雪屋のロッスさん (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 813
レビュー : 87
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101069302

感想・レビュー・書評

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  • とっても短いお話がたくさん詰まっています。

    童話。寓話。。。
    やっぱり、「大人の絵本」かな。
    絵はないけど、絵がうかんでくるよ。

    いしい氏らしいお話ばかり。
    短いから飽きないで読める。
    長編だと、飽きちゃう人もいそうだけど、
    ちょうどいい長さです。


    深く考えないで読むのがオススメ。

  • 大人の為のおとぎ話。
    ほっこりする話、悲しい話、切ない話。
    どれも作者の眼差しがあたたかい。
    読んでいてほっとします。

  • 町や村のそれぞれの人それぞれの生活がかわいくて汚くてやさしくてずるくて愛しいと思った。

  • 2017.12.16

  • 小気味が良い、という表現がぴったり。

  • 掌編小説集。
    各編の主人公たちの、生業から切り取った世界の断片が鮮やかに描かれる。
    タクシー運転手、調律師、風呂屋に床屋、似顔絵描き...あたりは「職業」っぽい。
    でも、中には「ポリバケツの青木青兵」とか、「旧街道のミトゥー」なんてのも登場する。
    それぞれ短い物語なので、うかうか読んでいると、物語が急転直下、あれ?どうしてこうなった?なんてことになりかねない。
    油断禁物である。

    短い物語なのに、どこかにちいさな棘や、価値観のねじれを起こさせるものが仕込まれている。
    心温まるいいお話、めでたしめでたし、でないところが、この人の作品だなあ、と思う。
    アメリカで差別されながらもバスケットボール選手として活躍する中国人、スーホンくんが、やはり差別されるこびと達の励ましを受けて再起するけれど、結局、人々からはむごい仕打ちを受けること。
    ポリバケツの青木青兵氏は、生ごみ入れであることに誇りを持っていて、ひびが入ってお役御免になった後、偶然南の島で宝入れになるという第二の人生を歩むことになるが、誇り高き青木氏は不服そう、とか。
    美しいものと醜いもの、優しいものと恐ろしいもの、などがないまぜになった、味わい深い物語たちだ。

    ところで、他のいしい作品を読んでいても感じるのだけれど、作品と現実世界との距離感って、一体どうなってるんだろう。
    あとがきの、「編集者の関口う君」を読んで、ちょっとだけ見えたような気がした。
    紙の本を愛し、声高に主張はしないけれど、誇りを持って仕事をする「関口君」の姿は、いしい的世界では、こうなるんだな。

  • 30の短編集。
    心暖まる話もあれば、毒々しい話もあり…
    どこか、災害や死の影がつきまとっている1冊。繰り返し読みたい。

  • いしいしんじ。
    数分で一編が、読めてしまう短編集。

    電車の中で、お風呂の中で…。
    隙間の時間に読むと、色々な読後感が。

    微笑ましい話もあれば、
    少し切ない話もある。

    お気に入りは、
    ・コックの宮川さん
    ・果物屋のたつ子さん
    ・雨乞いのかぎ
    ・玩具作りのノルデ爺さん

    O・ヘンリーが好きな人には、
    是非読んで欲しい、一冊です。

  • 中身とかってよりも、いしいしんじさんの語り口が好きすぎて読んでる気がするwもちろん中身も大好き。象が仲間の墓を作るって知ったのはこの本のおかげ。博多から鹿児島までの電車でゆったり読みました♡

  • さらさら読める短編小説集。読んだあとに熱いお茶でホッと一息つきたくなるようなお話しばかりです。ブラックなお話しもなかにはあるけれど、暗くなるようなことはなく、雪が積もった日の朝のような感じ・・といってもわからないか。なんとなくノスタルジックな気分になる一冊なのです。

著者プロフィール

一九六六年大阪生まれ。作家。 現在、京都のミシマ社の「きんじよ」に在住。お酒好き。魚好き。 蓄音機好き。二〇一二年『ある一日』で織田作之助賞、二〇一六年『悪声』で第四回河 合隼雄物語賞を受賞。『ぶらんこ乗り』『麦ふみクーツェ』『ポーの 話』『 海と山のピアノ』(以上 、新潮社)『みずうみ』(河出文庫)など著作多数。

「2018年 『きんじよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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