家 下 改版 (新潮文庫 し 2-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101055060

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  • ▼二度と読み直そうとは思わないけれど(笑)、読んで良かったと思える話。家族という血の繋がりの、親密な暖かさと黴くさい湿っぽさが、懇切丁寧で(一見すると無駄で)細緻な描写の一つ一つによって、意味を立ち上がらせていく。自分もその一家を見ながら老いたような気分になった。▼お種さんのラストシーンにホロっときた。▼でもあの序盤の、誰がどういう関係かわからない状態だけはどうにかして戴けまいか。改定するなら家計図希望。(08/1/19読了)

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著者プロフィール

1872年3月25日、筑摩県馬籠村(現岐阜県中津川市馬籠)に生まれる。本名島崎春樹(しまざきはるき)。生家は江戸時代、本陣、庄屋、問屋をかねた旧家。明治学院普通科卒業。卒業後「女学雑誌」に翻訳・エッセイを寄稿しはじめ、明治25年、北村透谷の評論「厭世詩家と女性」に感動し、翌年1月、雑誌「文学界」の創刊に参加。明治女学校、東北学院で教鞭をとるかたわら「文学界」で北村透谷らとともに浪漫派詩人として活躍。明治30年には第一詩集『若菜集』を刊行し、近代日本浪漫主義の代表詩人としてその文学的第一歩を踏み出した。『一葉舟』『夏草』と続刊。第四詩集『落梅集』を刊行。『千曲川旅情のうた』『椰子の実』『惜別のうた』などは一世紀を越えた今も歌い継がれている。詩人として出発した藤村は、徐々に散文に移行。明治38年に上京、翌年『破戒』を自費出版、筆一本の小説家に転身した。日本の自然主義文学を代表する作家となる。

「2023年 『女声合唱とピアノのための 銀の笛 みどりの月影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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