裸体と衣裳 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1983年1月1日発売)
3.33
  • (4)
  • (2)
  • (13)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 101
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (335ページ) / ISBN・EAN: 9784101050348

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 貸出状況はこちらから確認してください↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00190414

  • 三島由紀夫の日常や作品の感想、交友関係の部分を読んでいるだけでも十分に楽しめる。とは言えども「裸体と衣裳」の本当に面白いところはところどころに現れる思索の断片であろう。文学や私生活上の重大事件である結婚についてはもちろんのこと、この後の十数年の間に三島がしたことの思想背景となるようなものまである。三島由紀夫に深く浸かりたい人にオススメの一冊。

    「死が現実のものであった生活から、一挙に、死が理念にすぎぬような世界に追い込まれ、自分の体得して来たと思われる死に近い生活の現実感が、攻守処を変えて、今や生活の理念と化し、逆に戦争中の空想に他ならなかったものが、現実の日常生活と化してしまったという、大道寺友山の生涯のアイロニイは、又われわれの人生のアイロニイでもある」
    「私は今、一向旅心を誘われない。海のかなたには何があるか、もうあらかたわかってしまった。そこにも人間の生活があるきりだ。(中略) そして世界中を歩いてみても、自分の生涯を変えるような奇抜な事件は決して起り得ないということも。もしそれが起るとしても、自分の心の中にしか起らないということも」

  • 思えばこれから始めたのでした。面白く、綺麗な文章を書く人だなと感じましたが、やはり最終的には彼の思想にのめり込みました。これは彼が割と精神衛生よい時期の、楽しくためになるエッセイです。

  • 051125-1130

  • 凸と凹みたいなものですけれども、意味は深い。

  • 日記体エッセイ,及び「現代小説は古典たり得るか」「谷崎 潤一郎論」など所収.

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。ちくま文庫に『三島由紀夫レター教室』『命売ります』『肉体の学校』『反貞女大学』『恋の都』『私の遍歴時代』『文化防衛論』『三島由紀夫の美学講座』などがある。

「1998年 『命売ります』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三島由紀夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×