- 本 ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101053615
作品紹介・あらすじ
都内にある木造2階建て一軒家。1階に大家のおばあさんが住み、2階を芸人の「僕」が間借り生活中。上品な大家さんの挨拶は「ごきげんよう」、好きなものは伊勢丹とNHKと羽生選手。誕生日にはおはぎにロウソクでお祝いをし、強風の日には飛ばされないよう支え合ってランチへ……。日本中がほっこり泣いて笑った、手塚治虫文化賞短編賞受賞の大ヒット日常マンガ。カラーイラスト8P収録!
感想・レビュー・書評
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2018年「手塚治虫文化賞」短編賞を受賞
発売当時話題となっていたのは、知っていたけど
文庫化となった事で読んでみました
大家さん87歳、ご挨拶は“ごきげんよう”
お買い物は伊勢丹
会話は、上品にしてウィットに富む
お一人様でも楽しまれたでしょうが
矢部さんとの相性が良かったですね
こんなおばあさんになりたいなあと思います
運良く一人暮らしになりましたら
空いたお部屋に、かわいい若い子を下宿させて
みるのも楽しいかもしれません -
矢部太郎『大家さんと僕』新潮文庫。
お笑い芸人の矢部太郎が描いた手塚治虫文化賞短編賞受賞の日常マンガ。
思いの外、笑えた。お笑い芸人の矢部太郎と言うと確かに容姿は面白いのだが、トークやギャグは非常に微妙であり、マンガがこれほど面白く、ほっこりするとは思わなかった。
今のこの殺伐とした時代だからこそ、こうしたほっこりするマンガは心の処方箋になるのだろう。
1階に大家の87歳になる上品なおばあさんが住む都内の木造2階建ての二世帯住宅の2階に住むことになったお笑い芸人の矢部太郎。たまにしか仕事の無い矢部は大家のおばあさんとランチに行ったり、伊勢丹に買い物に行ったりと大家と店子の関係を超えた交流を楽しむ。
矢部とトーク番組に出演した大家のおばあさんの方が笑いを取るという皮肉。矢部太郎の人柄の良さが表れるようなエピソードに笑うと同時に心が暖かくなる。
本体価格710円
★★★★★ -
いつものように本屋さんで物色していると、文庫本の新刊コーナーに平積みされていた本書『大家さんと僕』を見つけて手に取りました。
刊行当時かなり話題となっていたことは記憶していましたし、
累計135万部突破!!
ほっこり泣き笑いマンガ、待望の文庫化!!
という帯の文面にも購買意欲をそそられましたが、本書を持ってレジに向かわせた最大の要因は、「人物紹介」のページに書かれている、
大家さんと僕が出会う前も、僕はしあわせでした。でも大家さんと出会って、僕はしあわせになりました。(著者)
という文章でしたね。
直ぐに、先月読んだ『ゆうれい居酒屋』シリーズ第5弾(私の評価ではシリーズ最高傑作で間違いありません。また、著者である山口恵衣子さんも同じことを仰っているようです)に出てくる、
「奥さんはあなたの愛と誠意に出会って、幸せでした。あなたに出会わない人生より、ずっと幸せでした」
という秋穂(『ゆうれい居酒屋』の主人公)のセリフが頭に浮かびました。
さて、本書の中身についてですが、何と言っても大家さんの人柄の魅力に尽きますね。
先ず、「ごきげんよう」という挨拶が粋ではありませんか!
