日本少国民文庫 世界名作選 (2) (新潮文庫)

  • 新潮社 (2002年12月25日発売)
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感想 : 5
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  • 本 ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101060132

感想・レビュー・書評

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  • 第二巻は私の通った小学校の図書室には無かったと思う。見た覚えがない。もし見ていたら、同時期に同じ図書室でカレル•チャペックの「長い長いお医者さんの話」を(暗記するくらい繰り返して)読んでいるので、掲載されている「郵便配達の話」に反応したはずだと思う。
    現在は「長い長い郵便屋さんのお話」と呼ばれ、チェコ語の原本からの翻訳が当たり前になった。中野好夫さんの重訳では主人公名はウォーカさんになっている。"たくさん歩く"という意味を掛けたのかな。
    いずれにしてもこの物語の持つ、人を思いやる気持ちの素晴らしさ、人を愛することの美しさは変わらない。今でも全ての人•全ての子供達に読んでもらいたい。心からそう思う。

  • 企画が「路傍の石」「真実一路」の山本有三、
    編集が「君たちはどう生きるか」の吉野源三郎

    ということで、子供の未来を考えて
    真剣に編集されたものだと思います。

    短編が何編か入っていますが、たぶんこの本を読んだら、
    どれかひとつは、一度子供のころ読んだことのあるものが
    入っていると思います。

    子供のころの印象が同じかもしれないし、また違った感想を
    持つかもしれません、そういうところも好きなところのひとつです。


    私がこの本の中で特に好きな作品は
    1ケストナーの点子ちゃんとアントン、
    2チェーホフの兄への手紙
    になります。

    ケストナーの作品は、お嬢様の点子ちゃんとアントンの友情を軸にした
    お話ですが、いつ読んでもアントンが魅力的であり、また点子ちゃんが
    かわいらしく、好きな話です。
    楽しい話ながら、経済が子供たちの生活にも影響を与える、悲しさ
    、けなげさに心を動かされ、また、ファンタジーの中にリアリティを感じます。

    チェーホフの作品は、チェーホフがお兄さんに書いた手紙なのですが、
    お兄さんに対し敬意をこめつつ、たぶん放蕩をしていることについては
    しっかりといさめ、しかし、最後にはみんなで待っています、と結ぶ、
    丁寧で愛情のこもったものです。

    チェーホフがお兄さんをいさめるときに使った
    教養ある人間の条件というものがあるのですが

    その中の一節
    彼は某を助けたり、仲間の大学生のために学資を払ってやったり、
    母親に着せたりするために、夜も眠らないくらいである。

    という部分を読んで、私は
    自分もそれになりたい、もっと能動的に生きたいと思いました。
    くじけるとたまにこの作品を読み返します。

  • 郵便配達の話はかわいい小品(チャペック)

  • ・3/18 二巻目も海外の小説ばかりだ.基本的な路線は一巻と同じ.でも海外の生活や描写は子供にはあまり馴染みが無いから、想像を膨らませるのにいいのか悪いのか良くわからないな.どうだろう.これも時間さえあればあっという間に読んでしまいそうだ.
    ・3/19 最後に蜜蜂マーヤの冒険を残すのみとなった.今回のは早く読み終えそうだ.やはり子供向けの物語というのは、何かしら教訓が含まれているものが多いのかもしれない.
    ・3/19 読み終えた.ただあとがきなんかはもう夜遅くてうちで読んでたから、なんだか眠くてよくわからなかった.

  • 8歳のころ読んだけどまた読んでみたくなったのでUP

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