こんなふうに死にたい (新潮文庫)

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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101064123

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤愛子を読む必要があり、読了。『冥途のお客』や『私の遺言』系の霊的体験を書いた本。アトランダムに読んでいたけれど、『こんなふうに死にたい』が1987年刊で『冥途のお客』(2004年)や『私の遺言』(2002年刊)よりずっと前。著者の霊的体験について、いろいろなエピソードが描かれている。精神力に感服する。
    それでふと思い出したのが、父君の佐藤紅緑の『ああ玉杯に花うけて』を中学時代に読んだこと。いさましくて、気持ちが高揚して夢中で読み終えた。筋は全然覚えていないけれど。その系譜がここに…と思うと、彼女の意気軒昂なところは血筋かと。
    次は『晩鐘』を読みたい。

  •  佐藤愛子さんは、昭和50年、51歳の時に北海道の人口2万人足らずの牧場と漁港の町、浦河に五百坪の土地を購入し別荘を建てたそうです。深夜、屋根の上で人が歩く足音、その正体は? 霊能者三輪明宏氏に電話すると「アイヌ民族の古戦場だった場所で、成仏できない霊がうようよしてると」佐藤愛子「こんなふうに死にたい」、1992.12発行。霊体験を綴ったエッセイとのこと。霊体験については興味の対象外なので、内容はパスしました。

  • 様々な霊体験を真っ向から否定することを改める気持ちになる。きっと体験できる人は、頻繁に出くわすのに、体験した記憶のない人は、今後も体験できる術を知らないからである。死を考えることは生を考えることにつながる。納得できる生き方をしたいものである。2019.12.11

  • 死後の世界を分析していて面白かった

  • 佐藤さんの心霊体験がかかれた本。先祖の霊、前世など興味深い。成仏できるかできないかは本人の心一つなのかもしろない。

  • あとがきが河合隼雄と美輪明宏。これだけでも価値あり。

  • 「90才なにがめでたい」を読んで佐藤愛子さんの本が読みたくなった。
    ネットで佐藤愛子さんと小児科医の方との対談が載っていてこの本がきっかけで美輪明宏さんとも知り合う事になったと聞いて読む事にしました。面白く読みました。別荘を買った経緯や心霊現象などとの取り組み方が佐藤愛子さんらしくて、外野で何を言われても気にしない強さが皆に頼もしいと思われている所以なのでしょう。
    こんなふうに死にたいは、裏を返せば「こんなふうに生きたい」という心の現れではないかと思いました。

  • B.ずっと前にアンアンだったかノンノだったか
    雑誌に連載されていたエッセイの、アイヌのエピソードをなんとなく覚えていて、職場でその話が出た時に、本を持ってるという人がいて、貸してもらって読んだ。

  • 暗くなる

  • 佐藤愛子さんは、幾つかの著作本に心霊体験について書かれており、美輪明宏氏や江原啓之氏とも繋がりがあることを知って興味を持ち、まずはこの本を読んでみた。豪胆な性格で人以上に心霊やあの世は信じていなかったのに、北海道に別荘を建ててから毎日のように心霊体験をするようになり、美輪さん達との出会いや、父親や親友の川上宗薫の死を目前にして認めざるを得なくなる経緯が分かる。そんな世界があるにしても、自分らしく生きるに変わりないことは共感する。あとがきは河合隼雄氏と美輪明宏氏だが、美輪さんの文章は読み応えがある。

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著者プロフィール

大正12年、大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年、『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞を受賞。昭和54年、『幸福の絵』で第十八回女流文学賞を受賞。平成12年、『血脈』の完成により第四十八回菊池寛賞、平成27年、『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞を受賞。平成29年4月、旭日小綬章を授章。近著に、『こんな老い方もある』『こんな生き方もある』(角川新書)、『破れかぶれの幸福』(青志社)、『犬たちへの詫び状』(PHP研究所)、『九十歳。何がめでたい』(小学館)などがある。

「2018年 『新版 加納大尉夫人 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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