セ・パ分裂 プロ野球を変えた男たち (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101048116

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  • 日本プロ野球史上最大の転換期となったセ・パニリーグ分裂。
    昭和25年、神宮球場は初の日本シリーズに沸いた。
    日本野球の発展のために多くの者が思い描いたニリーグ制。
    だが、球団運営に思惑を示す経営者。
    正力松太郎追い落としを目論む読売首脳。
    引き抜き合戦に動揺する選手。
    虚々実々の駆け引きの末に迎えた大改革と、そこを行き来した男たちの生き様を描く。



    日本プロ野球史上最大の転換期とも言えるセ、パニリーグ分裂。
    その流れを追うとともに、昭和25年に初めて行われた日本シリーズに先発した若林忠志の球歴を描いたノンフィクション。

    この時代のことを僕はまったく知らないが、2005年に起こった「球界再編」についてはよく知っている。
    このときとは逆に、1リーグへの合併という危機を選手とファンが一丸となって阻止したのだ。

    本書を読むと、半世紀以上の時間が流れても、結局、球界のやっていることは同じなんだなあ、とつくづく思う。
    球界発展のために若林はニリーグ分立をと考えていたが、実際はそんな甘い理想のためにニリーグ制が導入されたわけではないということがよくわかる。
    球団の利益追求とパワーゲーム。
    ファンと選手を無視した身勝手な思惑は今も昔も変わらない。
    もちろん、政治力なくして球団運営など出来はしないだろうが、政治というものはいつだって民衆のためのものであるべきだ。
    決して権力者のものであってはいけない。

    日本プロ野球界は半世紀以上もの間、まったく進歩をしてこなかった。
    だからこそに、これからだ。
    また何十年後かに僕が本作を読み返したときに、なんだやっぱり変わってないじゃないかと思いたくはない。
    頑張って欲しい。

  • プロ野球のノンフィクション物ではNo.1と言っていいおもしろさ。

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著者プロフィール

一九三五年 東京・芝三田に生まれる
一九六〇年 伊丹三樹彦に師事、第二次「青玄」に参加
一九六九年 楠本憲吉主宰誌「野の会」創刊に参加
一九八五年 「実の会」俳句会創立、指導
一九九九年 第五十三回現代俳句協会賞受賞
二〇〇三年 「野の会」主宰継承、現在に至る
句集『独神』『写楽』『白・HAKU』『〇一一年一月』
『鈴木明自筆五十句選』
『実の会・合同年間句集』第二十輯迄

「2016年 『甕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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