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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784101050409
みんなの感想まとめ
内面の葛藤と自己認識を赤裸々に描いたこの作品は、著者の自伝的要素が色濃く反映されています。主人公は思春期に性自認に目覚め、当時の社会では受け入れられ難い感情を抱えながらも、恋愛や友情を通じて自身のアイ...
感想・レビュー・書評
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わたしは大きな勘違いをしていたのかもしれない。きっと彼が畏れていたのは、戦争でも死でもなかった。
前半、ざっくり言っちゃうと好みの人に対して、どこが好きか、かっこいいかっていうのを、性癖を混じえて語っているだけなんだけど、なんでこんなに人間の背徳感とか倫理観を揺さぶってくるのか。
半ばから後半にかけては、前半の流れをベースとしつつ戦争や戦争を背景とした死生観に話が及ぶ。そして、彼の性的指向と、誰かを愛するということについて煩悶していく。唐突なラスト。
まだまだこんなにページが残っているのに!と思っていたら、残りは注釈と複数の解説と年表である。
彼が生きた時代。わたしにとっては日本史で学んだ分野であると同時に、衝撃だったのは、祖母とそうそう歳の変わらない方だということだ。早くに亡くならなければ、まだ生きていたっておかしくない。
理解できない描写も多く、眉間に皺を寄せながら、首を傾げながら、とりあえず読み進める。
すると突然、喉の奥の方から、ぐぎゅぐぎゅ、と何か得体のしれないものが押し寄せてきて、目の前に書かれていることを、唐突に理解する。そんな瞬間が複数ある。
「ああ、わかるなぁ」が増えていく。
・彼自身の性的指向と、それが招いた自責の念
P69「私がいつも近江の裸体を見たいと、あれほど激しく希(ねが)っていたことを」
P107「私にはまるでわからなかった。恋と性慾とがどんな風にかかわりあうのか、そこのところがどうしてもわからなかった。運転手の若者の横顔を見る私の視線には、何か避けがたい・息苦しい・辛い・圧力的なものがあり、貧血質の令嬢をちらちら見る目には、どこかわざとらしい・人工的な・疲れやすいものがあった。この二つの眼差の関わりがわからぬままに、二つの視線は、私の内部に平気で同居し、こだわりなく共在した」
P141「他の青年ならどう感じるだろう、正常な人間ならどう感じるだろうという強迫観念が私を責め立て、私が確実に得たと思った幸福の一トかけらをも、忽(たちま)ちばらばらにしてしまうのであった」
P192「人生の数学を、私は私なりに、皆と同じ演繹法で解いてゆけばよかったんだ。私が半分小賢しかったのが何より悪かったんだ。私一人が帰納法に依ったばかりにしくじったんだ」
P212「苦しみはこう告げるのである。『お前は人間ではないのだ。お前は人交わりのならない身だ。お前は人間ならぬ何か奇妙に悲しい生物だ』」
・戦争のこと
P110「戦争がわれわれに妙に感傷的な成長の仕方を教えた。それは二十代で人生を断ち切って考えることだった」
P176「結婚という些細な幸福も、戦争の激化のおかげで、在り得ないような錯覚がしていただけだ」
P201「戦争が勝とうと負けようと、そんなことは私にはどうでもよかったのだ。私はただ生れ変わりたかったのだ」
・死のこと
P119「空襲を人一倍おそれているくせに、同時に私は何か甘い期待で死を待ちかねてもいた」
P128「私が求めていたものは何か天然自然の自殺であった」
P129「私は自分を『死』に見捨てられた人間だと感じることのほうを好んだ」
彼の死への思いと戦争の存在。
死というものに対して、戦争というものに対して、「常にこう思う」という軸のようなものはなかったのかもしれない。それは流動的に、変容していたのかもしれない。ある時は戦死を願い、ある時は戦死をおそれる。それは彼の中でも、うまく答えを出せなかった問題かもしれない。考えているうちに、サイレンが鳴り、防空壕へ行ったり招集されたり。そんな時代だったのだと思う。
