敦煌 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101063041

感想・レビュー・書評

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  • 井上靖が愛してやまなかった中国西域部の歴史小説。自伝的小説ではないにもかかわらす、恰も自分が見た様な描写や史実に基づくのではないかと錯覚させる手法は流石。男女間の複雑な色恋沙汰が描かれているのは、複雑な家庭事情で育った井上ならではなかろうか。

  • G.W.に読んだ。
    最後の最期、経典が発見されるまでが特に良かった。

  • 初めて読んだ井上靖さんの本。最初の数ページを過ぎたら後は非常に読みやすく、趙行徳の運命から目が離せませんでした。資料だけでこれだけの壮大な歴史物語が描けてしまうなんてすごい。映画版も、他の井上作品もぜひ味わわねば。

  • 過去読了分
    桂林旅行のとき、30時間の夜行列車の中で読破した一冊。
    昨年10月のシルクロード旅行の前に読まなかったことが悔やまれます。
    http://blog.livedoor.jp/hara_inu/archives/7664737.html

    歴史小説が大好きなんですが、活字を読み、目を閉じると
    その当時の様子が目の中に浮かんでくる。
    自分もその時代に生きたかのような錯覚に陥りません?

  • 2015/02/03購入
    2015/02/14読み始め
    2015/02/19読了

  • 名作

  • 【本の内容】
    官吏任用試験に失敗した趙行徳は、開封の町で、全裸の西夏の女が売りに出されているのを救ってやった。

    その時彼女は趙に一枚の小さな布切れを与えたが、そこに記された異様な形の文字は彼の運命を変えることになる…。

    西夏との戦いによって敦煌が滅びる時に洞窟に隠された万巻の経典が、二十世紀になってはじめて陽の目を見たという史実をもとに描く壮大な歴史ロマン。

    [ 目次 ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 自分の中で西域ブームが再熱して、再読。
    主人公(男)が1人の女をダシに2人の男を誑かす話。人生狂わされたよね〜!
    陽関行きたい。

  •  西夏は宋の時代にシルクロードの始まりである敦煌を滅ぼし自国を樹立。元に滅ぼされるまでの数百年の間、西夏文字を持つ国として存続した。漢人は敦煌が滅ぼされる時に万巻の経典を洞窟に隠す。そして、20世紀に現代の人々がその経典を目にすることになる、世紀の大発見であった。ストーリー仕立ての大河ロマンは感動的である。

  • 行徳と歩む雄大な旅。臭い言い方だが、ロマンがある。彼の作品は、主人公と共に人生を共にしているようで、好き。砂漠を行き来し、戦場を生き抜いた男のろまん。

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著者プロフィール

井上 靖 (1907~1991)
北海道旭川生まれ。京都帝国大学を卒業後、大阪毎日新聞社に入社。1949(昭和24)年、小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950(昭和25)年43歳デビュー。1951年に退社して以降、「天平の甍」で芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞(1969年)、「孔子」で野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章。現代小説、歴史小説、随筆、紀行、詩集など、創作は多岐に及び、次々と名作を産み出す。1971(昭和46)年から、約1年間にわたり、朝日新聞紙面上で連載された『星と祭』の舞台となった滋賀県湖北地域には、連載終了後も度々訪れ、仏像を守る人たちと交流を深めた。長浜市立高月図書館には「井上靖記念室」が設けられ、今も多くの人が訪れている。

「2019年 『星と祭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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