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本 ・本 (335ページ) / ISBN・EAN: 9784101050348
感想・レビュー・書評
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三島由紀夫の日常や作品の感想、交友関係の部分を読んでいるだけでも十分に楽しめる。とは言えども「裸体と衣裳」の本当に面白いところはところどころに現れる思索の断片であろう。文学や私生活上の重大事件である結婚についてはもちろんのこと、この後の十数年の間に三島がしたことの思想背景となるようなものまである。三島由紀夫に深く浸かりたい人にオススメの一冊。
「死が現実のものであった生活から、一挙に、死が理念にすぎぬような世界に追い込まれ、自分の体得して来たと思われる死に近い生活の現実感が、攻守処を変えて、今や生活の理念と化し、逆に戦争中の空想に他ならなかったものが、現実の日常生活と化してしまったという、大道寺友山の生涯のアイロニイは、又われわれの人生のアイロニイでもある」
「私は今、一向旅心を誘われない。海のかなたには何があるか、もうあらかたわかってしまった。そこにも人間の生活があるきりだ。(中略) そして世界中を歩いてみても、自分の生涯を変えるような奇抜な事件は決して起り得ないということも。もしそれが起るとしても、自分の心の中にしか起らないということも」 -
思えばこれから始めたのでした。面白く、綺麗な文章を書く人だなと感じましたが、やはり最終的には彼の思想にのめり込みました。これは彼が割と精神衛生よい時期の、楽しくためになるエッセイです。
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051125-1130
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凸と凹みたいなものですけれども、意味は深い。
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日記体エッセイ,及び「現代小説は古典たり得るか」「谷崎 潤一郎論」など所収.
著者プロフィール
三島由紀夫の作品