現代において、「命の重み・尊さ」については言うまでもないことだけれど、戦時中の当時は、そもそもの「命の尊さ」の、「尊い」という言葉の意味合いを、異なって解釈していたのだろう。
自責の念を抱える彼の死への感覚はたぶん、彼と同じ時代を生きている人とのそれとも異なっているのだろう。このことも、三島を苦しめた要因の一つのように感じている。うまく伝わるかな。自分でもこれで合っているのか分からなくなってきた。
そして、最大の衝撃は、この作品が出版された時彼はたったの24歳だったことである。
2022年早々ヘビーな読書ではあったけれど、この作品をきちんと最後まで読めたってだけで、かなり満たされた。
次は、三島由紀夫つながりで第33回三島由紀夫賞を受賞した作品、宇佐見りんさんの「かか」を読む。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
その仮面には、肉が付いているという。
くまモンがくまモンである様に、松田聖子が聖子ちゃんとして生きる様に。三島由紀夫という、作家して生きていく為の、その仮面の下の告白。
大蔵省を辞して、本格的作家活動を始めた初の書き下ろし小説。
彼の出生時から青年期までの、彼の記憶と性向の告白。男性の鍛えられた筋肉、それが痛まる様への傾倒。当時、まだ承認され難いその性癖から逃げる為、女性を愛そう、愛せるであろうという、うちなる営み。同級生への恋心は切ない。
後、10年いや20年、遅く生まれていれば、凪良さんや一穂さんらと楽しい文壇生活を送れたかもしれない。大蔵省なら丹下道さんか?(ここ、みんみんさん宛のメッセですよ。)
「潮騒」は、好きな作品。重松清氏もひまわりみたいな小説と評していた。が、主人公・漁師の新治は、日焼けした見事な筋肉で荒波を泳ぎきるのだ。(三島は泳げない。)ギリシア彫刻が好きなのよ。
そのまま、好みではないでしょうか。
彼の記憶は、産湯のタライに輝く光から始まる。そして、女性との恋愛を放棄した彼は、飲み物の反射の光を見て、小説はラストとなる。ここは、反射の光が彼のこれからを表現したと思うんだけど。どうだろう?太陽は似合わないよ、みたいな。
告白した事で、終わりではなく彼の人生が始まる。
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みんさん、ぞわぞわしないかい?
楽しみだわ。
ラストは、三島由紀夫自体も言ってるらしいけど、期限ギリギリで焦ってたみたいよ。
何かで読んだか...みんさん、ぞわぞわしないかい?
楽しみだわ。
ラストは、三島由紀夫自体も言ってるらしいけど、期限ギリギリで焦ってたみたいよ。
何かで読んだかもだけど、この作品を世に出した編集者は、坂本龍一の父親。なんか、イエローマジックでも、関連した曲出してたらしいけど、そっちは詳しくないから。
私は一穂さんの図書館待ち。2022/10/27 -
2022/10/27
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禁色をゆーくり読んでるんです。もう図書館延長か、購入か迷います。これは持って無いのよねえ。もっと屈折してますよ。
ノーベル賞惜しかったよねえ...禁色をゆーくり読んでるんです。もう図書館延長か、購入か迷います。これは持って無いのよねえ。もっと屈折してますよ。
ノーベル賞惜しかったよねえ。2回候補までいってるのよ。川端康成が譲れって言ったらしいけど。2022/10/27
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プロローグ
汚穢屋(糞尿汲み取り人)の紺の股引の姿に
ときめく欲求
兵士から香る汗の匂いが鼻孔を打ち私を酔わせる
文学とは、崇高であり変態でもあり
孤高の存在だ
共感と拒絶とが打ち寄せる狭間の中で
波打ち際の波間のように
引いては寄せ
寄せては引く
そういった感情が止め処なく繰り返されていた!
本章
『仮面の告白』三島の揺るぎない告白に★4
崇高でもあり、難解でもあり
日本文学とはこうも孤高の存在なのか!
