嵐・ある女の生涯 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1969年1月1日発売)
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本 ・本 (281ページ) / ISBN・EAN: 9784101055022

感想・レビュー・書評

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  • 店…みんな絶望的と言っていたけど、わたしは希望の残る終わりかただと思う。
    自分のことを思って泣いてくれる存在があれば、とりあえず良い人生だよね。

  • 私小説的短編集。表題にもなっている”或る女の生涯”は著者の実姉が主人公で、一人称で語られる臨場感がすごくいい。

  • ある女の生涯。
    主人公のモデルは藤村の姉。
    そしてこの小説は、彼女が60歳ころから亡くなるまでの話で、
    すでに夫も息子もなくしていた時のものです。


    藤村とその4人の子供たちの様子について描かれています。
    最後は二男が、長男の農業を手伝い、また絵を描くために田舎へ行くところで終わります。

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著者プロフィール

1872年3月25日、筑摩県馬籠村(現岐阜県中津川市馬籠)に生まれる。本名島崎春樹(しまざきはるき)。生家は江戸時代、本陣、庄屋、問屋をかねた旧家。明治学院普通科卒業。卒業後「女学雑誌」に翻訳・エッセイを寄稿しはじめ、明治25年、北村透谷の評論「厭世詩家と女性」に感動し、翌年1月、雑誌「文学界」の創刊に参加。明治女学校、東北学院で教鞭をとるかたわら「文学界」で北村透谷らとともに浪漫派詩人として活躍。明治30年には第一詩集『若菜集』を刊行し、近代日本浪漫主義の代表詩人としてその文学的第一歩を踏み出した。『一葉舟』『夏草』と続刊。第四詩集『落梅集』を刊行。『千曲川旅情のうた』『椰子の実』『惜別のうた』などは一世紀を越えた今も歌い継がれている。詩人として出発した藤村は、徐々に散文に移行。明治38年に上京、翌年『破戒』を自費出版、筆一本の小説家に転身した。日本の自然主義文学を代表する作家となる。

「2023年 『女声合唱とピアノのための 銀の笛 みどりの月影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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