を、これからもずっと追い続けたい。

  • 第二弾。手に汗握るシーンばかりだった。
    続刊も楽しみだ。

  • シリーズ第2弾。産婦人科を題材にした小説が、こんなにも心を揺さぶることを改めて知った。自分の命よりもお腹の子の無事を優先する母性愛が、緊張感とともに描かれている作品。
    「産婦人科は人生が集約されているところなの」まさに生と死が隣り合わせだ。
    読み終わると、妻と子共たちに感謝の言葉を伝えたくなる。

  • やっぱり最後は泣けますね
    家で読んで正解でした
    このお話はお産に関わる医療でしたが
    医療系の物語はハッピーエンドでは終わらない
    みんな、なにがしなの痛みを抱えていく
    この物語、続くのかな?

  • 先に3作目を読んだけれどこれが一番良かった

     手術シーンはよくわかんないけれど、塔子部長の力強さとそれぞれのキャラクターの息遣いが鮮明で緊迫感と感動のお話だったように思う。もう一度1作目から読むかな。

  • 曲者登場
    、、、いやいや、曲者揃い?

  • 一巻に続いて面白い。
    読み終わったら、古本屋さんに持っていこうかなー。。と、思っていたが、このシリーズは、手元に置いておきたいなー。。。
    そんな本ばっかりだから、本箱に入らなくなるのだが。。(そして、そんな本の多くはことごとく医療モノというところが私らしい)

    前回に続き、後半にオオゴトが起こるのがこのシリーズだな。。
    麻衣子の行末、メイちゃんの行末がめちゃくちゃ気になる。
    3巻目にも登場いただきたいものだ。
    偶然にも1巻から3巻を大人買いしていたので、すぐにこの続きが読めるのはかなり嬉しい。

    空気の読めない2人、特にユメちゃんには、若干イライラしてしまった。
    でも、塔子が語った「産婦人科とは」ってところで、泣けてしまった。。。

  • もうこれは地元には嬉しい限りのお話。
    ストーリーも読み応えあり、まだまだ続いてくれそうです。

  • 前回からの続きであり、新たな展開が始まりました。最後のあとがきに、このシリーズをドラマ化してほしいと言う内容があり、まさに米倉涼子を感じました。

  • 伊豆中のメンバーにまた会える!とワクワクしながら読み始め、あっという間に読み終えた。
    涙なしには読めなかった。
    天才医師の帰還
    これはシンプルに1人のことを指しているとも捉えられるけど、私はいろんな意味が込められていると感じた。
    伊豆中が新たなフェーズに入っていった。

    あとがきの、ぜひドラマ化を!妄想キャスト
    私は他の人をイメージしていたけど、
    あとがきの方の案もなるほどなぁ〜と思った。
    ぜひ映像で見たいお話。

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著者プロフィール

産婦人科医、医学博士。二〇二〇年、第2回日本おいしい小説大賞に「まぎわのごはん」を投稿し、同作を加筆修正しデビュー。

「2023年 『アンドクター 聖海病院患者相談室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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