- 本 ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101047034
作品紹介・あらすじ
感想・レビュー・書評
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図書館でふと目についた一冊。
中には、絵本で再話として読んだなぁという話や、あら?これはわたしの記憶では猿ではなくてキツネだったけど…というものもあり。
昔は人間と動物、人間と自然は近かったんだな、としみじみと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
柳田国男さんの「日本の昔話」ですね。
子供の頃、かなり厚い(昔の本で紙が厚い)「日本昔話」を本がバラバラに成るくらい何度も読み返し記憶が有ります。
この本は原型ともいえる本ですね。
柳田さんとその仲間、お弟子さんたちで全国を旅して収集した集大成の昭和5年判の復刻だそうです。
お爺ちゃんお婆ちゃんに語ってもらって集めた物だそうですが、柳田さんとしては物語として満足のいく作品ではなかったようです。その後も収集も続けて物語として読みごたえのある作品を模索されたとか。
私が読んだ本はかなり読み物として完成された作品だったと思います。
この本はそれでも当時の記憶を呼び覚ます懐かしい昔話ばかりで、知らない話もあり、これも優れた文学だと思います。子供が読むには少し難解かな。
口承文学として楽しみたいですね。 -
普段すっかり忘れてるけど幼少期に
こんな昔話 「聞いたわー」「読んだわー」
「テレビで観たわー」(まんが日本昔ばなし)と
記憶の壺を掘り起こす脳の運動のようだった
知らないお話でも
どことなく懐かしみを感じるのは
やっぱり日本人DNA?
特に身近な小さな動物たちのエピソード
日本人はそういう動物達を愛でたり
優しい眼差しやユーモラスな心を
持っていたんだなぁと感じた
ほっこり良い本 -
昔話はおそらく文盲であった農村の人々の口承によって生き永らえてきたのだと思う。そこには人々の知恵や警告などが表わされている。 今に生きる我々は口伝で物語が引き継がれていくという経験はほとんど無いだろう。 でも、決して口伝を馬鹿にしてはいけない。この度の東日本大震災でも先祖の口伝を守って、難を免れた人々がいるのだ。
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この方の作品を読めてよかったです。昔、見ていた「日本昔ばなし」を思い出します。
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柳田国男著『日本の昔話(新潮文庫)』(新潮社)
1983.6発行
2017.11.16読了
「民俗学の祖」として有名な柳田国男だが、今まで一度も読んだためしがないことに気づいて、手ごろなものから手に取ってみた。この本は昔話の原型で、必ずしも昔話とは言えない話もあり、その内容も短いものから長いものまで様々なものが収録されている。しかし、だからと言って、この本の価値が減少するということはなく、むしろ、昔話というカテゴリーが確立する以前の、単に口伝えとして各地で伝承されていたハナシの原型が垣間見れる。現代文芸との共通点を探りながら読むと面白いかもしれない。
URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000001627967 -
遠野物語とは異なり、語りそのもののよりかは、物語としての中核・精神性を集めたものだと思ふ。おそらく、時や場所が異なれば、これらの物語に様々なヴァリエーションが生まれ、語られ方もきつと違つたものであつただらう。
しかし、語られ方が異なつても、これらの話の覚えやすさ、親しみやすさはそれほど変はらなかつたのではないか。そんな気がしてならない。
迷信かどうか、真実かどうか、さういつたことが問題なのではなく、実は、かうした物語がひとびとに深く根を下ろして語り継がれていくこと、維持されていくことそのものがなんとも不思議なことであると小林秀雄は言ふ。
確かに、戦争で昔話の多くを語れるひとは少なくなつてしまつたに違ひない。また、記録からもれていくその中で失はれた物語もあつたはずである。それでもひとは現在だけに生きることはできず、過去といふものを振り返る。あるひは何かをわからうと理由や説明を求め納得しやうとする。その時、形は異なれど、きつと同じ様な物語をひとは生み出すそんな気がしてならない。
物語だけでは生きてゆけぬが、物語のないまま生きることができない。どうやらさういふやうにひとはできてゐるらしい。 -
子供の頃にどこかで聞いたことがあるような話が沢山。
読んでいると心穏やかになります。 -
昔話…は、それなりに知っていると思ってたけど、知らないのがたくさんあった! どこかで読んだようなものもある。竹から生まれないかぐや姫の話もある。
具体的な地名が出てくるものも面白い。 -
「瓜子姫」「藁しべ長者」など、広く世に知られた話から、古くから語り伝えられた形をそのまま残したものまで。私たちを育んできた昔話の数々を、民俗学の先達が各地からあつめて美しい日本語で後世に残そうとした名著。【「TRC MARC」の商品解説】
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