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Amazon.co.jp ・本 (204ページ) / ISBN・EAN: 9784101050072
みんなの感想まとめ
自然と人間の関係を描いた清々しい恋愛物語が展開され、舞台は伊勢湾に浮かぶ歌島。古代ギリシャ神話の「ダフニスとクロエ」を下敷きにしつつ、東洋と西洋の古典主義的な理性が交錯する中で、若い男女の純愛が描かれ...
感想・レビュー・書評
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古代ギリシャ神話、
「ダフニスとクロエ」を下敷きに、
日本の伊勢湾に浮かぶ「歌島」で繰り広げられた、
牧歌的かつ、純粋な、恋愛物語。
東洋と西洋の古典主義的な、理性での統御。
これを目指し、この作品である程度達したらしいが、
著者はのちに、それは錯覚であり、
やはりロマンチストであったと述懐する。
そういう意味では、この作品は異質とも言える。
著者の過渡期に書かれたもので、
世界一周旅行から帰って来て、
歌島のモデルになった島に泊まり込み……
そういうことを抜きにしても、
清々しい恋愛物語は今や「古典」になったと、
言ってもいいだろう。
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舞台は鳥羽市神島(歌島)
成人した男は海へゆき、女は島を離れるか海女になるかという、隔離された小さな島の生活が凄く伝わった。
自然と海の大きな力、島民との生活が若い2人の純愛に広がりをもたせてるよう感じました。潮騒といって浮かぶのは、あの火を飛び越える場面。で、どんな話だった、と本棚から引っ張り出してきました。
難しい語彙もありましたが、日本語が美しく描かれ、風景が浮かびました。初々しくてときどき生々しい。
改めて読めてよかった。名作すぎて、疎い自分には何も書くことができません。 -
初めて読んだ三島作品
堅苦しい文章かと思っていたけど
全然そんなことはなく
昔特有の古臭さは若干あるものの
綺麗な文章だと思った
この潮騒がそうなのか
三島由紀夫の文体がそうなのか
この作品しか読んでないから定かではないけど
背景や景色等の描写表現が
凄く細やかだと感じた
人物の、とりわけ肉体的な描写も
そう感じた
内容は、二人の若い男女の物語
古今東西あるであろう物語を
三島由紀夫が描くとこうなるという感じがした
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初三島がこの本でいいのだろうか…
少々迷ったがめぐり合わせによりこちらが人生初の三島となった
【注)少々ネタばれあり】
舞台は三重県伊勢方面の「神島」という島らしい
伊勢は近隣でもあり大好きな場所のひとつ
伊勢湾の入り組んだ地形に夕日が沈むとき、海がキラキラして最高に美しい
何度見ても飽きない場所だ
さて本書の内容は、率直に、すがすがしい純愛であり、古き良き日本の姿が描かれている
三重県の田舎の島で漁師(新治)と、海女(初江)の恋…(こう書いちゃうと俗っぽいんだが)
この主人公新治の狭い島での生き様がなかなかカッコイイのだ
このカッコよさは今の若い人にはピンとこないものかもしれないが…
無口で不器用ながら少しずつ自分の強さも弱さも知り、成長していく
最後に自分に自信を持つ堂々たる貫禄は、もうまるで親戚のおばちゃんの気分で「よくやった!」と嬉しくなってしまった
海女の初江もイケてる
女子女子していないサッパリさんだ
お父さんは岩みたいに頑固で皆に恐れられている
二人の仲を邪魔する面々も、そこまで陰気ではない
もうさわやかですがすがしくて、無垢である
登場人物たちがも皆、サッパリした性格で好感がもてる
そうそう海女さんたちの「乳競べ」(おっぱい比べ)があるのだが、これがなかなか面白い
新治のお母さんは
同年輩の仲間と比べるとまだ瑞々しく若さを保っていると誇らしく思っている
(なかなかの自信である)
初江は決して男を知った乳房ではないとある
(そんなの見た目にわかるのだろうか?男の目線で描かれているからか⁉︎)
それを見た老婆は
「あんなのは青い桃じゃ
おらのは古漬でうまい味がようけい浸み込んどる)
面白い!
