友情 (新潮文庫)

  • 新潮社
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レビュー : 446
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101057019

感想・レビュー・書評

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  •  青春小説として名高い本作。内容に関してはたくさんの方が書いておりますので、別の点で感動したことを。
     武者小路実篤の本は初めて読みましたが、文体があまりにも読みやすく驚きました。志賀直哉と著者との関係や『白樺』の創刊について、日本史で軽く触れたという学生は多いかと思いますが、私自身もそれは日本史の一部として、遥か古典のように感じてしまっていました。
     ですが本書を開いてみると、学生がみんなでピンポンをしたり海へ行ったり、その行動や心理など今とほぼ全く変わらない世界。本作の刊行は1947年とのことですが、たった70年そこら前の事なのだなと身近に文学史を感じました。名前に反して平明で読みやすい内容、文体ですので、純文学の入り口としてぜひ。

  • この小説は、脚本家と新進作家の二人の青年の友情と一人の女性によって、その友情に変化する話です。

  • 主人公の杉子への片思いが高まって手紙を出すが撃沈する。そして、友人の大宮に取られる。そんなお話。

  • なるほどねーーー!!!って感じの話でした。いや、正直なんかもう野島が見てられなかったです。まるで自分かと思った。こういうとこある。思い込みが激しくて情緒不安定で、友達の言葉に一喜一憂して苦しんで。結局報われないんだよな!!!わかる!!!わかるよ!!!!!!!と思ってしまって、もうそれ以上の感情が浮かんでこなかった。

  • 杉子、おもしろい子。野島、中学生っぽい。最後は書いてる人が中学生に見えてきた。キュンタほしさに新潮文庫の100冊から買っちゃった。

  • 好意を持った女性との「交際」ではなく、「結婚」願望に視点を置いた作品。「もし、これが上手くいったら彼女と結婚できる」と全く関係ない事象に勝手に自分ルールをつける主人公の草食っぷりが読んでいて好感を持てた。

  • これは友情と愛情と運命の物語だ。一途な愛は常に叶うとは限らない。それどころか、それは友情の狭間で時に残酷な現実を突きつける。
    登場人物が友情と愛情の狭間で揺れ動くという全体の構図がありながら、その微妙な心持ちは、終盤まで描かれることはない。描かれるのは、主人公の一途な愛と、その友人の厚い友情だ。
    終盤で疾風怒濤と吐き出される登場人物の感情の中には、愛情と友情の二者択一の解決を、運命に任せてしまうという、「逃げ」が見て取れた。
    確かに、運命の前には何人たりとも逃れられないのかもしれない。

  • 20160522読了

  • 野島がんばれ

  • 想像していたより読みやすく、それでいて深い。
    面白かったしそれだけで終わっていないのが良かった。

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著者プロフィール

武者小路実篤(むしゃのこうじ さねあつ)
1885年5月12日 - 1976年4月9日
東京府東京市麹町区(現・千代田区)生まれの小説家・詩人・劇作家・画家。ある時から「むしゃこうじ」と当人が自称しているが、一般的に「むしゃのこうじ」読みされている。学習院初等科~高等学科に在学し、東京帝国大学哲学科社会学に入学したが、入学初年で中退。創作活動をはじめ、1910年に志賀直哉、有島武郎、有島生馬らと文学雑誌『白樺』を創刊。これにちなみ、彼らは「白樺派」と呼称される。
1918年宮崎県児湯郡木城村に「新しき村」を建設。その後も多くの創作活動に勤しんだ。1951年、文化勲章を受章。1976年4月9日、尿毒症で逝去。
代表作に、『お目出たき人』『わしも知らない』『幸福者』『友情』『人間万歳』『愛と死』『真理先生』など。

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