真夏の死 新版 自選短編集 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2020年10月28日発売)
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  • 本 ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101050485

感想・レビュー・書評

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  • 昭和45年三島由紀夫自作自註短編集
    本人が厳選した自分好みの11編かなと

    「煙草」
    1946年川端康成に見出され雑誌「人間」初出
    三島的メランコリー
    学習院中等科での甘さのある記憶
    初めての煙草をもらった上級生への隠された想い
    煙草そのものへの罪悪感
    仮面の告白の前日譚的に読める

    「春子」
    1947年雑誌「人間」
    只今大流行のレズビアニズムの小説の戦後の先駆であろう(本人解説より)
    義姉妹となった二人の妖しげな関係に取り込まれていく男
    今で言うにこいちとかリンクコーデとか
    お揃いの二人 先駆的ですね

    「サーカス」
    1948年雑誌「進路」
    本人もかなりお気に入りの一作
    贅沢にもYouTubeで本人の朗読を見つけた
    サーカスで馬の曲芸の少年と綱渡の少女の恋
    駆け落ちに失敗した二人は、団長の思惑で演技中に亡くなる
    団長が若い二人を束縛し消滅させ花を手向ける
    この残忍さが何を表しているのかさっぱりわからない 団長そのものが戦中の日本の状況とするのか?

    「翼」
    1951年「文學界」
    本人曰く 寓話的作品
    戦中の従兄妹同士の恋
    彼は彼女に羽があると信じる
    彼女も彼の羽を思う
    彼女は空爆で首がもげて亡くなる
    何がすごいのか説明できないのが悲しいけど
    凄い 二人のプラトニックさ
    飛ぶこともない自分では見ることもない翼
    残された彼に重みだけがのしかかる

    「離宮の松」
    1951年「別冊文藝春秋」
    銀座鰻屋の一歳の一人息子の子守娘
    店が忙しいある日外で子守りを言い付かる
    彼女は子を背負い浜離宮へ
    子守娘は行動的 米兵と交流したり憧れの男に会えたり 
    子供を恋人達に与えて 自分も旅立つ
    重さの放出と自由

    「クロスワード・パズル」
    1952年「文藝春秋」
    ホテルマンと美しい泊客と
    部屋の鍵と美しくない妻

    「真夏の死」
    1952年「新潮」
    実際の事故を着想として
    若い母は伊豆海で幼い2人の子を亡くす
    その時義姉に三人の子を任せて昼寝をしていた
    子を失った悲哀、激しい自責、理不尽な事故への怒り
    しかし時間と共に薄れる感情
    再び生まれた娘を抱き事故のあった海に立つ母親
    自分の罪の再認識か
    罪と共に生きる決意か

    「花火」
    1953年「改造」
    他人の空似からちょっとしたサスペンス

    「貴顕」 すごい名士という感じだと思う
    1957年「中央公論」
    三島由紀夫と同級生 徳川義恭氏への作品
    尾張徳川の分家 28歳で亡くなる
    身体が弱かった主人公は完結した美術としての絵画に惹かれる

    「葡萄パン」
    1963年「世界」
    昭和中期の限りなく透明に近いブルー的な何か

    「雨の中の噴水」
    1963年「新潮」
    この短編が一番好みでした
    “重たい砂袋のような泣き止まない少女”
    時々居そうな少女ではある
    人生最初の別れ話を体験する為に
    口説き愛したふりをした少年
    「別れよう」少年は宣言する
    少女は噴水のごとく泣く
    15pない短編だけど少女の強さを愛らしく書かれた愛すべき恋愛小説だと思う

    そして新解説は、津村記久子さん
    津村さんの解説は読者そのものといった様子で
    同じような事を思うんだなと嬉しくなりました

    さて、ツキイチミシマでした

    • おびのりさん
      ビマキさん、あらためて徐々に三島由紀夫を読むと そうでもないんです
      もしかしたら深層に何か含まれているかもしれませんけど 婦人公論への連載と...
      ビマキさん、あらためて徐々に三島由紀夫を読むと そうでもないんです
      もしかしたら深層に何か含まれているかもしれませんけど 婦人公論への連載とかは奥様向け
      売れる本を書こうとしていたようですし
      売れないと反省していた様子もあります
      そして私は三島由紀夫に関しては
      ビマキさんが苦手な短編が好きです
      2025/03/26
    • おびのりさん
      1Qさん そんなお役に立っているなら?
      喜んで読みますツキイチ!
      1Qさん そんなお役に立っているなら?
      喜んで読みますツキイチ!
      2025/03/26
    • おびのりさん
      yukimisakeさん
      私は地道に全部読もうと思っていますが
      やはり 沢山読まれている作品が面白いとは思います