全くエロさがなく良いのだ
とにかく湿度の高いものが苦手な私には、楽しく読める小説であった
だが海女になりたての頃の、心情はなかなか切実だ
〜冷たさ、息苦しさ、水中メガネに水が入ってくるときのいいしれぬ苦痛、様々な全身を襲う恐怖と虚脱感、怪我、潜水の後の鉛のような気だるさ〜
年配になると陽気で練達した海女になれるようだが…
大変な仕事である
とりあえず一読し、解説を読むと
「潮騒」は三島作品のなかでも特異な位置を占めるという(でしょうね)
難解さはまるでなく、読みやすく、素直すぎるほど素直な青春恋物語
これは恐らくギリシャの詳細「ダフニスとクロエ」という古代ギリシャの物語
を現代に移しかえ、さらに日本化して見せたもの…としている
ちなみに
「ダフニスとクロエ」
はWikipediaによると…
↓↓↓
~エーゲ海に浮かぶレスボス島の牧歌的な情景を舞台に、少年と少女に芽生えた純真な恋とその成就が、恋敵との諍い・海賊の襲撃・都市国家間の戦争などの逸話を絡めて、抒情豊かに描かれている~
なるほどなるほど!
その辺りがわかると面白い読み方ができるのかもしれない
ストーリーもきちんと展開していくので飽きることもない
各登場人物の感情も手に取るようにわかりやすい
稚拙な内容や、不自然な内容という意見もあるみたいだが、素直に読んで楽しんでもいいんじゃなかろうか
個人的には、あまり読書をしない子供たちに「三島を読もう!」なんて感じで、小中学生の教科書に掲載してもいいんじゃなかろうかと思うのだが…
さて、次は覚悟して「金閣寺」に挑戦しなくては!-
goya626さん
コメントありがとうございます。
やはりgoya626さんは愛知県に住んでいらっしゃるのですね!
そうかなぁ?と前々から思...goya626さん
コメントありがとうございます。
やはりgoya626さんは愛知県に住んでいらっしゃるのですね!
そうかなぁ?と前々から思っておりました。
私も愛知です(笑)
「神島」はこの本を読むまで知らなかったです^^;
いつか行ってみたいものです。
伊勢は良いところですよね〜♪2020/11/15 -
伊勢はいいですねえ。英虞湾もいいですよ。横山展望台はリニューアルして最高です。神島は鳥羽から渡るのかなあ。伊勢はいいですねえ。英虞湾もいいですよ。横山展望台はリニューアルして最高です。神島は鳥羽から渡るのかなあ。2020/11/15 -
2020/11/15
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これが三島由紀夫の作品なの?と思ってしまったのが正直な気持ち。
伊勢湾の島を舞台とする、古き良き若者(漁師の新治と初江)の恋物語。純粋過ぎて眩しいぐらいでした。
新治は不器用だけど母親思いであり、なんと言っても心がきれい。母性本能をくすぐる男子です。
初江は快活であり正直、素直で妹にしたいくらいの女の子。
2人の恋の行く末に、ハラハラドキドキさせられました。邪魔が入ることで、より気持ちが高揚してしまうのが男女の間柄。この2人の場合も例外ではありませんでした。現代の恋愛事情と違い、手紙のやりとりというところも、キュンとしてしまいます。
初江と新治の母親、ある事件でとげとげしくなるも、2人の関係性が軟化するエピソード、これがまたいいのです。
官能的な場面もありながら、全く卑猥な感じがしない。魅力ある文章にうっとりしてしまいました。小説の最後に出てくる初江の写真と、桃色の貝殻、なんて憎い演出!
