アルプスと猫 いしいしんじのごはん日記 3 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2010年5月28日発売)
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本 ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784101069296

感想・レビュー・書評

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  •  いしいしんじさんのWEB連載「いしいしんじのごはん日記」の3作目。2005年10月1日から2006年9月30日まで。
     2004年8月、筆者いしいしんじさんと園子さんが結婚なさった。その後、いしいさんの三崎の家はそのままに、園子さんが染めと織りを修行している工房のある松本と行き来しながら暮らす。
     いしいしんじさん、奥さんの園子さん、大阪のご両親などなどご家族の方や松本の人々、三崎まるいちをはじめとする三崎の人々、いしいさんのもとを訪れるたくさんの人々との四方山話。それから次々出てくるまぼろしの猫やロバや女子高生ユッコなど本当にいるんだかよく分からない登場人物(笑)。
     いしいさんと園子さんのもとに待望の「猫」が。

     自分でも感想書いていてよく分からないや(笑)。さまざまな出来事がいしいさんのフィルターを通して、摩訶不思議な日記になっています。文章のクセがすごい。でも慣れてくると止められない。

     ごはん日記だからして、毎日の食事もすごい。品数多い。園子さんも作るがいしいさんも作る。旨いものの話を読んでいるだけでいいなあ、うらやましいなあとなる。松本のデラウェアが三崎のめといかなどに化けたりする。デラ、ウェア!
     たくさん食材や料理が出てきて、覚えきれないのですが、オイラめといかが食べたいです。めといか。

  • いしい語がわかってくると おもしろい
    ツートト
    にう
    くさったりんご
    工事がうるさくなったらカリブ海へ逃亡する身軽さ
    魚は雄が美味しい
    かなしいできごともあったけど
    園子さんも猫ちゃんも日々 日々です

  • 再読。二回目だと例の件だけでなくその前の喜ぶ二人や周囲の様子までつらい。いえ一回目に読んだときも帯で盛大なネタばれ(という表現もどうかと思うけど)されてたので覚悟はしていたんですが。

    その後キューバの彼は日本の山を見たんだろうか。

  • 優しい気持ちになれる癒し系エッセイ
    松本・安曇野 
    おいしいごはん
    ねこちゃん

  • リアルタイムでは知らなかったものの、私自身が馴染み深い街に著者が住んでいたことがなんだか不思議。とはいえ、いしいさんは松本よりもやはり三崎に対して親密な気持ちを持っていたと思うし、さらに今は松本よりも京都なのだろうなと感じる。松本での経験は(忘れ難くはあると思うけど)とても大きな悲しみでもあっただろうから。

  • 日記って物語よりも想像もしない展開が
    起こるのだと思いました。
    ぼえー。

  • ちょっとダークなファンタジーの小説を出しているいしいしんじさんのごはんエッセイ本です。
    このところ小説よりエッセイ系の本が読みたくなったので代官山の蔦谷書店で見て気になっていたので読みましたがいきなりシリーズ3
    でした。

    いしいさんと奥さんの園子さん、いしいさんの周りの人たちとそして猫たちのやり取りがよく分かる本でした。
    その日の晩ごはんも事細かく描かれていて本を読むたびにお腹が
    空いてきました。おいしそうで。
    今度はちゃんとファーストシリーズから読んでまた3を読みたいと
    思います。

  • 毎回買っていたのに出ていたことに気づきませんでした。ああ。松本での生活の描写やキューバ旅行でのことなどが、つづられています。自分でもおもうことだけれど、いろいろなところに移動すると、世界は広いし狭い。またパラレルにさまざまなことが奇跡的に起きるということがよくわかる。

  • いやぁ、いしいしんじは最高だ。

    疲労困憊セグンドとか超面白いけどキューバネタをわかるひとは少ないのではないだろうか。
    あとデラーウェアーとかも好き。ユッコも好き。クロネコが来てにゃーと泣くのも面白い。

    ごはん日記(ブログ)の書籍化第3弾。舞台は長野・松本。ダラダラ好き勝手に毎日が過ぎていくように見えても、家族(親や兄弟)や地域の人とのつながり大切にしていると思う。そしておいしいものを食べ温泉に入る。園子さんを愛す。素敵だと思う。

    猫ちゃんは悲しいけど、そのなぐさめにキューバ行っちゃうのがすごい。

    園子さんに憧れる。

    (かつもとさんに借りた。)

  • ごはん日記ではこれがマイベスト。まず、まえがきがいい。36ページの10月29日(土)から109ページの1月17日(火)、115ページの1月22日(日)くらいまでが、すごい。特別な日記。

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著者プロフィール

いしい しんじ:作家。1966年大阪生まれ。京都大学文学部卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲二文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞、16年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『トリツカレ男』『ぶらんこ乗り』『ポーの話』『海と山のピアノ』『げんじものがたり』など著書多数。趣味はレコード、蓄音機、歌舞伎、茶道、落語。

「2024年 『マリアさま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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