もどかしさ、狂おしいさ、やるせなさ
その吐き出す出口が見当たらずカタルシスが得られない
逆に捌け口を内面に放出するのがこの文学における
カタルシスなのか!?
兎にも角にも、戦後間もない時代と25歳という
年齢でのこの文体とカミングアウトに
アッパレと云いたい!
天才である!
エピローグ
『仮面の告白』という題名は、
正に言い得て妙である
世には、そういう性癖であることを察知させずに、
読者にはそう告白しているからである
また、同性愛やマイノリティを描くということが、
崇高だとか文学的だとは、露とも思わないが
彼はそういったチッポケな概念を軽く凌駕している
それは、亜流を寄せ付けない、圧倒的な文体であり彼が持っている孤高の文学が成せる技なのか!?
追随者は、三島的な模倣やなぞることは出来ても
決して追い越すことはないのだろう
あたかも白昼夢の中で繰り広げられたかのような
幻想的なこの告白に感服せざる負えない
今尚、語り継がれる所以は、処女作である本作に
既に存在してたのかもしれない!!!
完
あとがき
疲れた、只々疲れた
読了した刹那
そう思った!!!
どの口が言うかと、お叱りを受けそうだが
読みやすい(エンタメ度の高い)亜流を読みたい
そうも思った(¯―¯٥)V
あっ、おび様の読め指令発令で読んでおります(^o^;
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かなさん
今後の三島作品、、、
年1くらいなら、、、(;´∀`)
確かに疲れるんですけど、こういった文学を
体現することで、襟元が正され...かなさん
今後の三島作品、、、
年1くらいなら、、、(;´∀`)
確かに疲れるんですけど、こういった文学を
体現することで、襟元が正されると言うか
シャンとします❢2025/11/19 -
8さん
とうとう三島由紀夫にたどり着きましたか・・
読もう読もうと思ってはいるのですが。
かなさんと同じく私も「金閣寺」
でも・・ま...8さん
とうとう三島由紀夫にたどり着きましたか・・
読もう読もうと思ってはいるのですが。
かなさんと同じく私も「金閣寺」
でも・・まだ早いかなーーーって思いつついます。
って言ってる間にも歳をとる・・生きてるうちに読了しようっとw2025/11/27 -
ぴこさん
本作は、彼が24から25歳の時に書いておりますが、まぁ、ハッキリ言って大人
なんか色々達観しちゃってます
早い遅いはないかと思...ぴこさん
本作は、彼が24から25歳の時に書いておりますが、まぁ、ハッキリ言って大人
なんか色々達観しちゃってます
早い遅いはないかと思いますが、ひとつ触れておくと、日本文学に対する見方や見識が少し変わってくるかもです
疲れます、ホント疲れます
それほど崇高なんですかね〰・ω・2025/11/27
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今回はおびのりさんのお勧め作品です!皆さんにお勧め頂いた本は大抵面白いのでびっくりですが、久々の三島由紀夫さんでした。
この方、本当に博識だし文章が美しいし、最後の方にびっしり注釈があって行き来しましたがそれも全然苦では無く、むしろこんな芸術的な表現をするんだ!と感銘を受けました。
この時代の文学は文章を見てるだけで気持ち良いし、頭が良くなる気がして大好きです。実際は1ミクロンも頭は良くなっていませんが、めげずに三島さんワールドに浸かってみましょう。
まず『人間失格』が思い浮かんだのですが、あちらと違って失格じゃねえのか、俺…から始まるお話。