素直に恋愛物語に酔いしれ、海の潮風も感じられ作品でした。
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くにちゃんさん、三島にも侵攻ですか!三島さんは本当に、小説を書くのが上手な方です!潮騒はいちばんヘンタイ度合いが低い逸品ですね!くにちゃんさん、三島にも侵攻ですか!三島さんは本当に、小説を書くのが上手な方です!潮騒はいちばんヘンタイ度合いが低い逸品ですね!2025/08/30 -
これホントに三島由紀夫?って思ってしまって。
高校のとき『金閣寺』『仮面の告白』読んだと思うのですが。こんな記憶が曖昧では、もう一度読まな...これホントに三島由紀夫?って思ってしまって。
高校のとき『金閣寺』『仮面の告白』読んだと思うのですが。こんな記憶が曖昧では、もう一度読まなきゃダメだw2025/08/31
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清廉潔白で純粋な恋の物語。主人公である新治の抱く淡い恋心とヒロインである初江の貞操を貫く姿勢を巡って、様々な登場人物の内面が緻密に描き込まれている。
特に印象に残ったのは、物語後半、新治が颱風で支えがちぎれた船の命綱を浮標に繋ぐために海に1人で飛び込み、それを成し遂げる場面。
困難に立ち向かっていく勇気と、仲間を想う情熱と、初江を想う愛情が新治を突き動かし、その背中を押している。命懸けで物事に向き合い取り組む気力は、彼が本物の漢であることを証明した。
それが見事に表現されている。
母親や千代子、安夫、照吉といった主要登場人物の主人公とヒロインとの関わり方もとても面白い。
それぞれが葛藤や複雑な感情を抱いており、それをもとに展開される様々な出来事は、結末を導くまでの伏線に見事に仕立てられている。
歌島という青春物語の舞台は、田舎の慣習やしきたりが色濃く残る場所である。そこでの人間関係や風景の描写、そこで起きる出来事のディテールはリアルさを追求するに足るパワーがある。
三島由紀夫作品としては異質だが、彼の内なる人間味の一側面を見ることができたように感じた。
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古本屋でふと手にして買ってみましたが、やっぱり著者は天才だと思いました。
風景描写が繊細で、詩的で、独特で誰も真似ができない書き方だと感じます。
ぐっと引き寄せられ、一気読みしてしまいました。 -
初めての三島作品。
有名すぎる作家の小説を読み終えて。
美文で綴られた純愛すぎる純愛。としか書けない…
それは2020年の今の私の感覚からすると、というわけではないようで、昭和48年に書かれた解説でも「素直すぎる恋物語」と記されている。
「潮騒」は三島の作品の中でも特異な位置をしめる一風変わった小説らしい。
登場人物がどうだこうだ、という意味を感じさせないところが名作ってこういうことか、という気がする
2020.7.11 -
聞くところによると2009年の再販の際にカバーにはかなりの色展開があったようだ。購入の際は皆、どの色を買おうか迷いに迷っていたんだろう。出版社もおもしろいことを考えるね。
先日、妻が実家から紺色のカバーの本書を我が家に持ち返ってきた。
海に囲まれた島。歌島。老若男女が海の生活をしている。外からやってきた一人の少女。青年の恋は始まる。
読んでいて悲劇を想像したり、ハッピーエンドを期待したり、最後にどんでん返しがある?とか色々考えながら読んだ。千代子という女は独特だった。彼女の存在は印象的。
「金閣寺」を読んで、かなり難解だと感じていたが、三島由紀夫はこんな小説も書くのだなぁと不思議な感心があった。
三島由紀夫が描く男女の恋愛小説であるが為に、本作自体が違和感ありありのものであるとも言える。
何か深いメッセージが隠されているようにも感じないし、派手な展開もない。男女とはこのようなものであるという爽やかで甘酸っぱい恋愛小説。 -
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物語の舞台は「歌島」という小さな島。そこで暮らす18歳の新治という好青年が主人公と言えば主人公かな。
ある日、歌島に初江という若く美しい女性がやってきて、二人は惹かれ合っていく…という「普通」のストーリー。
三島由紀夫と言えば、「コンプレックス」「ダーク」「奇異」「過激」というイメージだったのだけど、潮騒は爽やかな青春小説と言ったところ。まるで原田マハが書きそうな、現代小説っぽさを感じてしまった。
