星に届ける物語 日経「星新一賞」受賞作品集 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2025年2月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784101058610

作品紹介・あらすじ

求む、理系的発想力――。2013年の創設時からAIによる応募も可とする画期的な文学賞・日経「星新一賞」。その第1回から第11回までの一般部門グランプリ受賞作が1冊に! 二酸化炭素排出を抑える夢の技術の行方。宇宙エレベーターが実現した世界で、それでも自力で宇宙を目指す男の孤独な挑戦。クラスメイトの「実在」を疑う高校3年生。思いもよらぬアイデアと展開がきらめく11の奇跡。

みんなの感想まとめ

理系的発想に基づく短編小説が集められた作品集で、11編の物語はそれぞれ独特の世界観を持ち、読者を圧倒します。受賞作品は、二酸化炭素排出を抑える技術や宇宙エレベーターの実現、さらには高校生の存在の疑念と...

感想・レビュー・書評

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  • 2025年3月新潮文庫刊。藤崎慎吾:「恐怖の谷」から「恍惚の峰」へ~その政策的応用、相川啓太:次の満月の夜には、佐藤実:ローンチ・フリー、之人冗悟:OV元年、八島游舷:Final Anchors、梅津高重:SING×レインボー、白川小六:森で、村上岳:繭子、関元聡:リンネウス、関元聡:楕円軌道の精霊たち、柚木理佐:冬の果実、の2014〜2024年までの日経星新一賞受賞作品11編を収録。濃密な世界観で圧倒される話ばかり。星新一賞恐るべし。てっきりショートショートかと思ったが、そうではなく、理系的な発想に基づいた短編小説が賞のカテゴリーだとか。11編全てに圧倒される。

  • ショートショートのコンテストにしてはなんか違うなと思ったら新しいものを見いだすコンテストだった。
    『OV元年』『Final Anchors』『森で』が良かった。

  • 星新一と聞いて思い浮かべる「ショートショート」形式ではなく、理系的発想の短編小説を扱う賞のグランプリ作品集。専門用語の使用が多いけど、短いので読める。
    第9回関元聡「リンネウス」が叙事詩のようで趣深い。『みずは無間』を思い出した。

  • 星新一的なショートショートではなくがっつりサイエンスのSF。各作品の著者経歴を見てガチの理系作家と納得。「『恐怖の谷』から『恍惚の峰』へ~その政策的応用」は論文スタイルで書かれてるのが上手くオチに繋がっていて面白かった。

  • 11編の短い小説だが、えっ そんなことがあるのと驚きを禁じ得ない物語が展開される.小生も理科系で博士(工学)の学位を有しているが、ここに出てきた話はそれぞれかなり専門的なもので、読み応えがあった.宇宙エレベーターの「ローンチ・フリー」と緑化ウイルスの「森で」が特に面白かった.

  • ショートショートではなく理系トピックでの短編賞で内容は非常に濃い、ただ短編ということで全編よくできてるというよりはアイディアの種どまりな印象だった。

  • 背ラベル:913.68-フ

  •  「星新一賞」の歴代大賞受賞作品、10名11作を集めたアンソロジー。どれもさすがの面白さ&ザ・理系SFで、とても面白かったです。個人的に特に好きだったのは以下の作品。

    【「恐怖の谷」から「恍惚の峰」へ ~その政策的応用】
     初っぱなから横書き論文形式で挫折しかけましたが、腹を括って読み始めてみればこれが面白いこと! 小説としても論文としても面白く、ブラックなオチも効いていて最高でした。

    【ローンチ・フリー】
     一本の映画作品を読んでいるかのようなドラマ性の高い技術&宇宙系SF。ロマンを追う人間は、バカにされようともカッコイイものです。

    【Final Anchors】
     仮想空間におけるAI同士の調停、それも0.5秒以下という超短時間という設定が凄すぎる……! 法廷モノを見ているようでもあり、圧倒されました。

    【森で】
     おだやかな文体で読みやすいながら、収録作の中でも一番胸に来た作品。

    【リンネウス】
     関元先生の作品はこれまでにもいくつか読んでいますが、どれも文章や設定に隙が無く、美しい映像が自然と頭に浮かぶ描写が素晴らしいですね。同じく収録作の「楕円軌道~」も幻想的で素敵でした。

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著者プロフィール

ふじさき・しんご 1962年、東京都生まれ。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。科学雑誌『ニュートン』編集室に約10年間在籍。英科学誌『ニューサイエンティスト』に寄稿していたこともある。1999年に『クリスタルサイレンス』(朝日ソノラマ)で作家デビュー。早川書房「ベストSF1999」国内篇1位となる。現在はフリーランス。ノンフィクション作品には生命の起源に関連した『辺境生物探訪記』(共著・光文社新書)のほか『深海のパイロット』(同前)、『日本列島は沈没するか?』(共著・早川書房)がある。小説には『ハイドゥナン』(早川書房)、『鯨の王』(文藝春秋)など多数。



「2019年 『我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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