豊饒の海 第四巻 天人五衰 (てんにんごすい) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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本棚登録 : 1960
レビュー : 196
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101050249

感想・レビュー・書評

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  • ジン・ジャンの転生と思われる少年、安永透を養子にした本多繁邦。しかし転生の連鎖はついに絶たれてしまう。

  • ここまで書いてなお自死を選んだのは何故か、そこの凄みはこのシリーズを読んだだけでは全くわからなかった。

  • なんか、透が酷すぎて。清顕や勲の清廉潔白な純粋過ぎる感じ比べると、あまりに酷すぎて。そして本多が額を割られて怯えてとか、辛過ぎるよ。。慶子がクリスマスに透呼び出して、ビシバシやったのは心地良かったけど、それを知った本多が絶交してしまうなんて…。あとようやく会えたなに、聡子が、清顕の名を聞いて、誰それ?反応なのは、あまりにも辛いよ、それは無いよ、本多が報われなすぎだよ。一気に読んでしまったけど、じっくりじっくり読めば、もっと深いところを理解出来るのかな。いまは、あー辛いなあという感想。

  • 物語的には、急速に衰退、滅亡していくけれど、なんとなく死ぬことで初めてその人の存在価値が評価されるのかなと感じた。聡子からすれば、清顕は1人しかいないと思っており、生まれ変わりが存在することを考える本多とは相容れないので、知らないと言ったような気がする。知ってると答えた場合、生まれ変わりの存在も肯定することになると思ったからではないかと思われる。そのため、心心ですさかい。と応えたのではないだろうか?

  • 輪廻転生する人物を追いかけるストーリーの最終巻。
    ただ、今までのお話しが全否定されるような・・・。

    自分を猫だと思い込んだネズミが、自己肯定のために死ぬ挿話と、登場人物の自死(結局失敗するけれど)がリンクする。
    著者の自死まで絡めて考えると面白いのかも? ストーリー中の人物が著者に転生しちゃったんだろう。

  • 輪廻転生の最終章「生」は、確かに豊饒の海であった。先の3部にあったようなスピリチュアル感は存在しない。むしろ暴力的で人間的。輪廻転生といういわば一本の川から突如大海へ流れ出たようなリアル感。というと情緒的に聞こえるが、三島の最後の仕掛けはそんな緩くない。クライマックスの聡子の一言で、「天人五衰」ならぬ「五人五衰」へと一気に落とし込まれる。そして「暁の寺」で感じた予感は確信へと変わった。透の無様な人生こそ、戦後日本の復興像に対する三島の失望感そのものであったと。

  • 聡子の返答に絶句。。。

  • 最後の展開に驚きました。読書を裏切る点において作家としてすばらしいのかもしれません。
    三島由紀夫初挑戦で豊穣の海シリーズを四冊読んでみましたが、三島は何を描きたかったのか、あまりわからず。でも、三島最後の作品なので読んでみてよかったと思います。通しでは、1巻がいちばんよかったかなー。
    私の理解が浅く、この評価で、三島好きには本当に申し訳ないです。

  • 正直に、今回の4巻は、ところどころでそうなるか!!前3巻より何!!って感じでした。特にラストは深い。
    全部読んだのですが、この文豪は凄いの一言。正直描写力はハンパではない。殆ど私には理解不能ですが何となくで読めました。
    でも、仏教を知っていたら面白いのかなーと思う。

    でも、読み終わった後の達成感は今までで1番!!
    そしておかげで他の本が、簡単に読めるようになり、読速がかなりあがりました(笑)2013.11.17読破

  • 2012.5.23

著者プロフィール

三島由紀夫(1925.1.14~1970.11.25) 小説家、劇作家。
東京生まれ。学習院時代から文才を注目され、1944年、東大入学と同時に『花ざかりの森』を刊行。47年、東大卒業後、大蔵省に勤務するも、翌年辞職。49年、『仮面の告白』で新進作家として地位を確立。『金閣寺』『鏡子の家』『近代能楽集』など、強固な美意識で彫たくされた作品を発表。海外での評価も高い。68年、楯の会結成。『豊饒の海』の最終回を書き上げ、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地東部方面総監室に立てこもり、割腹自決。

「2017年 『告白 三島由紀夫未公開インタビュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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