アポロの杯 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1982年1月1日発売)
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感想 : 9
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  • 本 ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101050324

感想・レビュー・書評

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    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00190415

  • (表紙カバーより)
    初めて欧米に旅した時の新鮮な感動を「航海日記」「北米紀行」「南米紀行―ブラジル」「欧州紀行」「旅の思い出」からなる長編紀行として結晶させた表題作。その”文学的死”の謎を解く鍵として書き残された遺作評論「小説とは何か」。透徹した美意識と卓越した批評眼を奔放に駆使して本質を鋭利に浮き彫りにする演劇論、作品論、政治論など、初期から晩年にかけての多彩な紀行、評論全10編。

  • リオでのテンションの上がりっぷり。楽しかったんだろうなぁと感じられた。割腹自殺した三島由紀夫と、リオで羽根を伸ばす三島由紀夫。なにがどうなったんだろう。それはそれ、これはこれ、なんだろうか。

  • 何だか自己陶酔がしつこくて辟易といったところ。
    この作家の小説以外の書き物を読むと、人間の醜悪さを感じるんですな。
    作家自身は露にも思っていないだろうが、その発言・振る舞いは怪しさに満ちている気がする。

  • 小説とは何か

  • 表題作「アポロの杯」は海外旅行の良き伴侶に。
    旅先から帰ってきてからもう一度読むと、外国の太陽の光や街の匂いが皮膚の上によみがえる。
    ゲルニカ評はさすがにするどい。
    全体としてもとても面白い随筆集。

  • 購入済み

  • 紀行文も面白そうなのですが、時間が無くて、「小説とは何か」のみ読破。
    あの三島ですから、さぞかし小難しい理想や論理をブッってるのかと思いきや、意外に「読者」に徹してるんですねー。
    やっぱり文学者たるもの、文学者である前に、小説を読むのが好きでたまらない「読者」。
    しかも、文章の表現などよりも、ストーリーの面白さを重視していて。
    その意外さが、逆に小説の本質にきちんと気付かせてくれました。

  • 2009/6/4借りる
    2009/

    評論集、全10編。紀行文、文学評論、演劇論、作品論、政治論などが含まれています。
    目次
    アポロの杯:
    沢村宗次郎について:
    雨月物語について:
    オスカア・ワイルド論:
    陶酔について:
    心中論:
    十八歳と三十四歳の肖像画:
    存在しないものの美学―「新古今集」珍解:
    北一輝論―「日本改造法案大綱」を中心として:
    小説とは何か:

    解説:佐伯彰一

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著者プロフィール

本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。ちくま文庫に『三島由紀夫レター教室』『命売ります』『肉体の学校』『反貞女大学』『恋の都』『私の遍歴時代』『文化防衛論』『三島由紀夫の美学講座』などがある。

「1998年 『命売ります』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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