毎日の言葉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 146
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101047058

作品紹介・あらすじ

「スミマセン」「モシモシ」「イタダキマスとタベルとクウ」「ボクとワタクシ」など、日常の最も基本的な言葉をとりあげ、その言葉の本来の意味と使われ方の変遷を、広範な方言の事例を引用しつつ説き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 毎日何気なく使つてゐることばの成り立ちといふものを知るといふことには、その言葉が発せられたその心持といふものに触れることができる。ことばを正しい使ひ方といふのではなく、その言葉がどういふ心持でその言葉として形をとつてしまつたのか知ることの方が、言葉を教育するといふことでは重要であると思ふ。
    かなり手を入れることにはなるが、今でも古典が読めるといふことには、さうした言葉の底を流れる心持がどこかで連続してゐることの証ではないか。よく現代人にもわかる古典訳みたいなものがあるが、この言葉の感覚の連続にまで降りていつてゐるものはあまりない。
    言葉の感覚が連続してゐると同時に、異なる部分も必ずある。おそらく失はれてしまつたであらう言葉の感覚。そこにでくはした瞬間のなんとも言ふことのできぬ、隔たり、遠さを感じる。悲しくもあり、さういふものかと思ふ自分もゐて不思議なものである。
    インド・ヨーロッパ語族の言語と異なり、日本語いふものはその語源を探ることが非常に難しいとされてゐるとどこかで聞いた覚えがある。
    さうした中にあつて、民俗学のやり方を取り入れて考えたことは日本語といふことばを考へる上で非常に重要であると思ふ。
    遡ることと、日本の各地から方言を拾ふこと。ことばの変遷を可能な限りたどること。それを見ることによつて、言葉の交流がわかる。方言から取り入れられて続いてゐる言葉もある。読んでゐるとまるで絵画の歴史を見てゐるやうな、ことばのかたちの流れといふものがあるやうな気がしてならない。

  • 初版は昭和39年。
    日本語は面白い。
    日本語を学習する人は大変だろうな。

  • さりげなく使っている言葉の由来を地方の方言などから探っていく。変化していく言葉に戸惑いつつも、言葉とは変化していくものと受け入れている。ただ、どうせならば美しく(センス良く?)変化して欲しいものだという(笑)この本が世に出てからも言葉は変化し続けている。

  • 「あなた」「おまえ」「いただきます」。日常何気なく使われる言葉の語源をとてもわかりやすく説明した名著です。
    戦後すぐの出版ですが今呼んでも十二分に面白いと思う。

    あなたは「あちらのほうにおわすお方」。おまえは「おんまえにいらっしゃるお方」。名前を言うのもはばかれるような高貴な身分の方に対して使われた言葉なのです。
    「あんた」「おまえ」なんていうと失礼だって今は言われるのにね。

  • 表紙カバー青いやつ。同じか。

  • 普段何気なく使っている挨拶の、もともとの意味が気になってた時に出会った一冊。言葉って素敵。

  • 「僕」って言葉の語源がわかるw それはどうでもいいんですけど言葉の深さというか大切さがわかるよ

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著者プロフィール

1875年兵庫県生まれ。農商務省勤務、貴族院書記官長を経て、1930年代以降は民俗学の著作に専念し、研究会や雑誌を主宰した。おもな著書に、『遠野物語』『木綿以前の事』『海上の道』など。1962年没。

「2018年 『祭祀習俗事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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