三島さんは死に方も壮絶ですし中々マッチョなイメージも持たれがちですが、私はどちらかと言えば本作のような繊細な印象が強かったので半自伝じゃないのかな、と思いつつ読んでおりました。(実際にそう仰る方も多いみたい)
病弱で死にかけた事のある主人公が初めてときめきを覚えたのはなんと糞尿汲取人の若者。更にジャンヌダルクの絵本を見て胸キュンしていたら、実は女だと知ってガックリ。
裸の上半身に矢が刺さった殉教者『聖セバスチャン』の絵を見て自慰を覚えたのが13歳。女装して家でキャッキャウフフする背徳的な遊びもしちゃう。
筋肉質な若者が死んで行く姿を1人妄想する、そんな彼の初恋は体型に恵まれた級友の近江。
こう書くとどんな変態ワールドが展開されるんだと思われる方もいらっしゃるでしょうが、これが本当に芸術的なんです。再度書きますが美しい。
男の脇毛をあんなに綺麗に書く人が他にいるでしょうか?思わず爽やかな草原か何かと勘違いしそうになりましたよ。
そして驚くのが、お話の舞台が戦争中期から終わりにかけての時代という点。
当時は同性愛者への当たりが相当にきつい筈です。そんな中を男が好きというだけではなく、死んだ男にまで欲情するとなるとこれはもうバレたら世にも恐ろしい事になるのでは…
勿論、主人公はそんな性的嗜好はひた隠し、女性と恋に落ちる事も出来ました。
友人の草野の妹の園子です。
主人公は初恋の近江に対して不思議な嫉妬心も持っていました。自身の身体を鏡に写してみると、憧れの男達とは全く違う貧相な身体。己にがっかりしていたので、もしかすると病弱さ故の憧れを同性愛と勘違いしているのでは?
園子と出会い本当は異性愛者だと気付くのでは?と思っていたのですが、そんな事は無かった。
恋人のような関係を続け、実際に会いたいとも思ってはいた主人公ですが、初めて園子と接吻した時に「あ、やっぱり違うわ」と確信してしまう主人公。
彼女と結婚するだろうと言う周りの期待から逃げたくて、最終的に戦争で死ねばこの難しい関係を終わらす事が出来る。とまで思い込むように。
この2人がどうなったのか。気になる方には是非ともお読み頂きたいのですが、このお話は書く人によっては単なる暗い、何を言ってるのか分からないお話になってしまう危険な香りがしています。それなのに、この葛藤と軽い希死念慮と言うか死生観をこんなにドラマティックに書ける三島さんの才能っぷり。イケメンだし(関係ないけど )
異性愛者としての仮面を被った本作の主人公ですが、後に三島さんご本人は憧れていた筋肉質の男へと自身を鍛え上げ、そして最後には妄想していた男達のように自害して血を流す…。
これが自伝だとしたら、仮面を本物の顔にしてしまったように思えます。
これを考えると感慨深いですし、この作品は三島さんご自身の人生込みで凄い作品なのではないかと、暫く表紙をじっと見つめてしまう深夜24時なのでした。
おびのりさん、かなり重たかったのに芸術作品を鑑賞した気分になりました!
『禁色』も楽しみです♪
余談シリーズ。
最近沼落ちオススメ作品を読んでいてふと思った事が。
男性が男性を好きになる時も、異性愛者と同じで好みの容姿とか性格とか人によって違うんだろうな、と思うとやっぱり人間て不思議な生き物ですよね。
動物みたいに簡単に行かない所が。
好みのタイプって全てを具現化すると案外凄い事になってたりして。-
そしてお姉さま方の仮面が…笑
大倉さんもメガネ似合うイケメンだし、眼鏡男子の需要って意外と高いんですね(-⊡ω⊡)ゞ
今後眼鏡で生活しようか...そしてお姉さま方の仮面が…笑
大倉さんもメガネ似合うイケメンだし、眼鏡男子の需要って意外と高いんですね(-⊡ω⊡)ゞ
