藤村詩集 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101055169

感想・レビュー・書評

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  • 美しい日本語が並んで
    それも韻を踏んでいる
    そのためなのか色んな漢字の読み方があった

    poemよりlyricみたい
    今にも歌声が聞こえそうになることも何度かあったけど
    メロディはない
    言葉の本当の意味を理解するのも難しそうで
    それらに対する意識がシャボン玉みたいに
    次から次に出てきては飛んでいって消えた

    「小さな経験がすべて詩になつた。何を見ても眼がさめるやうであつた。新しい自然、新しい太陽、そして新しい青春。」

    新しい太陽、きっと明るい日のことだ
    そう強く信じることをずっと努力してたい

  • 藤村詩集にインスピレーションを受けたのでポエム書きます
    「いつか新生の歌」

    実りの秋は白昼夢
    凍てつく冬は夜の夢
    秋に夢見た少年少女は
    冬に身体を寄せ合って
    若葉の春を待つのです
    凍えて死ぬ子の亡骸は
    雪解け涙にさらわれて
    山のむこうの海のはて
    まだ見ぬ夢のかげろうさ

    おわり

  • 藤村詩集
    (和書)2011年04月15日 22:46
    1968 新潮社 島崎 藤村


    詩というのはいいなとこのごろ思う。詩を少しもたらすことができたら素晴らしいだろう。気負わず読める。結晶を楽しむことができる。素晴らしい体験となるだろうと思う。

  • 詩集の嗜み方がよくわからない。昼には昼に遊ぶべし 夜には夜に遊ぶべし。この二文は好きだなと思った。

  •  『まだ上げそめし前髪の林檎のもとに見えし時』の「初恋」などが収録。読む度にコタツで寝落ちた悪魔の書。感性が合わないようだ。

  • まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思うひけり (初恋) なんともういういしい抒情ですね(^-^)

  • 「初恋」が読みたくて買った一冊。やっぱり藤村は恋に関する詩が熱い。

  • 昔読んだ小説の中で出てきた「椰子の実」

    詩をすべて読んでみたくて購入。

    大好きな詩です。

  • 改めてこの時代の詩人の言葉に対する感性を思い知る。
    戀という言葉の愛らしく、美しいこと。
    この感性を日本人が失いつつあることを惜しむ。

  • 高校時代、文芸部の友達のまだあげそめし…を暗唱しあっていたのが懐かしい。今でも暗唱できる。
    全部は読んでいないが、本棚の1番触るところに置いてあって折に触れては適当にページを広げて読む。読んだら音読もする。楽しい。

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著者プロフィール

1872年3月25日、筑摩県馬籠村(現岐阜県中津川市馬籠)に生まれる。本名島崎春樹(しまざきはるき)。生家は江戸時代、本陣、庄屋、問屋をかねた旧家。明治学院普通科卒業。卒業後「女学雑誌」に翻訳・エッセイを寄稿しはじめ、明治25年、北村透谷の評論「厭世詩家と女性」に感動し、翌年1月、雑誌「文学界」の創刊に参加。明治女学校、東北学院で教鞭をとるかたわら「文学界」で北村透谷らとともに浪漫派詩人として活躍。明治30年には第一詩集『若菜集』を刊行し、近代日本浪漫主義の代表詩人としてその文学的第一歩を踏み出した。『一葉舟』『夏草』と続刊。第四詩集『落梅集』を刊行。『千曲川旅情のうた』『椰子の実』『惜別のうた』などは一世紀を越えた今も歌い継がれている。詩人として出発した藤村は、徐々に散文に移行。明治38年に上京、翌年『破戒』を自費出版、筆一本の小説家に転身した。日本の自然主義文学を代表する作家となる。

「2023年 『女声合唱とピアノのための 銀の笛 みどりの月影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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