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- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101073163
感想・レビュー・書評
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「世の中には、蕪村を知っている幸せな人と
蕪村をまだ知らない不幸せなひとしかいない」
という文章を、
森本哲郎の「月は東に−蕪村の夢・漱石の幻」
で読んだ記憶があります。
森本哲郎と私自身の美的感覚が近しいのか、
彼のこの本で、すっかり蕪村のファンになったのは、
もう数年以上前でした。
「愁ひつつ 丘に登れば 花いばら」
この句を読んだときなど、
これはあたかもゲーテの
「童は見たり 野中のばら」
の世界ではないかと、思ったものでした。
郷愁の詩人「与謝蕪村」が、
いかに純粋な心と温かい歌唱力を
生涯持ち続けていたかが、
これらの句でもよく判ります。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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