      先日たまたま出席した文学...
      yukimisakeさん
      私は地道に全部読もうと思っていますが
      やはり 沢山読まれている作品が面白いとは思います

      先日たまたま出席した文学散歩の担当者の方が
      何年か前の三島由紀夫展の担当者の方で
      現状の三島由紀夫作品や手紙の使用権が
      難しいような話をしてくれました
      横浜山手周辺だったので
      お返しに「存在の全てを」の誘拐事件の関係した場所と 「崩れる脳を抱きしめて」であの犬が居た場所を教えてあげました
      充実したお散歩でした笑

      三島由紀夫が後の財産を委託した弁護士が亡くなたり、当然ながら御子息の御意志があったりと
      三島由紀夫文学館は今年どうにか行きたいなと思いました
      2025/03/26
  • 自選短編集。「春子」「翼」「離宮の松」「クロスワード・パズル」「真夏の死」が面白かった。

  • 評価を迷った、当世の5お菜より下の世代に取り、子の文体と言い、テーマと言い、男女、色ごとに対する考えに納得いく味わいを得られるだろうか。
    個人的には、古文でも現代国語でもない「近代文学」というジャンルにおいては、テキストの最たる題材になると驚嘆❓嫌悪?・・・双方を味わえた。。短編集にも拘らず。

    11編収められているが表題作品がやや中編的ボリューム。
    そうは言ってもとても短編、さっと読める類ではなく、文字通り呻吟させられ、身もだえしてうんうん唸って読んだ。

    愉しい内容とは言えず三島が生きた時代「特権階級たる」貴族が持つスノビッシュ満ち満ちの空気感。

    「煙草」少年から成年に脱皮しかけたものが持つ感覚が描かれている。
    背伸びしたいような、脱皮したものの体臭に憧れとも嫌悪ともつかぬ郷愁を持つような。。

    「春子」2人の女と絡んで揺れる19歳の男・・少年から大人への微妙な状態の心理・・そこにレスビアンを絡め捻っている。

    「サーカス」団長が2人の少年少女を手玉に取ってる様は、残酷というか、大正期によくあったであろう風景。橋から飛び込む少女の健気さが逆の残酷な絵図を思わせる。

    「翼」戦時中とう異常な時間の情景、防空壕の前の首のない少女の屍体が目に浮かぶだけに、こんな年齢でどっちも精神的発達が止まっているように感じた

    「離宮の松」ショートショート的ボリュームで、身よという女の人格が描かれているのは見事。
    とはいえ余りの唐突な展開・・文明路線に乗った彼女に将来が走って行けるのだろうか。

    「クロスワードパズル」
    オンナへの妄想を部屋のカギと絡めて逞しくしてった男・・一か月に妻と結婚する展開にこちらは空想を膨らませるだけ

    「花火」
    今の時代にも通じそうな不条理が面白い・・あーでもないこーでもない・・当大臣がほっとなでおろして祝儀を渡す心中・・読めないなぁ

    「貴顕」この短編集を貫くモチーフを昇華させたかのような筋と結末。
    通った鼻梁と透き通るほど青白い顔が目に浮かぶ。

    「葡萄パン」あの行為の最中、横で葡萄パンを食う・・シュールとしか言えない図。足を持ち上げることを手伝って・・そのあと便所にでも行くんかい??

    「雨の中の噴水)これもシュールだ。涙を噴水で洗い流して、結局は女の打算が勝ったのを幸福とみるか。。

    「真夏の死」
    表題だけに読後感が頭の中で少しく凝固できている

    生田知子・・結婚して何不自由ない日々。
    3人の子供といった海岸で夫の未婚姉が見ていたにも拘らず、2人の子供を死なす。
    この姉を老嬢っていう表現がちくちく刺さった・・それからの3年は半ばヒステリー状態というか鬱的感情の嵐の毎日。
    時が解決して4人目の子桃子を授かる。
    悲劇も時間が浄化して行けるのか、あの事故現場への再訪を思い立つ・・心理学的に言えば、何っていうか、のど元過ぎてどころではない、やや一人サディスティック。
    全体を通じて湿った暗さで覆われているのに、被を浴びる海岸のイメージが強く浮かぶ(伊豆あたりだろう)
    その対比・・そして悲劇のヒロインたる自分に自己陶酔する知子と対比するように3番目の暗い息子の日々が浮き上がる(過保護に育てたのも原因だろうが、何といっての浮き沈みの激しいう母親の波にのまれたっていうイメージ)

