お目出たき人 (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 89
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  • 本 ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101057149

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが気になっていて、いつか読もうと思ったまま21世紀。気掛かりがひとつ解決。

  • 私の読書嫌いを変えてくれた武者小路実篤が久しぶりに本屋さんで目に入ったので購入しました。
    もう、さすが!この主人公の童貞感、身勝手さが武者小路実篤作品だったな〜と思い出しました。不気味で気持ち悪いところもあるけど、決して嫌にはならないからおもしろいです。タイトルの通り、見事なお目出たき人でした。
    作者はどういう感覚でこういう物語を書いていたのか気になります。

  • おめでたい主人公が私に似ていて面白かった

  • 片想いのすすめ。
    てゆうか片想いよ、すすめって感じ。Go ahead!

  • 「自分は女に餓えている」
    なんて潔い言葉でしょうか。妄想が妄想を呼び、まさにお目で出たき人ではありますが、なんだか応援したくなってしまう。どうなるの?どうなるの?と最後まで楽しかった!

  • 何かどこかで紹介されていた本である。昔読んだ気でいたが読まなかったのかもしれない。鶴という近所の女性は自分と結婚すると思って、その鶴のことばかり思っているお目出度い人である。

  • まさに恋は盲目、どんな些細な事象も都合よく解釈し、自分にとっての理想を妄想として膨らませる、まさに狂気、恐怖すら感じるのは現代的な感覚なのか、あるいは。

  • まさに恋は盲目、どんな些細な事象も都合よく解釈し、自分にとっての理想を妄想として膨らませる、まさに狂気、恐怖すら感じるのは現代的な感覚なのか、あるいは。

  •  主人公の身勝手な恋の失恋までの物語。題名の通り主人公はおめでたき人、過ぎる。
     しかも、その割には自分で動く事はなく、グダグダしてて何の進展もしない。人に頼ったりする。そしてその結果次第でその人にいちゃもんをつけたりする。憤慨ですね。
     でもそれが面白い。グダグダがあったからこその後半の高揚感があった。
     また、本編後に本編主人公が書いたと考えながら読む物語が幾つか入っていて、その描写はすごく面白かった。
     総じて、憤慨だった。

  • 2022.04.23 朝活読書サロンで紹介を受ける。200回記念。自分は女に飢えている。一目惚れ。話したこともないのに結婚を申し込む。

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著者プロフィール

東京・麹町生れ。子爵家の末子。1910(明治43)年、志賀直哉らと「白樺」を創刊、「文壇の天窓」を開け放ったと称された。1918(大正7)年、宮崎県で「新しき村」のユートピア運動を実践、『幸福者』『友情』『人間万歳』等を著す。昭和初期には『井原西鶴』はじめ伝記を多作、欧米歴遊を機に美術論を執筆、自らも画を描きはじめる。戦後、一時公職追放となるが、『真理先生』で復帰後は、悠々たる脱俗の境地を貫いた。1951(昭和26)年、文化勲章受章。

「2023年 『馬鹿一』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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