天国の本屋 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1793
感想 : 314
  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101048222

感想・レビュー・書評

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  • 就職活動のうまくいっていないさとしは天国の本屋に連れていかれ、読み聞かせの才能を発揮する。一緒に働くユイの抱える傷も、読み聞かせパワーで一件落着。
    天国から戻ったさとしはやがて自分の本屋を開き、読み聞かせパワーを発揮する。そして、彼の奥さんはユイ。

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    ”感動のストーリー感”がタイトルから溢れ出ていて、ひねくれた自分が読んでいい本だろうか、と思いながら読んだ。そして、まんまと感動した。人が死ぬとか生きるっていう話にはやはり心が動かされてしまう。
    わかりやすいハッピーエンドにひねくれた心は浄化されてしまった。

    天国の概念が非常に面白かった。人間の寿命は百歳ジャストに決められていて、百歳まで生きられなかった人が足りない年数を天国で生きる、ということらしい。
    百歳まで生きると、記憶を消されて生まれ変わる。百歳を超えても生きている人は、生まれ変わりの人と同時に生きているそうだ(例:百十歳の人と、十歳の生まれ変わりが同時に生きている)。

    生まれ変わり、輪廻転生というのは仏教的な考え方である、と何かで読んだことがある。
    ”死んでも生まれ変われる。百歳に満たない年齢で死んだ場合は天国で生きられる”
    そういうふうに考えると、命が軽く感じられるような気もする。面白い考え方だ。

  • ほのぼの、というかほっこり、というか、、しみじみ かな。
    最後の子供はおばあちゃんの生まれ変わりかな?

  • ほんわか、ほのぼのといった雰囲気でハッピーエンド。挿絵がきれいで物語を引き立てる。大人の絵本。

  • 死んだわけでもないのに天国でバイトをすることになった、さとし。死の淵を彷徨って天国の世界にきたユイ。
    ユイが現世に帰る場面、そして最後の朗読で思いがけない人物と再び出会うところは、読んでて泪が「つーっ・・・」と溢れてきた。

    登場人物は少ないが設定がいい。
    昔、『天国からきたチャンピオン』という映画を観たがそれを思い出した。ラスト、2人の出会いに関してそれまでの記憶は忘れ去られてしまうことになるが、すれ違う瞬間、以前どこかで会った気がする・・・という温かくなるような設定だ。
    巻末の場面は果たしてどっちだったのか、少し長くてもいいから、もう少し丁寧に書いてもらいたかったな・・と想う。

  • 裏表紙にある「慌しい毎日に押しつぶされそうな貴方にお勧めします。懐かしさと優しさが胸いっぱいに込み上げてきます。」という文言通りに、読んでいると昔懐かしい郷愁に包まれる一冊です。

    天国の本屋でアルバイトをすることになり、朗読を受け持つこととなった主人公と緑色の目を持つ少女ユイとの一見ただのケンカにしか見えないやり取りがクスッとくる。

    天国の本屋で朗読を頼まれる本は実は依頼者が生前に思いでがあった本である、という設定がまた面白く、心の奥底に眠っている記憶や思い出を引き出していく感じが読んでいてワクワクした。

  • 泣きました。です。
    何だかありがちなストーリーだなぁ〜とか思いながら読んでいたのですが。。。
    いっぱいいっぱい泣きました。
    また、この本の中では沢山の本の朗読するシーンがあるのですが、、、その中で「泣いた赤おに」を朗読するシーンは、たまりませんです。物語と、主人公とをシンクロさせながらの書き方。そ〜ゆ〜の好きなのです。
    それに、この本を読んで「泣いた赤おに」を読んで見たくなって、図書館でかりちゃいました!
    泣いた赤おにもたまらなく心にしみる童話です。。。

  • 中学生くらいから年配の方まで、平和な気持ちで気軽に読めます。読了後に苦虫を噛み潰したような気持ちになる本が苦手な、穏やか嗜好の方向けかも。

  • 昔、何かでオススメしていたので読んだが、40歳を過ぎてから読み返してみたら今でも胸がいっぱいになった。

  • 淡々と進んでいく印象の本。
    会話を中心にストーリーが展開されていく。
    久々に小説を読んでいて、どういうものか忘れてしまった。。
    最後は素敵な感じ終わっていい感じでした。

  • 再読。
    最初に読んだのは中学生の時で、図書委員の先輩に勧めてもらった。
    当時は図書委員のくせにあまり本を読む方ではなかったから、読書自体が新鮮だった。
    ページ数も文字も少ないのに、ずいぶん読むのに時間がかかったのを覚えている。

    15年も前の本だから、今読むとクサいセリフが多いと感じるところもあるが、心温まるいい作品だ。

    誰かに本を勧めてもらうと、当時のことを一緒に覚えていられる。
    『天国の本屋』みたいに、本というものは人を結びつけたり、人間関係を豊かにしてくれる。

    中学生の時は、ラストシーンを涙目になりながら読んで、次の日先輩にとてもおもしろかったですと伝えた。
    すると、次に勧めてくれたのが森絵都さんの『カラフル』だった。

    当時読書家だった先輩はいまどうしているだろうか。
    僕も本を読むようになったんですと、本の話をしてみたい。

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著者プロフィール

1968年生まれ。作家。著書に『男の出産』『マリコはたいへん!』など。またコンビ作家「松久 淳+田中 渉」として、映画化もされた『天国の本屋』シリーズ、『ラブコメ』シリーズなどがある。オフィシャルサイトhttp://www.matsuhisa.com/

「2013年 『男のミカタ2 酒の席で説教はやめてください』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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