今後眼鏡で生活しようかな笑
僕の理想の顔は佐藤健さんです、あんな顔になりたかった笑2024/05/05 -
2024/05/05
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でも好きで良かった!笑
竹之内さんもオダジョーも最高ですねー!イケおじで言うと北村一輝さんもかっこいいです!でも好きで良かった!笑
竹之内さんもオダジョーも最高ですねー!イケおじで言うと北村一輝さんもかっこいいです!2024/05/05
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三島由紀夫の自伝的作品。とてもセンシティブな内容で、途中で読むのをやめようかと思ってしまいました。
思春期に自らの性自認に気づいた主人公の内面が、赤裸々に描写されています。1949年に刊行された作品ということで、当時の性的マイノリティの方への見方を考えると、本当に思いきった生命をかけたと言っても過言ではない執筆であったと思います。
大正末期から戦後間もない頃。主人公は徴兵を免除されています。戦争に行った友人の妹、園子との恋。それが21歳。“愛さなければならぬ”という恋愛のスタンスが辛すぎました。彼の15歳での恋の相手は、近江くんという男性でした。思春期は、否が応でも人と比べる心理が働きますから、自身の容姿へのコンプレックスと、同性にしか心が動かないことに気づいた衝撃は、はかりしれないです。リアリティー以上のものを表現できる筆力で、最後まで読まされた感じです。
昨年初めて読んだ三島由紀夫の作品が、『潮騒』。魅力ある文章でした。その後、『三島由紀夫レター教室』『金閣寺』と読みました。『三島由紀夫レター教室』は本質をついている部分が多く『金閣寺』は、かなり強烈でした。『金閣寺』で印象に残るのが障害を抱えた登場人物の内面(特に鬱屈した部分)の描き方でした。どうしてここまで書けるのか、三島由紀夫という作家はどういう人物なのかと思いました。今回『仮面の告白』を読み、三島由紀夫自身が苦悩を抱えていたことを知り、彼だからこそ深層心理まで掘り下げた描写ができるのだと腑に落ちました。人生の良い面ばかりを味わってきた人物には、決して書けない文章だと思いました。
(2026.4.11読了) -
力のある1冊である。新潮文庫、昭和48年の佐伯彰一、次いで昭和25年の福田恆存による解説。最後に中村文則の応答。
私小説の極北、文体の充溢。のちのちの三島作品にまで及ぶさまざまな芽。
持論だが、大江健三郎も村上春樹もこの作家を文学的に越えようとした。前者は主人公の受難を世界の方へ開くことによって、後者は三島が求めた美を近似するもう1つの世界へと拡張することによって。
メモ程度に、最近読んだ中ではもっとも「青春」を感じる物語であった。唐突だが、エヴァンゲリオンのような狂騒も感じられた。
中村文則の呼びかけに泣きそうになりました。 -
無教養なわたしですが15ページに及ぶ三島辞典が掲載されていたので何とかなりました(о´∀`о)笑
「仮面の告白」
三島由紀夫はいったい幾つの仮面を被り続けて生きたのだろう…切ないです。
物語は美しく難解な表現、比喩、引用がこれでもか!
と続きます_φ(・_・
内容としては至ってシンプルです。
幼少期に同性愛者だと薄々気づく主人公の青年期までの葛藤を描いた物語。
汗、匂い、筋肉、腋窩の草叢(脇毛)(〃ω〃)笑
金釦、革手袋、白手袋…
三島…いや主人公が男性のどこにどうトキメクのか?
なぜ好きなのか?なぜそんな事を考えてしまうのか?
