奔馬―豊饒の海・第二巻 (新潮文庫)

著者 : 三島由紀夫
  • 新潮社 (2002年12月発売)
3.82
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  • レビュー :228
  • Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101050225

奔馬―豊饒の海・第二巻 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 春の雪のような、夢の話が漂う印象はなくて勲の話。
    熱いくらいの思想を清顕も勲も持っていたけれど、
    私がなぜだか気持ち穏やかになれるのは、二人とも純粋だからだろう。

    三島さんの文体は、ぼうっと情景が浮上する感じがするから不思議だ。

  • つまらない。途中で挫折。

  • 「春の雪」の松枝清顕とは異なり、飯沼勲はまさに奔馬のような勢いを持つ青年。彼が持つ右翼思想の美学、それが高められた結末は三島の最期と切り離せない関係にあるのではないか。
    輪廻転生についてはこの巻でどんどん謎を帯び、深みが増していく。

  • 滝の所での三つのほくろを見たところで、うわぁーと衝撃受けた。でも、「神風連史話」が私には難解過ぎて、入り込むことができなくなって、へこんだ。
    なんとか乗り越えて読み進めていき、最後の裁判の場面でまた物凄く引き込まれた。
    もう早く続き読みたくてたまらないよー!

  • (腐女子の感想です)勲から目を離した佐和にドロップキックする本多の姿がありありと目に浮かぶラストだった  美しい人は早く死ななければならない(割腹で)っていうゆきりん先生の思想が強く出すぎていてそこは腐女子的についていけなかったけど一作目と同じ位楽しかった 本多が主人公で本多が清顕の生まれ変わり(?)の勲ともっと何か交流があるのかと思ったら勲の人生に本多は本当に関わりがなくて(勲からは「この人なんでここにいるんだろう」位の距離感)そこもよかった  思っていた以上に前作のキャラクターが出てきて、前作のキャラのその後が知れて楽しかった(軍人宿のおじさんまで…)  ゆきりん先生の美少年は小さい事にプライドを傷つけられて怒り出して突飛な行動を取りがちなので「お前wwそこで怒るのかよww」みたいなつっこみをしながら読めるのでとても楽しい 次の巻も楽しみ

  • 一巻で亡くなった松枝清顕が飯島勲として転生し、かつての友人本多と再会する。但しそれに気づいているのは本多のみ。

    清顕は恋に純粋で殉じたが、勲は日本的精神に対して純粋であり、最後切腹自殺してしまうという話。次の転生への伏線も描かれている。純粋さだけでは生きることが難しいのか。

  • 飯沼勲の至純な信念の果ての死。転生の物語の二。

  • 激情の波。純粋は、今度は環境と「出会って」「直面して」、喪われるまえに死んだという印象。

  • 1巻とは趣が異なるがそれぞれに素晴らしい。明治から昭和へ、純粋で一途、厳しくも美しい物語で、格調高く読み難い文章ながら引き込まれる。何たら大賞などがバカらしくなってしまう内容。今風の流行作家には発想すらできないであろうこれぞ文学作品。

  • 一巻より面白かった。導入の本多の退屈な日々や神風なんとかの本の内容が延々と続く苦行は辛かったが後半でようやくブーストがかかる。
    特に裁判での耄碌じいさんと槙子の証言が愉快。槙子の驚くべき離婚の経緯とは!?と勿体ぶった流れに何かと思ってみれば不倫三昧の配偶者に憤怒しただけという。現代では黙って堪える方が奇妙なので、当時と現在の価値観の違いが窺える。
    皇室カルトの終点は北朝鮮なので勲の主張は眉唾物だが、というか勲は切腹にこそ重点を置いていて実のところ天皇自体も切腹を敢行するためだけの尤もらしい理由の道具として使っているように思えた。蔵原に対して、うっかり小枝の上に座ってしまっただけというギャグじみたことを殺し文句にしてるあたりにも、切腹というエクスタシーを得るためのわかりやすいアイコン的な役割を悪や天皇に投影したのでは。そこにあるのは思想や信念ではなく、性的嗜好のような快楽だと思う。

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