絹と明察 (新潮文庫)

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著者 : 三島由紀夫
  • 新潮社 (1987年9月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101050379

絹と明察 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 東洋も西洋も関係なく、資本家は労働者を搾取するんじゃ〜!
    岡野も大槻も駒沢と何ら変わらんのじゃ〜〜!
    とてもスラスラ読めました。

  • 今まで読んだ三島作品のなかでは二番目くらいに好き。

  • 2004.8.14 読了

  • 長かった。
    家族主義の名の下に過酷な労働条件で従業員を働かす経営者の話。
    そして、従業員を巧みに誘導して、
    会社を乗っ取るフィクサー。

    従業員、経営者、フィクサー、それぞれに思惑や狙いがあったのだけれども、この話の本筋はいったいどれなんだろうという感じがしました。

    一つの状況を俯瞰で進めていく中で、
    話の本筋がわからなくなりました。

    難しい。。

  • 人間の業、大人になると言う事は裏を知る事。裏を知らない純粋なものは結局敗者。最後のどんでん返しは受け狙いの三島らしからぬ終焉

  • 超久しぶりに三島の作品を読んだけど、相変わらずおもしろかった。やけに社会派な内容だなと思ったら、実際に起こった近江絹糸の労働争議を題材にしたものだった。
    駒沢紡績の社長駒沢善次郎(父)とその従業員(子)たちを父と子の関係で表し、会社というものを通して日本の父親の問題について扱った内容。
    子に代表される従業員大槻と社長駒沢(父)との労働争議を中心としたやり取りのすえ、最終的には社長(父)が従業員(子)に滅ぼされていく過程は読んでいておもしろかった。
    また、昭和の日本らしい家父長的な経営者駒沢と、ハイデッガーの思想に傾倒した西洋思想の岡野という、日本的なものと西洋的なものの観点からの明察がストーリーの中に繰り広げられていておもしろかった。
    現代の観点からすると、本当に昭和的だと思ったけど、こういった会社は現代でも存在するんだろうな。何か和民とか近い気がした(笑)
    最近三島の本を全然読んでいなかったけど、これを機に三島の未読の作品を読んでいこうと思った。

  • 実際の労働争議をテーマに、
    経営者と労働者、そして父と子の関係性を描く。

    読後、テーマを捉えられたようで捉えきれず、
    解説に助けられた感あり。
    でもこんな企業は今でもあるんじゃなかろうか。

    そしてこの労働争議自体に興味が沸いてしまった。

  • じっさいに起きた「近江絹糸争議」をモティーフに、労使間の対立を描いた作品。いまだに戦争小説はたびたび出版されているけど、さすがにこういう題材の小説はもうあらたに生まれることはないだろう。使用者側の主人公・駒澤善次郎は、一代で事業を急成長させたやり手の社長であるが、そのいっぽうで典型的なワンマン経営を行い、労働者の権利を極端に制約するなど、その非人道的な扱いからのちに労働争議を起こされるハメになってしまう。現代の感覚でいえば、さしづめ「元祖ブラック企業」といったところか。すくなくともわたしの年代(20代)の読者にとっては、使用者側の代表である大槻らに肩入れする以外の選択肢はないように思われる。結果的には使用者側の勝利に終わるのだが、じつはこの争議には黒幕がいて、それが岡野という男である。であるのだが……、どうにもこの岡野の役割というのが個人的にはつかみにくかった。労働争議というものにあまり馴染がないせいもあるだろう。このフィクサー的な人物が登場することで、作品をたんなる労使間の対立とは異なった趣に変えていることは間違いないが、その細かい意味まではうまく読み取れなかった。ただ、そういう難しい考えを抜きにして、単純に小説としてはおもしろかった。三島はなにを書いてもすばらしいのだなとあらためて実感した。

  • 60年前に近江絹糸で起こった労働争議を題材にした小説です。
    自分のやっていることに間違いはない、崇高な理念が凡人には理解されないだけだ…って思っている人が、客観的に見てダメダメってのは痛いな~って思いました。
    この社長さんのそばには、行動を客観視して忠告してくれる人がいなかったんだね。
    三島さんの文章は、美しいうえに考えさせられるなぁ~。

  • 2013年11月12日(火)、読了。

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