自分を客観的に観察し、分析し、異常だと自己嫌悪に陥る。思春期の同級生たちが女性に興奮する姿を
これまた観察、分析、模倣する。
同性愛者でサディスティックな性癖…貧相な自分に対するコンプレックス、美しいものへの異常とも言える執着…やっかいな人( ̄▽ ̄)笑
頭脳明晰ですからね…
たくさんの仮面を貼り付けすぎて苦しかっただろうなぁと面倒臭いけど愛おしくなる笑
この作品が世に出た時いったい何人の人達が本当の意味で理解したのだろう。
仮面を被り自らの人生を演出し続け、死に様まで三島由紀夫を演じたのかな…と思ってしまう。
解説?考察?が御三方載ってました。
中村文則氏の解釈がわたし的にはベスト‼︎
大好きだった三輪さんに
「僕は友達いないんだよ」と笑った三島
割腹自殺の何日か前に三輪さんの楽屋に300本の薔薇の花束を持ってひっそりお別れに来た三島
「潮騒」のような恋愛がしたかったんだろうな…
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中村文則さんの後書良かったよね。
小説は、もうちょいなんだけど。
語れて楽しかったです。
ありがとうございました。中村文則さんの後書良かったよね。
小説は、もうちょいなんだけど。
語れて楽しかったです。
ありがとうございました。2022/10/27 -
三島の世界は三島にしかわからないのかなって感じます_φ(・_・
生き急いだ人はなんだか切ないね…
あっ仮面を被った方々
高倉健さんと田村正和...三島の世界は三島にしかわからないのかなって感じます_φ(・_・
生き急いだ人はなんだか切ないね…
あっ仮面を被った方々
高倉健さんと田村正和も入れといて笑笑2022/10/27 -
2022/10/27
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ここまで自分を赤裸々に語る事は今の自分にはできないし、語る程のものはないなと思わされた。
著者の欲望の生々しさと振り回される自他。
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テーマとして分かりやすく、整然とした構成で読みやすかった。
主人公の感情の浮き沈み、内省的だが高いプライド、、すべて手に取るように感じられ、
若いなあ…オホホ…と読んでいて痒くなる時もあった
健全な肉体が痛めつけられ、若い顔に苦痛が浮かぶ様に興奮するなど…難儀な性癖ですこと…
本人の最期を考えると、なかなか闇が深い、、
日記を読ませてもらったような気持ち、
三島由紀夫のこと、もっと好きになっちゃったな♪ -
読むのに時間がかかった。
虚心坦懐にといえばちょっとおおげさかもしれないけど、なるべくまっさらな気持ちで読みたいと思って挑戦したが、最初の数ページでものすごい抵抗力に押し返され、以後、とにかく最後まで読み切ることが目標になった。
この腐臭を放つようなナルシシズムに息を止めながら、どうにか最後まで読み切った。
佐伯彰一という人(どんな人か知らないけど名前だけは聞いたことがある)が解説で書いていた一節が、一部、自分の思ったこととまったく同じだったので引用する。
「三島は、普通の意味でもじつに頭脳明晰、かつ理詰めな構成家、論理家であったが、とくにその評論を読み、座談に接していて、法科論理という感じを受けたことが幾度もあった。……その手腕の鮮やかさにおどろきながら、一切が余りに三段論法に割り切られすぎている。肝心の対象そのもののうちからくみ出されたというよりは、予め用意された論理の物さしによる裁断という不満もおさえかねたのである」
そう、まず形式がある。まるで腐臭にふたをするためであるかのような型がある。そして表現はわりと陳腐。この陳腐さが"仮面"ということなのだろうか。
ともかくそのような文章が延々3分の2くらい続く。率直に書くと苦痛でしかなかった。
嫌になってくると、三島の文体にだけ注目して文字をたどったのだが、何となく既視感があった。それで思い当たったのが、19世紀後半から20世紀前半に書かれたフランス語の文章だ。
特徴としては、例えば、il est 形容詞 que……で始まり、1文が長々と続き、ときに仮定法を多用し、比喩も多く(comme〜)、そしてよくあるように、ある名詞を修飾する形容詞が3つセットで用いられる(三島はナカグロを使ってそれを連ねるのが特徴)。
三島の小説がフランスでわりと受け入れられた理由のひとつはここにあったのか!と膝を打った。三島の作品を逆にフランス語に移し替えても何ら違和感はない。
この三島の文体は、この当時のフランス語の、とくに饒舌な文章を日本語に移し替える際に、理想的な文体だと思った。本書を翻訳書と想定して読んだ場合、非常に文章は巧い。ここは参考にできそう。
あと2点わりと良かった点を挙げるなら、
敗戦前後の様子にまつわる明晰な描写は文字通りリアルで読ませた。
