真昼の花 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2004年8月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784101058221

感想・レビュー・書評

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  • 自分の暮らしに少なからず影響を与える兄を持つフリーター女子の話2編。ちょっと危ない感じの行動には理解に苦しむものの引き付けられた。

  • 読みっぱなしだったので再読。
    発行年から考えると最初に読んだのは20代後半の頃だったはずだが、同世代の女性を主人公にしたこの2編に共感できなかったものか、印象が薄い。
    海外を放浪する兄を探すという名目で旅に出て、はっきりとした理由もなく海外を放浪し続ける女性と、家庭を持った兄を不思議な思いで見つめる、マンションの一室で一日中一人きりで電話番をするのが仕事の女性。
    彼女たちのモラトリアムは必然なのか偶然なのか。確かに共感とは違う視点で読んでしまう。

  • 久しぶりに読み応えのある文章を読んだ。
    現実と幻想の世界が両立していて奇妙で面白い。
    さすが文章がうまい

  • パックバッカーの孤独と不安。それを上回る自由であるという日常感覚。生きるということが働くということとイコールになっている現代社会からはみ出した若者の心理を描いている。こんな旅行、魅力的だがおそろしすぎてできそうにもない。

  • 真昼の花…評価はこの作品。印象的なのはバックパッカーたちが何かを求めて漂流する姿。ゆっくりと流れる時の中で南国の鮮やかな花に囲まれるうちに日本人としてのアイデンティティが濃くなっていくように読めた。
    地上八階の海…赤ちゃんの力なのか母や兄との距離感が近くなっていくようだ。

  • 暗いし何が言いたいのかわからなかった

  • 混沌としたあるアジアを舞台に若者の生活を描写してる。すごくリアルだった。その土地の息遣いを感じれた。

  • 雰囲気のある文章でするする読めて、残る。角田光代、このころはまだ純文よりというか、結末をつけないタイプの話を書いていたんだなあ。最初の話、なんか胸が痛いです。

  • 【本の内容】
    行方不明の兄を追うようにしてアジアの国へ来た私。

    闇両替で所持金のほとんどを失い、一日パン一個で食いつなぎ、安宿をシェアして、とうとう日本企業の前で物乞いを…。

    帰る気もなく、行くあてもなく、いったい今ここで何をしているのか。

    それでも、私はまだ帰らない、帰りたくない―。

    若いバックパッカーの癒しえない孤独を描く表題作他一篇を収録。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    生きていること、そして生きていくことの途方のなさを、上手に人に話すことができない。

    だから、角田光代の小説を読むと少し安心する。

    僕が語ることのできなかった「あの感じ」がいつもそこにはあるからだ。

    無意味に焦ってみたり、急に不安にかられてみたり、意図に反してドギマギしたり、日常生活というやつはなんだかひどく落ち着かない。

    それなのに、いかにも手慣れたものとして「毎日」を扱ってしまう。

    そんな自分にふと気がついた時、本書を手にとってみてほしい。

    「あんた、何やってんの?」。

    そんなオオバくんの問いが怖い。

    怖いからこそ、必死に何かをやっているふりをしてしまう。

    何かを目指しているふりをしてしまう。

    しかし実のところ、何やっているんだろう……という呟きから何かが始まっていくのではないか。

    生きていくことに途方に暮れてしまっている誰かの背中をそっと押してくれる、そんな力を持った小説である。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 旅は道連れ

  • 兄を探しているのか放浪しているのか、目的の定まらないバックパッカー。真昼の花
    母と兄夫婦の住むマンションに行く主人公。身内との微妙なバランス関係。8階の海
    短編2本

  • なんだか虚しい気持ちになったなー。

  • 川本三郎氏の解説に共感したので引用。
    「角田さんの文章は、最近の若い作家にありがちな、奇をてらったところ、はしゃいだところがないのが素晴らしい。地味な主人公にふさわしく、文章も地味な良さ、落着きがある。」

  • 角田先生の作品にしてはあまり面白みがなかったです。あんまり内容も覚えていない。

  • なんだかヒロインの考えが読めなくて不気味。逞しいとも思えないし、兄との関係性もよくわからん。読み返さないやろなぁ。。

  • 女性を主人公にした短編が2編。事件が起こるでもなく、オチがあるわけでもなく、定職に就かず、自分の立ち位置が揺れているような、でも流されているわけではない女性の人生の一時期を切り取ったような物語。

    目的もなく…いや、兄を捜す…という切実ではないボヤンとした目的を保険にして、ただ日常から逃げているのかもしれない女性バックパッカーの、ちょっとどんよりとした海外での生活を描いた「真昼の花」。自分のアイデンティティを見つけられずにアルバイトをし、結婚した兄と、兄嫁と、その子供と、母親の少し疲れた日常を、他人のように見つめる女性が主人公の「地上八階の海」。

    あるある、と共感できる部分と、こんな風にどんよりとは生きたくないなと反発する部分と、なんで私はこれを読んでるのかしら…?と不思議に思う部分と、なんか、読み終わった後の後味が不思議な本でした。

    ふむ。

  • 「真昼の花」
    行方不明の兄を追うようにしてアジアの国へ来た私。闇両替で所持金のほとんどを失い、一日パン一個で食いつなぎ、安宿をシェアして、とうとう日本企業の前で物乞いを……。
    帰る気もなく、いくあてもなく、いったい今ここで何をしているのか。それでも、私はまだ帰らない、帰りたくないーー。
    若いバックパッカーの癒しえない孤独を描く。

    「地上八階の海」
    電話を繋ぐアルバイトをしている私。何かに怯える母と、人見知りの激しい姪。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    うーん……これといって特出したことのない話……
    なんだろうなぁ……
    面白くなくはなかったが、楽しかったかと言われると別に……っていう……

    何か事件を書く、というより、内面とか気持ちとかそういうのを書いてたから私はあんまり入り込めなかた。

  • どちらも少し狂気を感じます。

  • バックパッカーと電話番の女の2編。これが浮遊なのか疑問。バックパッカーに対するマイナスイメージが感じられた。読んでいて切なく苦しくなった。

  • 少し時間をかけて読みすぎた。何の理由も無いけど帰りたくないとか、立ち止まったらいけない気がする瞬間は確かにある。それと同じように動きたくても泥に足を取られたように動けないときもある。今回の作品はそんな感じを上手く書いてると思う、あぁやっぱり角田さんは上手いな。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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