東京夜話 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 1400
レビュー : 173
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101069258

感想・レビュー・書評

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  •  「ぶらんこ乗り」「麦ふみクーツェ」以降の作品の、底のほうに漂うかなしみの空気と底抜けのやさしさに目がはなせなくなっていたのだけれど、これは「ぶらんこ乗り」以前、幻のデビュー作とのこと。読んでいるときに感じる、しんとした静けさはこの短編集にはないけれど、ぐっとひきこまれるような世界は変わらない。身近な街が次々と出てきて、きょろきょろと興味深げに目が動き出す。読み手が自分では行けない方へ、ずんずん進んで行く。それを追いはじめると、もうやめられない。知っているあの街の片隅で、こんなことが起こっていたら。突拍子もないのに、あの街だからな、と妙に納得したりする。いろんな人、いろんな街、いろんな暮らしがぎゅうっとつまった東京で、でもどんな街でも「ぼく」は飄々と暮らしていく。ぺたぺた歩いて立ち止まって、そんな「ぼく」の姿を想像しながら、この話が次はどこで語られるのだろうかと、わくわくしながら待っていたい。

  • いしい しんじさんの本は基本的にはすごく好きなのですが、これは…。そういうこともありますよね。

  • 装丁が気に入ってジャケ買いした1冊。ちょっと不思議ないしいしんじワールド満載の短編集。

  • この人の考える"おはなし"がだいすき。

    現実とつながっているようでつながってない、これが小説だと思う*

  • いしいしんじ与太話全開の短編集。わりとやりたい放題。心地よい読後感です。
    「クロマグロとシロザケ」が好き。

  • クロマグロとシロジャケの話は大好きだ

  • 久しぶりに、小説の醍醐味を感じた。
    現実とリンクするのと同時に、
    イマジネーションが広がり、
    違う世界につれていってくれる。

    昔私は指輪物語とかハリーポッターとか好きだったけど、
    今は大人になり(?)SFとはちょっと離れたところにいた。

    恋愛小説とか、現実に近い話を多く読むようになった。

    でも、この小説は現実離れしてるのに、現実だからすごくいい。

    あまりのよさに、一気に読んでしまったけど、
    一話一話味わって読みたい。

  • いしい作品の世界感が好き。
    宮沢賢治を彷彿とさせる。

  • 天使がジェット気流に乗った話がだいすき!
    かわいくて泣けた。魅力的ってすてきな言葉だなあ〜。
    ちょっとハルキに似てるよね?言葉の選び方と文節の表現の仕方がすきだよ。

  • 『魚のおろし方を学ぶ速度で』、『クロマグロとシロザケ』、『お面法廷』

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著者プロフィール

いしいしんじ
1966年、大阪生まれ。京都大学文学部卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。
2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞、
16年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。
そのほか『ぶらんこ乗り』『ポーの話』『四とそれ以上の国』『海と山のピアノ』など著書多数。
趣味はレコード、蓄音機、歌舞伎、茶道、落語。

「2019年 『マリアさま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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