それから、前半3分の2はカットしたい気持ちだけど、終盤になってようやく動きが出てくる。ここもようやく、小説が始まった、という感じがした(と思ったらすぐに終わってしまうのだけど)。 -
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三島文学をビシビシ感じる作品。最後の園子との会話と空気感はとてつもない人間性を感じ、こぼれた飲み物が、ぎらぎらと反射するという表現が頭にこびりついて離れない。
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「わたし」という人物をとても深く生み出して描き切っている。人間の秘め事、心の奥底と行動の矛盾。なぜこうなってしまったのか曖昧にも思える答えの結末までに至る言葉に出来ない人間の感情を、とても緻密に三島由紀夫らしい表現していると思う。
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女性に興味を持てず、男性に心を動かされ、特に若い男性の腹部の出血に強烈なフェティシズムを覚える。率直に言えば、相当にグロ。
でも、それをグロと感じさせない言葉の芸術。ここまで言葉で表すことができるというのはどういう感覚なんだろう。
ここまで表すことができてしまったら、何か別のものが見えてくるのでは。この小説の場合、それは悲しみとか絶望感とか、何かネガティヴなもの。重く暗い空気をまとった、美しい言葉の芸術を読みながらそんな思いに囚われた。 -
すごすぎて、僕には理解できませんでした。
ただ一つ分かったことは、三島由紀夫ほど繊細で、孤独で、情熱的な作家はいないという事です。誰にも真似できない唯一無二の作品だと感じています。 -
三島由紀夫版『人間失格』のような話。自らの人生を振り返る形で、死生観や恋愛観について語られる。三島由紀夫の文章にまだ慣れていないせいで、正直読むのにかなり時間がかかってしまった。読み終わった今でもまだ上手く咀嚼できていない。文章も内容も難しいが、それを面白さが上回ってくる。きっと読めば読むほど味が出る作品なのだと思う。
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普遍と偏執。
人人は誰しもが偏執的なものを持っていると思うが、社会性の生き物ゆえか、普遍的な価値観を目指しがちだ。
三島由紀夫は、この小説で自らの偏執を殺した。
今でこそ偏執は、個性という言葉に置き換えられ、受容される風潮だが、この小説が書かれた時代は、偏執とは排他されるものであったろう。
時代に合わせた価値観はあるので、どちらがどうかという評価は横に置いておくが、この小説は、普遍と偏執の間で揺れた記憶を思い出させ、自らを再確認させてくれるような気がする。 -
12/15-友達に勧められて。結末がよくわからなかった。あと時代にこのテーマをやったのはすごいのではないかと思った。
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初三島です。三島由紀夫ってこんなに美しい文章を書く方だったんですね。内容もどこまでが真実かは分かりませんが、仮面を被って生活することが当たり前な現代日本でも、普遍的に多くの人に刺さるんじゃないかなと思いました。
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なんだろう、読みづらいのに読んでしまったし、読後感が独特で重くて印象的。
自己否定からくる自意識過剰というか、ともすれば共感性羞恥に繋がる人間味あふれる文章に、自然と惹きつけられるのかもしれない。
美しさに関する描写、冒頭の桶のふちの光のところもそうだけど、特に身体についての描写は最早気持ち悪くて(褒め言葉)、フェティシズムがこれでもかと詰め込まれていてグロさすら感じるほど。三島作品は初めてよんだけど、文章が上手いとはこういうところからなのかなーと納得。
注釈があまりに多くて、後ろのページにいくのが最初はとてもとても億劫だったのに、新しい言葉や昔の暮らしや芸術作品についての知識が(持続する定着するかはさておき)増えていく感覚が読み終える頃にはクセになっていて、近代文学を読む醍醐味みたいなものも感じられた。
同性愛的なものが認められるようになってまだ日が浅いなか、昭和のあの時代にこんな小説があったことにもびっくりだよなー。なんかすごく衝撃的な作品だった。 -
初めて読んだ三島由紀夫の作品です。
写真で見たお顔と文章の美しさのアンバランスにまず驚き、また彼が死というものに憧れのようなものを抱いていることにも驚きました。
退廃的でありながら艶めかしい、という一冊でした。
著者プロフィール
三島由紀夫の作品
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