僕(矢部さん)も生まれて初めて「ごきげんよう」と挨拶する人に出会った、と書いてありますが、納得ですね。矢部さんよりも年上の私ですが、今までに出会ったことはありません。残念ながら、これからも出会うことはないでしょう。
また、好きなものは伊勢丹(買い物は全て)とNHKと羽生結弦で、早寝早起き(年齢からすると当然かも)、三食自炊など、僕(矢部さん)との対比や、初恋の人との偶然の再会とエピソード、とりわけ、「マジメすぎたのかしら」「もっとスレたかったわ・・・」という大家さんのセリフ(日常の大家さんとの対比)などは、とても面白くて楽しませてもらいました。
作品としては、23話で構成された文庫本で130ページ程の漫画であり、短時間で読むことが出来ますので、とてもお薦めです。
最後に、本書の解説が作家の「瀬尾まいこ」さんであったことは、ちょっとした喜びでした。 -
じんわり温かく面白かったです。
正直、あまり期待を持ってはいなかったのですが、矢部さんの描く可愛らしい大家さんとその掛け合い、他にも面白いキャラクターにどんどん引き込まれて読みました。
続編があるみたいなので、ぜひ読みたいです✨ -
適当に書いているようで、ものすごく表情や情景が思い浮かぶのが不思議。
エピソードは、どれも生活の一部を切り取ったようなたわいもないこと。だからこそ心が温まる。
この本は薄いのでいつもサスペンスや、ミステリー、殺人事件なの小説と持ち歩き、心の急速に眺めていた。どこから読んでも楽しめる。 -
芸人・カラテカの矢部太郎さんと大家さんの実際の出来事をモトにしたコミックエッセイ
大家さんの ご挨拶は「ごきげんよう」
上品で小さくてカワイイおばあちゃん
ときどき上品な毒舌で矢部さんをフリーズさせます
戦時中の話など切なくなる場面も あるけれど大家さんと矢部さんの やり取りは温かく ほんわかします
年齢は半分ほど離れているけれど大家さんと矢部さんは出会うべくして出会い親友のようにも家族のようにも思えました
最近は物騒な事件など不安なことが多い世の中ですが人を思う優しさを感じました
『大家さんと僕』は
『手塚治虫文化賞・短編賞』を受賞
矢部さんは ご飯しっかり食べてる!?と心配になるくらい痩せっぽっちやけど…
あの小さな体に芸人、漫画家、俳優など幅広い才能と優しさが詰まっているんですね -
都内にある木造2階建て一軒家。1階に大家のおばあさんが住み、2階を芸人の「僕」が間借り生活中。上品な大家さんの挨拶は「ごきげんよう」、好きなものは伊勢丹とNHKと羽生選手。誕生日にはおはぎにロウソクでお祝いをし、強風の日には飛ばされないよう支え合ってランチへ……。日本中がほっこり泣いて笑った、手塚治虫文化賞短編賞受賞の大ヒット日常マンガ。文庫特典カラーイラスト8P収録!
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とても良かったです。今こんな関係性を持てる人がどのくらいいるのだろうか。年代も生きている世界も全く違うおふたりなのだけど…
大家さんも矢部さんも「ひとり暮らし」だけど「ひとりぼっち」ではないんだなぁ。 -
詳細は、あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノートをご覧ください。
→ http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1503.html
2018年11月に 友人から 「なんか人気あるよ!」と教えてもらって 読むことにしました。
作者 矢部 太郎 さんのことは、全く知らない (TVも見たこと無い) まま、予約を待つこと2年近く。
手にとった本は、たわいもない日常の暮らしが、超ほのぼのと暖かく 親近感を覚えます。 -
矢部さんの好きなところはどんな人にも丁寧で相手を敬っているところ。よくわからないけどなんかいいっていう感じ。
大家さんが矢部さんを「素敵でした。矢部さんが舞台にたっているだけで、ペーソスというか哀しみがあって…」と評したエピソードがすごい好きで、矢部さんの滋味深い存在そのものと、大家さんのしゃれた感性がものすごく好き。
今まで買いそろえてきた紙の本は終活も考えて機会があるたびに処分をしているんだけど、この本はどうしても手元に置きたくてずっと本棚にそっと挟まっています。
著者プロフィール
矢部太郎の作品






ほぼ無料快活Club化
本、処しなきゃあ良かったかな٩( 'ω' )و
ほぼ無料快活Club化
本、処しなきゃあ良かったかな٩( 'ω' )و
BLはないですけどね。
BLはないですけどね。