- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101076263
作品紹介・あらすじ
『東京23区物語』から10余年。その後、バブルは崩壊、お台場タウンが出現し、女子高生の顔色が変わりました。大江戸線が開通し、スターバックスが大量発生したいま、23区の風土とそこに生息する人びとの暮らしは、どのように変化していったのでしょうか?それぞれの区民性とその間の大きな違いを、豊富なフィールドワークを通して明らかにする、東京住民の新しい指南書です。
感想・レビュー・書評
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20年ほど前の話なので楽しめるかなと不安でしたが
全然楽しめました。
筆者本人も、それを自覚しているようですが
こういう本は年月の流れとともに古びてしまうものですが
それもまた味ですよね。
渋谷にはヒカリエやストリームなどの新たな商業施設ができたり国立競技場は姿を変えたりと変化はありますが
このころと街のイメージはそれぞれ変わってないようです。
23区もあるのによくもこんなにどこの区の雰囲気や街柄を理解してるなあと感心しました。泉さんあっぱれです。
あと、私はやっぱり東京がすき!再確認しました。広くないこの土地なのに、少し場所が違うだけで雰囲気が違うのとても面白い。
いつか東京の人にまだ知らぬ東京を紹介できるくらい私も知りつくしたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
改訂版でも20年前。懐かしいですね。
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久しぶりの泉麻人、軽快で小気味良く、時折笑わせる文章は相変わらずである。前作は、まだ自分が学生の時に東京で一人暮らしをしながら大学に通う友人から勧められて読んだので、住んでいない東京を想像しながらであったが、今回は既に10数年以上住んだ土地勘から内容がより現実的に頭に入ってきた。やはり、西高東低の構図はいつの時代も変わらず、町を形成する商店街や住人もまた然りということであろう。
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泉さんの著作の中では、抜群にお気に入りの一作。
23区それぞれの街の表情や区民性を、面白おかしく、しかし見事に描ききった労作です。名の知れた繁華街だけではなく、笹塚や光が丘、水元といったチョイスが渋い渋い。
ちなみに僕の出生地は「虚仮おどしの成城学園」だそうで。ま、駅前の雑然さは成城でもなんでもないですけどね(笑)。
これ、わが横浜市あたりでも書いてくれないかなぁと思うのですが、やはりネタが揃わないでしょうね。東京の懐の深さを思い知らされます。
刊行から既に6年、オシャレな街のシンボルだったスタバなんて、もうどこにでもあります(ウチの近所はドトールだけですが)。そろそろ再リニューアル版を期待したいところです。 -
皮肉った感じの書きっぷりにおもわずニッコリとさせる作品です。内容はもう大分古くなっているので、できればアップデート版を出してほしい。
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2015.1.31 読了
東京の新しいバイブル!知らないことばっかりだったけど少しは昔の東京を知れたかな〜〜〜??行ってみたいところも増えたのでまとめておきたい。気になるところに付箋はりはりしてたらいつの間にか付箋だらけになっちゃった本です、、、 -
東京23区を簡単な町の歴史とそこに住む住民性を紹介。
住民性に関してはイメージによる想像もまぁまぁな割合で入ってきているような。
でもそれが面白い。 -
13/07/20、ブックオフで購入。
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古いけど読める。江戸時代に金貨作ってた日本橋は金座で、そこより落ちるから銀座、とか。
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東京23区各区がどのような街なのかを、区毎に紹介している本。著者自身も東京人のようだが、各区の住人を小馬鹿にしたような描写が面白い。私が思うに、東京人は人を下にみる習性がある。例えば、東京人は悪態をつく時に「こん畜生!」と、とにかく相手を下げずむ。東京の紹介が、人を小馬鹿にするという東京らしい口調で行われているところが、この本の最も面白いところなのかもしれない。
ところでこの本は、区によってかなりページ数に差があるようなので、区毎にページ数を調べてみた。括弧内はページ数でページ数が多い順で、港(21)、渋谷(21)、中央(19)、世田谷(17)、千代田(15)、新宿(15)、台東(11)、中野(11)、豊島(11)、文京(9)、墨田(9)、杉並 (9)、練馬(9)、葛飾(9)、江東(7)、品川(7)、目黒(7)、大田(7)、板橋(7)、荒川(7)、足立(7)、江戸川(7)、北(5)の順。著者の好みもあるだろうけど、このページ数の差が各区の話題の多さと差だと言ってもあながち間違いではないのかなという印象を持った。しかし、北区のこのページ数の少なさはあまりにも寂しい。北区にももっと色々な話題があると思うので、北区についてちょっと調べてみようと思った。
というように読者に東京への関心を深めさせることに成功している。そういったところが、上手いなぁと感じた