  • 著者自身による解説付き、1946年~1963年に発表された短中編、
    全11編。
    バラエティに富んでいるが、いずれもどこかシニカルな味わい。

    収録作は
     煙草(1946年)
     春子(1947年)
     サーカス(1948年)
     翼(1951年)
     離宮の松(1951年)
     クロスワード・パズル(1952年)
     真夏の死(1952年)
     花火(1953年)【再読】
     貴顕(1957年)
     葡萄パン(1963年)
     雨のなかの噴水(1963年)

    以下、特に印象深い中編について。

    「春子」
     新任の運転手と駆け落ちしたものの、彼が戦死したため、
     残されたその妹・路子を伴って佐々木伯爵邸へ戻った春子、
     すなわち語り手の青年「私」の叔母(母の異母妹)について。
     語り手の性欲と、それを見透かして誘惑してくる春子、
     及び、彼女と特別な間柄の路子との三角関係が描かれる。
     春子と路子、双方に惹かれ、
     彼女らの間に割って入りたいと思う「私」は、
     そのために与えられた女物の浴衣を纏ったり
     化粧の真似事をしたりして、女に近づくことを要求されるのだった。
     基本設定がまだるっこしいが、
     それも春子と関係を持ったり路子を想ったりして悶々する
     「私」=「宏(ひろ)ちゃん」(19歳)の揺れる心情を
     表現するのに必要だったのかもしれない。

    「真夏の死」
     有能で高給取りの夫・勝と三人の愛児に囲まれて
     何不自由のない暮らしを送る生田朝子(ともこ)は、
     子供たちと子守り役を務めてくれる夫の妹・安枝と共に
     伊豆の海岸付近の宿に泊まった。
     しかし、朝子が昼寝している間に長男・長女が溺死し、
     助けようとした安枝も心臓麻痺を起こして帰らぬ人となった。
     愛児を失った悲しみと罪の意識に苛まれつつ、
     周囲からの慰めの言葉に自分への思いやりが足りないように感じて
     不満を覚える朝子と、そんな妻を持て余す勝。
     だが、無事だった次男に過保護に接して暮らすうち、
     朝子は四番目の子を懐妊。
     桃子と名付けた新しい娘をも伴って、
     何故か忌避すべき問題の海へ再び赴こうと言い出す朝子。
     人は幸福に慣れると新しい刺激を求めるように、
     不幸から立ち直りかけると更なる痛手を欲するものなのか。
     治りかけた傷を覆う瘡蓋を
     痛むとわかっていてわざわざ剝がそうとするかのように。
     とはいえ、個人的な悲劇に陶酔し、
     自分をより過酷な状況に追い込もうとするタイプの人物も
     確かに存在する。

  • 【煙草】★★☆☆☆
     煙草吸ったのがきっかけで周りの世界が変わる。自分は吸わないけど、子供のころに大人っぽい何かをしたら、周りの世界が一変する感覚を味わった経験あった気がするなぁ。

    【春子】★★★★★
     序盤は歳上の叔母と年下男の情事、AVみたいな展開で興奮した。中盤から寝言で春子が「路子」とつぶやいたことから一変、恋の対象がレズビアンだと知り、主人公が翻弄される様がドキドキして面白い。
     両手に美人の主人公がうらやましい...が好きな相手がレズビアンだったら私なら諦めちゃうかな。男としてみてくれないなら好きになっても意味ないし。春子と路子の情事を見たのに最後路子に会いに行く根性すげー。
     「この唇ではない、この身体ではない」すごく共感できた。私も女とキスや身体を重ねた時、相性が悪いとこんな風に思うことがある。なんかフィーリングで一瞬で分かっちゃうんだよね。

    【サーカス】★★★☆☆
     2人の少年少女の事故を願う団長がドSっぽい。下で死んでる少年と群衆の中に、自ら飛び込む少女の度胸がすごい。悲劇も含めて一つの作品になった感じ。団長は大満足だろうなぁ。

    【翼】★☆☆☆☆
     互いに相手に翼があると信じてる発想がよく分からなかった。小さい子供がそう言うなら分かるけど、2人とも子供ってわけじゃないから違和感。
     爆撃された葉子が両手を羽ばたかせる動作が絵画のようで美しい。首がないのにグロさを全く感じない場面。

    【離宮の松】★★★☆☆
     子連れってだけで恋愛のチャンスを失うよね。もし陸男と出会った時に子供いなかったら、恋人になれた可能性もあるだろうし切ない。
     最後美代が子供を陸音に預けて遠くへ逃げるのは清々しい。背負うもの彼女の人生はこれから始まりそう。

