- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101053417
作品紹介・あらすじ
凄惨な事故死を遂げた郁美。その葬儀を機に、大人になった幼なじみ四人が再会した。小学生の頃の郁美は、仲間たちそれぞれの願いを叶えるため、雑木林でおまじないの儀式を行なっていた。彼女の死を境に、儀式に参加した四人は不気味な影に悩まされ、おぞましい事故や原因不明の災厄に見舞われる。無邪気な遊びに潜む恐ろしい罠とは――平穏な日常が暗転する、絶望に満ちたオカルトホラー。
感想・レビュー・書評
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霜月透子『祈願成就』新潮文庫。
初読みの新人作家。創作大賞2023新潮文庫nex賞を受賞した最凶イヤミス&オカルトホラー。
スティーヴン・キングの初期作品のような雰囲気があるのだが、ネタを小出しにし過ぎたせいか、展開にキレが無く、もう少し恐怖を掻き立てるような直接的な表現をしても良かったのではないかと思った。
プロローグに描かれる坪内郁美の壮絶な事故死から物語は始まる。その葬儀に集まった4人の幼馴染。小学校時代、郁美は4人の仲間たちの願いを叶えるために雑木林の秘密基地でお呪いの儀式を行っていた。
郁美の死を堺に儀式に参加した4人に怪しい黒い影が忍び寄り、恐ろしい事故や原因不明の災厄に見舞われる。唯一、お呪いの儀式で願いをかけなかった瀬尾実希子は幼馴染で婚約者の岩本健二の命を救おうと郁美の行った儀式の秘密を探ろうとする。
本体価格630円
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怖くなかった。人を呪わば穴二つ、もしくは願いには代償が必要なんだよ、っていう話。超常的なことも起こるんだけど、脈絡がなくてそれが何なのかわからない。わからない故の怖さっていうのもあるにはあるんだけど、わからなすぎて怖くない。結局誰も立ち向かわないので、よくわからないまま蹂躙されて終わる。
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なんとも後味悪い不気味な感じが残った…怖くはないけと薄気味悪い雰囲気がずっと付き纏っていた…何故対価に時間ロスがあるのか?なんとなくスッキリしない…。
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事故死を遂げた郁美の通夜をきっかけに再会した幼馴染みたち。彼らは不気味ななにものかの存在に脅かされていた。子供の頃の無邪気な「おまじない」がやがて、惨劇となって彼らに降りかかる。じわじわと恐怖が迫るホラーです。
「おまじない」というと可愛らしく感じますが、結局のところ「のろい」と同義なのですよね。遊び半分でも手を出してはいけません。おまじないや呪詛に通じ「魔女」と呼ばれていた郁美。彼女の願うことは決して邪悪なものではなく、ただ友達のためを思っていただけなのに……恐ろしさと同時に切なさが胸に迫ります。 -
うーーん。
設定は悪くないのに
あまり怖くなかったのと
呪いの解釈が適当で次々対価を払っていくのだけど
もっと色々な対価があってもよかったし
なーんかもうちょっとできなかったかなあ
と思った -
2024/6/8 読了