文章は読みにくいところがほとんどなく、スラスラ読めてしまう。
島で暮らす人々はとても魅力的。シンプルな生き方とシンプルな感情を、眩しく思いながら読んだ。潮騒の聞こえる小さな世界が切り取られ、この1冊に収められている。
歌島には、どこか懐かしさを感じる。まるで日本の心象風景。そこに還っていくような不思議な読書体験。
なるほど、三島由紀夫はこんな小説も書くのかと。今さら新鮮な発見をした想い。次は「金閣寺」あたりを読んでみたい。
(書評ブログの方も宜しくお願いします)
https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%8B%E6%87%90%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%84%E7%B4%94%E6%9C%B4%E3%81%AA%E5%BF%83%E8%B1%A1%E9%A2%A8%E6%99%AF_%E6%BD%AE%E9%A8%92_%E4%B8%89%E5%B3%B6%E7%94%B1%E7%B4%80%E5%A4%AB -
青々と力強い海に囲まれた日本の南の小島“歌島”を舞台に、若くたくましい漁夫・新治と美しい少女・初江が織り成す恋模様。
初めて目にした時から相手のことばかり考えてしまう初恋の戸惑いや、並んで歩くだけで胸が高鳴り続ける様子など、純朴な青年と可憐な少女の瑞々しく、そして真っ直ぐな想いが見て取れます。しかし閉鎖的で大人の意向が絶対だったこの時代、二人の仲に様々な試練が舞い込むことに…。
荒れ狂う海を相手に雄々しく向かう新治、彼を案じながらも凛と構えた初江、時に穏やかに時に猛威となる海など、人や自然の持つストレートな美しさが光ります。二人の仲を邪推して割って入ろうとする安夫の分かり易いまでの悪役っぷりが、ますますこの二人を眩しく穢れのないところまで押し上げているように思います。
三島由紀夫が古代ギリシアの散文作品から着想を得たという本作。
毒素ゼロ、純愛にして爽やかな風が吹き抜けるような心地よい読後感が残りました。 -
初めて三島由紀夫を読んでみたがまずはこれが昭和29年というとても昔の作品とは思えないほどの読みやすさを感じた。情景描写、心情描写ともに丁寧かつ緻密で世界観を常に感じながら読み進めることができた。
話の内容としてもこう言ってしまうと大変失礼だと思うが「ボーイミーツガール」であり二人ともとても純潔、お話もとても綺麗なお話。ヒロインを狙うポジションの高圧的な男性キャラ、主人公を慕う女学生キャラなど色んな場面で二人を離そうとする場面や試練が出てくるが、二人はその素直に互いを大切に思う愛情で乗り越えていく。解説にもあったように血生臭さのない、綺麗なお話。
最近はドロドロしたお話が多い中、このような美しいお話を読めたことはとてもよかった。 -
古代ギリシャのイメージと重なる「神々」を題材にした圧倒的な自然の美の中で繰り広げられる若い男女の青春恋愛小説。
三島作品を読むのはこれで4冊目となるのだが、三島の論理を重じて、整然とした一種の建築物のような印象を与えるこの構成美は自分の心の中にある領域をしっかりと確立して、自分からは離れがたいものとなっている。
その中でも今回の潮騒は三島作品の中でも比較的に素直で読みやすく、狙ってこのような清らかな印象を与えようとしているのかなと感じた。その清楚さは自然の美しさを存分に感じさせるが、エロスや残酷さをあまり感じさせない三島の描写から感じることができる。また主要人物二人の「新」治や「初」江といった名前からも初々しい恋愛といったものも読み取ることができる。
三島はこの小説をギリシャ旅行に行った後にすぐ執筆している。どのような感銘を受けたかは憶測するしかないが、古代ギリシャの様々な神への信仰というのに直に触れて、戦後自分が属している社会の人々の生き方と比較したのではないかと思う。
現代にも言えることだが、戦後から私たちは自由になったと感じている人が多いと思う。しかし、一方では私たちは「自由の刑」に処されているという見方もできる。というのも、私たちはあらゆる選択を自分の意思で選ぶことができるが、その選択は責任を伴う。そのような中で、自分の中に何か指針がないとこの自由は不安や恐れを生むのである。
そこで三島はそういった人達に古代ギリシャの人々やこの小説の舞台になった自然を崇拝する歌島の人々に意識を向けてみてはどうかと伝えているのではないか?
