美しい星 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1727
レビュー : 191
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101050133

感想・レビュー・書評

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  • 初めての三島さん。おもしろかった。けど3対1の論破?のシーンは3行に1度は眠たくなるほど難しかった。けどここに登場する悪の人たちも含めて三島さんなんだろうなと思った。

  • 臆病ゆえに、人生でなにもなしえなかった父親が
    ある日とつぜん「わたしは宇宙人だ」という意識の覚醒を得て
    その大きな物語に家族を巻き込んでゆく話
    昭和37年に発表され、8年後の割腹自殺を予告するようなところがある
    SFとは呼べないだろう
    宇宙人を自称する人々のエゴがぶつかりあうのだが
    それら全て思い込みなんじゃないか?と誰も考えない馬鹿馬鹿しさ
    それが悲しくもおかしくもある

    観念によって変化する世界の恩寵
    それこそが、三島にとっては行動力の源泉だった

  • 全く理解が追いつかなかった……
    でもなぜかすごい引き込まれる。
    映画を観て、再読する。

  • 正直、この手のストーリーは得意とは言えない。読み始めに気になった設定に合理的な説明なく、読者の質問を置き去りにドンドン進んでしまうからだ。ただ、言えるのは本著は三島文学の中では異色なSFテイストでありながら、恐らくは、水爆が注目された時代の人類を、超客観的に見つめたいとの試みだったのではないかという点だ。だから、その手法により、三島は登場人物に自論を語らせているのではないか。興味深い。しかし、物語の面白さは、それとは別である。

  • 難しくて、文章もたらたらしとって読みにくかったです。
    多分私の読解力がないのと、ただ単に頭悪いのもあると思うけども。
    すっごい読みづらいけど、最終的にどうなるんか知りたくて頑張って何ヶ月もかけてなんとか読み終えましたが、最終的に話が難しすぎてあまり理解できないままでした。
    金沢の情景や、昔の金沢への旅路が描かれているのはとても良かったです。

  • 時間に縛られる人間の虚しさと、一方時間を鼻で笑う人間の強さを宇宙人の視点で観察する思考SF。ハイライトは主人公重一郎が人間の美点を五つ上げるシーン。
    「彼らは嘘をつきっぱなしについた。
     彼らは元凶につけて花を飾った。
     彼らは小鳥をよく飼った。
     彼らは約束の時間にしばしば遅れた。
     そして彼らはよく笑った。」 
    宇宙人の重一郎はこの五つの短文を人類の墓標に刻めといいます。先述した人類の時間への抵抗について、同じ趣旨の話は他のSF作家もするかもしれませんが、こんな詩的で繊細なアプローチは三島由紀夫にしかできないのでは。SFの舞台を借りて作家の感性を見せつけられる小説。

  • 自分たちは宇宙人であるという意識に目覚めた一家と
    いう設定と、舞台が埼玉の飯能で地元に近いという事で
    興味を持った作品。
    三島由紀夫がこんな小説も書いていたんだと驚いた。

    白鳥座六十一番星の3人組のキャラクターがおもしろい。
    最後までなんとか読み切ったものの、
    最大の見どころである重一郎との対決のシーンが
    私には難しく、目が滑るばかりでよく読み取れなかった。
    もうちょっと時間を置いてまたチャレンジしたい。

    私も1日だけ自分は宇宙人だと思って、
    人間生活を見てみようかな。

  • 重一郎と羽黒の議論が白眉。ほんとに宇宙人なの??って疑ってたら、本当に宇宙人だったようです。

  • 2013年秋。地元の地域図書館にて発見。

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著者プロフィール

三島由紀夫(1925.1.14~1970.11.25) 小説家、劇作家。
東京生まれ。学習院時代から文才を注目され、1944年、東大入学と同時に『花ざかりの森』を刊行。47年、東大卒業後、大蔵省に勤務するも、翌年辞職。49年、『仮面の告白』で新進作家として地位を確立。『金閣寺』『鏡子の家』『近代能楽集』など、強固な美意識で彫たくされた作品を発表。海外での評価も高い。68年、楯の会結成。『豊饒の海』の最終回を書き上げ、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地東部方面総監室に立てこもり、割腹自決。

「2017年 『告白 三島由紀夫未公開インタビュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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