- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101060118
感想・レビュー・書評
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百俵の米も多くの人に分ければすぐに無くなってしまい、また食べるものに困る。しかしその米で学校を建て人々に教育をすることで豊かな社会が形成される。物事は目先のことだけでなく先のことを考えていかなくては世の中はよくなっていかないと言う教えの本だった。
よい勉強になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お金がなくて食べられないから、
お金を使って学校を作る、人を育てる!
私も人材育成頑張ります。
自分がまず育つのが先ですが。。。 -
【本の内容】
戊辰戦争で焦土と化した城下町・長岡。
その窮状を見かねた支藩より見舞いの米百俵が届けられた。
だが、配分を心待ちにする藩士が手にしたのは「米を売り学校を立てる」との通達。
いきり立つ藩士を前に、大参事小林虎三郎は「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」と論す。
「米百俵の精神」を広く知らしめた傑作戯曲。
著書の講演も収録。
[ 目次 ]
[ POP ]
明治初頭の越後・長岡藩を舞台に、人を育てることの大切さを描いた「米百俵」のエピソードはよく知られている。
ただこの戯曲の古典は、なぜか政治の動きに何度もほんろうされてきた。
戯曲と山本有三の講演は、いずれも終戦前のものだが、実は文庫になったのは、50年以上もたった2001年。
小泉純一郎元首相が、所信表明演説で触れたことをきっかけに注目を集めたのだ。
ただ、小泉ブームに乗って13万6000部とヒットしたこの本も、話題性が薄れたためなのか、06年3月に早くも絶版となった。
ところが、定額給付金の議論に絡んで、この物語は新聞やテレビで再び脚光を浴び、昨年12月に再び復刊を果たしたのだ。
定額給付金にとどまらず、派遣切りなどの問題が取りざたされる時代だからこそ、この物語が訴えかけるものは多い。
それだけに、政治絡みの“企画”として扱われるのはもったいない。
ぜひ、古典として長く読まれてほしいと思うのだが。
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
1943年(昭和18年)ベストセラー
請求記号:912.6ヤ 資料番号:010673283 -
思ったよりいまいちか。
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浦野所有。
小泉純一郎元総理大臣が所信表明演説で引用し、一躍有名になった「米百俵」も、ここのところ再び過去の遺物と化しつつありますね。ストーリーは、明治3年、明日の食事さえままならないほど荒廃した長岡藩に見舞いの米百俵が届けられたのですが、藩の学者・小林虎三郎は喜ぶ藩士そっちのけで、米を換金して学校をつくることを提案するというものです。
大切なのは、とりあえずすきっ腹を満たすことか、それとも、事業に先行投資することなのでしょうか?? -
維新後の貧しさの中、長岡藩に見舞いとして送られた米百俵を配らず、学校を建てた小林虎三郎の戯曲。
人を育てる、と言いたいことは分かる。
けれども著者の意図としては、今の時代に合わせる事はできないと思う。
定額給付金とも根本が違っているし。
先を見据えて人を育てる、という格言のみで言えばその通りかと。