自分の中に何か信仰や信念がある人達はその道徳の中で不安や恐怖を感じることなく自由であるし、自分の進むべき道を決めて生きていけるのではないだろうか -
三島由紀夫の小説は大昔に『金閣寺』『仮面の告白』『花ざかりの森・憂国』を読んだが、内容を覚えておらず、決して読みやすくはない文体に挫折したものもある。小説を読み始めたばかりで、当時の自分にはまだ早かったのかもしれない。
今年が50回目の憂国忌ということで、いい機会だと改めて読んでみることにした。まずは読みやすいと言われる(が三島由紀夫らしさは無いらしい)『潮騒』から読むことに。
帯に「究極のプラトニック・ラブ」とあるが、本当にプラトンの時代に書かれたんじゃないかというくらい古典的な恋愛モノだった。
戦後(1950年頃?)都会の風俗が何一つなく、盗みも発生しないような超牧歌的なとある島が舞台。漁師をしている18歳の男「新治」は、養女に出されていたところから帰ってきた海女「初江」に恋をしてしまう。お互い相思相愛になるけど恋敵に邪魔をされたり初江の親父(頑固親父)のせいで逢えなくなったりするけれど、最後は上手くいくという絵に描いたようなハッピーエンドを迎える。ドキドキするようなことはなにもない。
「 新治は答えずに、おどろいたような顔をした。初江の赤いセエタアの胸に、黒い線が横ざまに惹かれていたかである。
初江は気がついて、今まで丁度胸のところで凭れていたコンクリートの縁が、黒く汚れているのを見た。うつむいて、自分の胸を平手で叩いた。ほとんど固い支えを隠していたかのようなセエタアの小高い盛上りは、乱暴に叩かれて微妙に揺れた。新治は感心してそれを眺めた。乳房は、打ちかかる彼女の平手に、却ってじゃれている小動物のように見えた。若者はその運動の弾力のある柔らかさに感動した。はたかれた黒い一線の汚れは落ちた。」(p.33)
こんな感じの描写もあれば、全裸で抱き合ってキスしてもなにもしないなど明らかにどうかしている描写もあり、結局最後までセックスはしない。当時は頑固親父もいれば貞操観念も強く、こうした物語が実在した……のかは知らないが、非常に歪な物語に思える。
現代ならば、恋敵(安夫という男がいる)が初江を襲うのに成功して寝取られるとか、頑固親父を殺してしまうとか、二人の仲を引き裂きかけた千代子が自殺するとか、親父に阻まれ会えないうちにどちらかが島を出て、初江は別の男と結婚して、One more time, One more chanceと共にエンドロールが流れ出したりするのだろうか。
ともあれ、この小説にはヒーロー、ヒロイン、恋敵、恋を遂げる上での困難と、恋愛小説の最大公約数がしっかり揃っている。そういう視点で考えると、ハッピーエンドにせよバッドエンドにせよ、こういった物語(ロンゴス『ダフニスとクロエ』がこの小説の元ネタらしい)が恋愛小説の原点にあって、どんどん進化を遂げていったのかもしれない。 -
初、三島作品。
純粋、誠実、熱心、懸命、
色んな意味を感じる。
いつの時代になっても
必要なもの。
島の外で経験したことが、
自身を成長させ
島のありがたみを感じるようになる。
幸せは誰かが運んでくれるものではなく、
自分でつかみてるもの
その事に気づいた人を
大人と呼ぶのかもしれない。 -
初!三島由紀夫作品
昭和の文豪と言うだけで少し私には難しいのではないかと思っていましたが…素晴らしい!
文章にドンドン引き込まれる情景描写で昭和の離島へタイムスリップできる
最高の純愛作品でした
他の三島由紀夫作品も読みたくなりました
三浦友和夫妻で映画もあるみたいなのでそれも見てみたい -
三島作品を読むならまずはこれからと薦められた。私の中で気難しいイメージの三島だったが、読みやすい。(金閣寺は途中挫折)
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驚くほど素直で健全で清々しい、海の恋物語だった。あまちゃんの潮騒のメモリー、歌詞を思い出しながら読んでいたらやっぱりそうだったのかと。
下手に三島作品を読んでいた影響で、烈しさや執念的な美学の理念やら内に闇を抱えた主人公に慣れていたので、最後の最後まで疑り深い気持ちは捨てられないでいたけど、そのまま終わった。
三島由紀夫は心底海に惹かれていたのだなと他の作品を読んでも思う。海に相談しに行く気持ちは分からないでもない。
ただどうしてこれを書いたのだろうとは不思議に思う。 -
金閣寺とはまた違った「青春」の表現
解説もこみで楽しめる
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三島由紀夫の作品
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感想 :

「三島文学」。
着実に読み進めていらっしゃいますね!
「三島文学」。
着実に読み進めていらっしゃいますね!