楽園に酷似した男 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2007年12月21日発売)
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感想 : 6
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  • 本 ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101064239

感想・レビュー・書評

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  • 一段落まるごと句点なしで一気に一文読ませるという手法が最初から最後までえんえん続くんですが、これが実に上手いので、どんどん読んじゃえます。清潔で小洒落た女流作家も悪くないですけど、こういう、ザ・女の業、みたいな部分をガンガン出してくる人は逆に貴重というか、とても面白いと思いました。

  • さほど分厚い本でもないのに、
    1日では読めず、三日間を要してしまった。
    読点がなく、読むのに疲れるからだ。
    すでにメディアで流れ知られている作者の性生活。
    そんな私小説も嫌いではないが、
    とにかく内容よりも読みずらさが優先されてしまい、
    疲れる文体であることは否めない。

  • 1/31 中村うさぎと仲がよいと聞いていたけど小説をちゃんと読んだのは初めてかもしれない。同じ壊れているでもこちらはちゃんと芸術家だなあと思った。修辞まみれの読点のない文章が耳障りでないのは読む人のリズムを考えて書かれているから。そのリズムの世界にはまった3日間。なんか知らずとはまった。

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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