hu-tarouさんの感想
2015年11月6日
この小説は、著者自身のアメリカでの話です。また、旅行記風になっていますので、各章が短編となっていますので読みやすい上に、その章にも題がついていますのでどこから読んでもいいものとなっています。
(ながい・かふう)1879-1959 東京市の現・文京区小石川生まれ。官僚のち実業家の父・久一郎の長男で、早くから江戸・東京の落語、歌舞伎、戯作などに親しむ。文学を志し、広津柳浪に師事して作家活動を始めるが、父の意向で実業を学ぶため1903年からアメリカ、フランスに渡る。帰国後その体験をもとに『あめりか物語』『ふらんす物語』を上梓、注目を集める。実業家となることなく、1910年慶應義塾大学の教授に就任、「三田文学」を創刊。1916年に大学を辞してからは、『濹東綺譚』をはじめとする作品のみならず、実生活も江戸戯作者のごときであった。そのさまは1917年以降の日記『断腸亭日乗』に詳しい。 「2024年 『小説集 蔦屋重三郎の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」