潮騒 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.65
  • (532)
  • (802)
  • (1250)
  • (87)
  • (16)
本棚登録 : 6909
レビュー : 844
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101050072

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 美しく非常に素直な描写の物語。
    古典「ダフネスとクロエ」の焼き直し?

  • 漁業を生業にしている島での青春物語です。

    この著者の物語は物騒な終わり方をするものも少なくないので、ハッピーエンドで終わって良かった。。読んだ後の一番の感想はそれでした。また、(どの部分がとは言及しませんが、)男子中学生が話すような内容も、日本語表現の最高峰と言えるような筆者の文書で書くとこんな格調高くなるのだな、と感嘆しました。

  • 初めて三島由紀夫作品を読んだみた。

    意外と読みやすいじゃんと思いつつ、解説で「なるほど、だから読みやすいのか」と知ってまたページをパラパラと戻して読み直す。

    29歳の三島由紀夫が30になる前に過去を思い返して描いた作品。
    ストーリーの展開が凄くクリーンで三島由紀夫作品これが初めてだけど思ってたのと違う感覚がした。
    それでも凄く読みやすくて好き?

  • 夏にぴったりな真っ白すぎる青春の物語。三島由紀夫作品にしては、本当に純なお話でした。
    『ダフニスとクロエ』とも読み比べてみたい。

  • 太宰治で言うと『走れメロス』的な、白三島由紀夫作品なんだろうなあ。
    正統派すぎる。

    短編でも思ったけど、恋に落ちる瞬間を描写するのが上手くて、なんか見た目と違うんですけど!ってなりますよね……(笑)

    恋敵千代子がもっと厄介なことになるかと思ったら、めっちゃ良い子だし。
    安夫ももっと絡んでくるかと思ったら、他愛なく敗れ去ってしまう。
    つまり、ライバル力がない。
    これが少女マンガとかだったら、分かりやすすぎて多分ダメなんだろうな。
    皆が皆、一生懸命で真面目で、ヒーローとヒロインがそれぞれ正統派で、ともう、それ以上言うことはありません。優しい世界。

  • 数十年前に金閣寺を読んで以来の三島。
    ちょっと構えて読んだもののストレートな純愛もので安心。やはり文章が美しい。 

  • 歌島という小島が舞台。若い漁師の新治と美しい初江の清い純愛物語。悲しい要素がほとんどない。解説によると古代ギリシャの小説『ダフニスとクロエ』をなぞったものだそう。
    印象に残っているのは、新治が海で見た白い貨物船を「未知」としてとらえていたこと。島の生活しか知らなかった新治が不安や悲歎を感じつつも「未知」を掴みに行こうとする部分は、恋愛と同じようにけっこう美しい。なんか照れくさい作品だなぁ……

  • さわやか

  • 文章の巧さは、期待を裏切らない。
    さすがの三島。
    三島作品の人間の心理を隅々まで暴くところが好きなのだけど、その点では物足りなさがある。
    解説でギリシャ古典を現代日本に置き換えていると書かれていたが、その箱を作りたかったのだろうなと思う。
    中身ではなく、豪奢な舞台装置を。
    純愛ものとずっと聞いていたので敬遠していたのだけど、純愛…?
    というか純愛ってそもそも何だろう…。
    主人公二人より、ちらちら垣間見える島の暮らしの明暗の方が気になってしまった。

  • 言い回しが巧い。
    読みやすかった。
    綺麗すぎてインパクトには欠けるような気がする。

全844件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

三島由紀夫(1925.1.14~1970.11.25) 小説家、劇作家。
東京生まれ。学習院時代から文才を注目され、1944年、東大入学と同時に『花ざかりの森』を刊行。47年、東大卒業後、大蔵省に勤務するも、翌年辞職。49年、『仮面の告白』で新進作家として地位を確立。『金閣寺』『鏡子の家』『近代能楽集』など、強固な美意識で彫たくされた作品を発表。海外での評価も高い。68年、楯の会結成。『豊饒の海』の最終回を書き上げ、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地東部方面総監室に立てこもり、割腹自決。

「2017年 『告白 三島由紀夫未公開インタビュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

潮騒 (新潮文庫)のその他の作品

潮騒 (1955年) (新潮文庫) 文庫 潮騒 (1955年) (新潮文庫) 三島由紀夫
潮騒 単行本 潮騒 三島由紀夫

三島由紀夫の作品

ツイートする