    【クロスワードパズル】★★★★☆
     最後は読者に想像させる終わり方。奥さんは回想の女と同一人物なのか別人物なのか気になる。奥さんは不細工で、過去の女は美人な雰囲気だったから別人なのかな。それに一ヶ月返事しないでいきなりすぐ結婚ってのも考えにくい。それとも返事来ないで意気消沈してた主人公に新たな別の出会いがあって傷を癒してくれたとか?どちらにせよ同一人物か否かは想像が膨らむ。
     
    【真夏の死】★★★☆☆
     真夏のギラギラした熱いイメージとは裏腹に、ジメジメした暗い作品。子を2人も失った母が立ち直らんとする姿が苦しい。自分は大切な人を失ったことはないけど、何かに熱中して気を紛らわすのではなく、時間をかけてゆっくり立ち直ってくのが大事ってのは分かる。ショックな出来事も時間が解決してくれた。最後桃子を連れて海を眺めながら、2人の子供を待ってたんだろうか。

    【花火】★★☆☆☆
     顔見るだけで大金もらえるって、一体男と大臣になにがあったんだ。大臣が実は男好きで男と寝たことあって口止め料的な感じだったのかな。

    【貴顕】★☆☆☆☆
     文章も話の流れも分かりづらい。ついていけず途中で残念。あと自分が絵画に全く興味ないのも惹かれなかった要因かも。

    【葡萄パン】★★☆☆☆
     ゴーギが女とやってる最中、ジャックが葡萄パンを食べながら片手で足を持ち上げるのがシュールで想像すると笑える。友人が隣でやってるのに食欲なんか湧かないわ。
     あんまり驚いた様子はなかったし、ゴーギが女を連れ込んで手伝うのは初めてじゃなかったのかな?

    【雨の中の噴水】★★★★☆
     女の涙を噴水で打ち消そうとする男の発想が面白い。泣いてる女のめんどくささが伝わってくる。別れを切り出し勝ちを確信した男が、最後女の一言に負けるのは意外な展開で驚いた。
     あの後2人は何もなかったようにヨリを戻したんだろうか? だとしたら女の方が一枚上手ってことになる。全て計算済みだったとしたら恐ろしい女だ...。

  • 自選の短編集といえば「憂国」が強烈だが、「春子」もお気に入り。男色ならばお手のものの三島由紀夫がレズものを描くとこうなるのか。むせかえるような花の匂い漂う雰囲気、妖艶ですな

  • (2023/12/03 3.5 h)

  • 初めて読んだ三島由紀夫の作品。
    少し私には難しかった。

    「真夏の死」は水難事故で子を亡くした母親の描写が事細かく書かれている。
    時代背景が違えど令和の時代に読んでも色褪せない作品だと思った。

    忘れたいけど忘れられない。
    忘れようと別のものに没頭しても忘れるこのに罪悪感を感じる。

    この母親の描写が本当に切ない。

  • 貴顕が特に印象に残った。
    語り手(三島由紀夫)の亡友である柿川治英(徳川分家の徳川義恭がモデル)の短編。

    柿川は絵画の収集や鑑賞を好んでいたが、浮世離れした振る舞いや、自ら創作した芸術作品に対する周囲からの酷評を意に介さない態度など、なぜか私のことを言われているような気がしてしまった。

    当然、私は柿川のような高貴な家柄でもなければ絵画の知識も未熟だが...

    中島敦の山月記に出てきた「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」のフレーズを読んだとき、お前は俺か!と感じたが、この短編からも同じ感情を抱いた。

  • けっこう、わかいときに、きんかくじをよんだ!おとこのこは、とうじ、これもいいだろう?と、のりきに、このほんもすすめだが、むずかしそうだったので、よめなかった!しかし、きいしよでかいてあるか、かんごがつかわれているかけひきくらいは、すっいして、あながち、たんじゆんに、なにものも、とわれやすく、くちするめそうのように、あしかせ、すぼめせちがらくとらえやすすぎてはだめなんだと、がっかりした!にんげんの、にんじゆつせいやら、きもったまのあたまうちおごやら、ないがしろに、ないりにしきのにたんらくわほうにどくさいだめ

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著者プロフィール

本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。ちくま文庫に『三島由紀夫レター教室』『命売ります』『肉体の学校』『反貞女大学』『恋の都』『私の遍歴時代』『文化防衛論』『三島由紀夫の美学講座』などがある。

「1998年 『命売ります』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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